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第8話:刺客あらわる!...それはゲームだけの話かと思ってたのにね

よろしくお願いします!

 ゲームには、ライバルキャラの存在はかかせない。


 もちろんこのゲームの中でもそれは例外ではない。


「ちょっと、あんた!おにぃの何なのよ!」

「そうですよ!いきなり来て何やってるんですか!」

「見て分からないのかい?愛しあっているんだよ。なんたって私達は許嫁何だからね」

「「い、許嫁ですってぇぇ!!」」


 そう、まさに今このゲームの中で三つ巴の戦いの火蓋が切って下ろされようとしていた。


 でもそれはゲームだけの話ではないことを俺はこれから知ることになる...


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・


(許嫁きたぁー!!そして修羅場きたきたきたぁー!!!俺はあやたんとみやびたんを裏切りたくない!でも....この許嫁可愛いな。てか...エロいな。って、俺は何を考えてるんだ!惑わされるな...惑わされるな俺!)


 ...と、俺が心の中で葛藤を繰り広げていると...


「...あんた、妹がいるのにそんなゲームしてるなんて...一体どういう神経してるの?」

「えっ?」


 声をする方に振り向くとそこには...


「お、お袋!?」


 そこにはうちのお袋が立っていた。


「どうしてお袋が...って入るならノックしてくれよ!」

「はぁ?何いってんのあんた。こっちは何回もノックしたじゃない。なのに反応ないから入ってきたんでしょ」

「あ、そうなの?ごめん...」


(うぉぉぉおい!てか最悪だろこの状況!恥ずかしすぎて...死んじゃう)


「...んで、何かご用ですか?」

「ちょっとあんたに頼みたいことがあってね。実は、これからお客さんが来ることになってるからそれの対応をしてほしいんだよ」

「えっ?何で俺が?」

「今日は急な仕事が入っちゃって出ることになったのよ。お父さんもいないからそれであんたに頼んでんの」

「そんなのあいつらでもいいだろ?」

「つべこべ言わない!あんたお兄ちゃんでしょ!」


(ちっ、こういうとき一番上って不便だよな...そう言われたら何も言い返せねぇよ)


「はいはい、分かったよ。そのお客っていつ頃くんの?」

「昼ごはんは食べてくるって言ってたから二時ぐらいには来るんじゃない?」


(てことは、今11時だから...あと三時間か)


「とにかくお願いね。それじゃあ行ってくるから」


 そう言って、お袋は部屋から出ていった。


(あっ、そういやその人の特徴とか聞いてなかったな...まぁ、いいか。それよりもゲーム、ゲーム♪)


 そして俺はゲームに戻った。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 昼食を食べ終わったのは13時30分...もうそろそろでお客が来る時間だったので、俺はリビングで待つことにした。


(それにしてもどんな人が来るんだ?お袋の知り合いってことだろ。てことは、女の人?しかもどうせおばさんだよな~。あーなえる...)


 そんなことを考えていると...


「あっ、お兄ちゃん♪リビングにいるなんて珍しいね!」

「...なんだ...恵かよ」

「もう!なんだってひどいよ、お兄ちゃん!」

「...なんか用?」

「お兄ちゃんに話し掛けるのに理由なんているの?」


(いや、全然意味わからないから)


「それで、お兄ちゃん何してるの?」

「...人まってんだよ」

「人?まさか...女?」


(ヤバい...恵スイッチハイッチャッタ...)


「ねぇ、どうなのお兄ちゃん...私というものがありながら....まさか浮気?」

「浮気も何も、お前とはそういう関係じゃねぇだろ!お袋のお客さんが来るんだと。誰が来るかなんて俺も知らねぇよ」

「ほんとに?ほんとのほんとのほんとのほんとにお兄ちゃんには関係ないの?」

「だ、だから何にもないから!俺には全く無関係なことだから!」

「そっか、だよね!お兄ちゃんが私以外の女の子を愛することなんてあり得ないよね♪」


(いや、まずお前を愛するなんてこともあり得ないぞ!)


 でもこんなことを言うと取り返しのつかないことになるので心のうちに秘めておくことにする。


「もういいだろ。早くどっか行ってくれ」

「それはダメだよ~。私もお兄ちゃんと一緒に待ってあげる♪」


(全然そんなこと頼んでないんですけど!もう、早くどっか行ってくださいよ!)


 そんなやりとりをしていると...


 ...ピーンポン...ガチャ


「こんにちはー」


(おっ、いらっしゃったみたいですな)


「はーい、少々お待ちくださーい♪」

「おい!何でお前が出るんだよ!」

「だってどんな人か気になるから」


 そう言って、恵は走ってお迎えに向かった。


「あっ!ちょっと待て!」


 それに続いて俺もリビングを出て玄関に向かった。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 玄関へ行くと恵はもうついていて何故か呆然と突っ立っていた。


 そしてロボットのように俺の方へ向くと、


「これは...どういうことなの?お兄ちゃん...」


(何いってんだこいつ?お客さんのいる前で)


 何故かよくわからなかったがとりあえお客さんをお出迎えしようと玄関の前に出ようとした。


「いやー、すいませんねぇ。妹が変なことーーーー」

「そんなの全然気にしてないですぅ。大丈夫ですよ♪」


 玄関に出て俺も恵がなぜ呆気にとられていたのか理由が分かった。


 なぜなら、その客人は...


「お久しぶりです!お兄ちゃん♪またお会い出来て、(かえで)感激ですぅ///」


 その客人は、おばさんでも何でもない美少女だったからだ...










お読み頂き感謝です!

これからわたくしの妹好きが爆発する予定ですw

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