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第9話:女の子って...怒ると怖いよね

よろしくお願いします!

 お袋の知り合いとはあろうことか美少女だった。


「え、えーっと....どちらさま?」


 普通に考えて、こんな美少女俺の知り合いにはいない...なのに何故か美少女は俺のことを知っているようだった。


「ガーン!!...お兄ちゃん、楓のこと忘れるなんて...楓はお兄ちゃんのこと片時も忘れたことないのにー!」

「いや、ごめん。ほんとに分からないんだ」

「むぅー!」


 そう言って、美少女は膨れっ面をした...か、かわいい。


 俺は恵に助けを求めるように恵の方へ振り向くと未だにまだ固まったままだった。


(...これは宛にならんな)


「ほんとに覚えてないですぅ?」

「うん、ほんとに...どこかであったっけ?」

「...はい、それじゃあお兄ちゃんに思い出してもらうために楓とお兄ちゃんの出会いのお話をするですぅ。ちょっと長くなるけど我慢してほしいですぅ...あれは三年前の冬のこと...」


 一時間後...


「...それが楓とお兄ちゃんの出会いですぅ♪思い出したですか?」

「...............」


 まさかほんとに一時間も経過するとは....さっきの話を簡単にするとこうだ。


 三年前の冬、氷った地面を走っていた彼女は滑ってこけそうになったのを寸前で助けたのが俺だったってことだ....って、10秒で説明できるじゃねぇか!

 なんだったんだ...残りの59分50秒は...


「あの時のお兄ちゃんはほんとに大胆で...まさか...あんなことまでするなんて///」


(話をややこしくするんじゃねぇ!よかったぁー、恵固まってくれてて...)


「どういうことですか?お兄ちゃん♪」

「...あれ?」


 横を向くと、固まっていたはずの恵が禍々しい殺気を放ちながら、笑顔で俺を見ていた。


(マジでおじゃるか....神様...どうしてこうも私をいじめるのですか...)


「ねぇ、お兄ちゃんさっき浮気なんてしてないって...言ったよね?」

「...い、言いました」

「それで、お母さんのお客さんとも言ってたよね?」

「...はい」

「でも、おかしいよね。どう考えてもこのメス豚はお兄ちゃんに会いに来ましたって感じなんだけど...まさか私に嘘ついてたの?」


(こいつ、初対面の相手でも容赦なしかよ!メス豚って....どこでそんな言葉覚えてきたんだ!)


「いや、嘘なんてついてねぇよ!確かに俺は、お袋からーーーー」

「あ、だから私が出ようとしたら必死で止めようとしたんだ。へぇー、よーくわかったよ。」


(ダメだ!こいつ全然聞こえてない!)


「でも、それはお兄ちゃんのせいじゃないよ。これは私の責任.....私のお兄ちゃんへの愛情が足りなかったから...だからこれからは私だけしか目に写らないように、愛情をいーっぱい注いであげるからね♪」


(いや、それほとんど死亡フラグじゃねぇか!嫌だ、こんなとこで死ぬなんて冗談じゃないぞ!)


 だが、そんな思いをよそに恵はゆっくりと俺の方に近づいてくる。俺は腰が抜けて動けない状態だった。

 もうダメだと思った次の瞬間、


「ちょっと、お兄ちゃんが困ってるじゃないですか!いい加減にするですぅ!」


 奇跡は起こった...あの謎の美少女が恵と俺の間に割って入って俺を庇ってくれたのだ。

 ...って言うかいたこと忘れてた。


「そういえば、あなたまだいたの?てか、なんでいるの?それに勝手に上がらないでくれる。自分の足がどれだけ汚いか自覚しなさいな」


(くっ!こいつの威圧感マジ半端ねぇな!)


 だが、彼女も負けてはいなかった。


「あなたこそなんなんですか!あなたってお兄ちゃんの実の妹なんでしょ!なのに何が愛ですか!はっきりいって、キモいですぅ!」

「ふん!兄弟だろうと愛さえあれば関係ないの。私もお兄ちゃんのこと愛してるし、お兄ちゃんも私のこと愛してるの。さぁ、存分に嫉妬しなさい」

「むきぃー!!あなたみたいな人お兄ちゃんが好きなわけないじゃないですか!頭悪いんですかあなた」

「な、なんですって...」

「むむむむー....」

「お、おい...お前らそのくらいにしとけって...」

「「お兄ちゃんは黙ってて!!」」

「あ...すんませんした」


(な、何この空気。これが女子なのか!お、恐ろしすぎる)


「らちが明かないわ。とりあえず表に出なさいな」

「望むところですぅ!返り討ちにしてやるですから!」


 そう言うと、二人は本当に表に出ようとした。


 だがそれは、やつが帰ってきたことによって阻止されるのだった。


「おい!お前らそろそろいい加減にーーーー」


 ...ガチャ


「たっだいまー。ふいー、今日も疲れたー」


 そいつはナイスタイミングで帰ってきた。


「あれ?メグこんなとこで何やってんの?ん?てか...誰?」


 俺はこの日ほどこいつに感謝したことはないと言ってもいいだろう。


(うぉぉぉぉ!!よくやった今日だけは誉めてやる!加奈子ナイス!)


 そう、そいつとは部活から帰ってきた加奈子であった...








お読み頂き感謝です♪

この話はけっこう長くなると思います!

てか、自分が長めに書きたいから書きますw

でもさすがに今回は進まなさすぎたかな?

ずっと玄関だったし...

どうしよう...終わらなかったら...

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