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第7話:こんなの、、、理不尽だよね

よろしくお願いします!

「...あちぃ~」


 猛暑が続く今日この頃...現在気温は38度。

 まさに夏真っ盛りといった感じだ。


 それなのに俺の部屋にはクーラーがない。

 あるのは扇風機1台と窓に吊るされた風鈴だけ...


 チリンチリンと風鈴の音色が聞こえてくる。

 風鈴の音色は体温を下げる効果があるらしく、あるテレビ番組で被験者の70%以上の人の体温が下がったと言っていた。

 だがあれは全くの嘘だ。

 実際俺は全然涼しくない...てか、イライラして逆に暑いわ。


 そんな俺は扇風機の側から離れられないでいた。

 それでも暑い。その原因は二つある。

 一つは気温が高いこと。

 そして、もう一つは...


「兄貴~、暑いよ~」

「お兄ちゃん、暑いですぅ~」

「そりゃ暑いだろ!さっさと離れろ!」

「それはダメです!今、お兄ちゃんエネルギー充電中何ですから♪」

「お兄ちゃんエネルギーってなんだよ!」

「私はただ兄貴に触れてたいだけ~。兄貴っていい匂いするよね♪」

「さらっときもい発言すんな!頼むから自分の部屋に戻ってくれ!」


 そう...俺は今『リアル』妹二人に抱きつかられるという最悪のイベントの真っ最中であったのだ...


 ...はい、今羨ましいと思ったあなた。言っとくけどそんなにいいもんじゃないから。むしろすっごい鬱陶しいから。

 まぁ、人それぞれだけどね...


 ・・・・・・・・・・・・・・・


「ねぇ兄貴~。海いこうよー」

「はぁ?行くわけねぇだろ」

「えっ?お兄ちゃん行かないの?一緒に行こうよ~。行くよね?行くでしょ?行くって言って」


(ひぃぃ!?相変わらずおっかねぇな...でも俺は何があっても外からは出ない!)


「これだけは譲れねぇよ。俺は外には出ねぇ」


 そう言うと、二人はやっぱりねという表情で...


「そうですよね...そう言うとは思ってました。だから...」


 すると二人はいきなり服を脱ぎだして...


「じゃーん!兄貴に水着姿だけでも見てほしくて、実はずっと着用してました~♪」

「ぶふぅっっ!?」


 俺は思わず吹き出してしまった。


「ちょっ、兄貴大丈夫!?」


(これが大丈夫でいられるか!もし、こんなところ親にでも見られたら...)


「おい!何やってんだ!さっさと服着ろ!」

「えー、何でー。てか、どう?可愛いっしょ♪」

「はぅ...は、恥ずかしいですぅ///」

「何いってんの~。言い出したのメグじゃん。ほら、ちゃんと見せないと♪」

「や、やめてよかなちゃん。あ、ダメ!そんなとこ触らないでよぅ」

「........................」


(...はっ!いかんいかん。つい見とれ...いやいや、違う違う!とにかく...)


「頼むからはやく服着てくれ!もし見られたらどうすんだ!」

「大丈夫だって、兄貴気にしすぎ♪」

「そ、それよりも...お兄ちゃん...どっちの水着が似合ってますか?」

「何いってんの?どっちも似合ってねぇよ」

「兄貴、照れんなって♪」


(いや、全然照れてないよ!むしろちょっと引いちゃってるぐらいだよ!)


「えっ...似合ってないって言ったの?そっちのはともかく、私は似合ってるよね...お兄ちゃん?」


(恵に関しては素が出ちゃってるから!こうなったら止まんないよこの子!)


「これが最後だよお兄ちゃん...いちお聞くけど、どっちの水着が可愛い?もちろん私だよね?私でしょ?私って言って、てか、言え!!」

「なんかメグ、キャラ違うしwwでもおもしろーい♪ねぇ、それでどっちなの兄貴?」


(えっ?恵のあのキャラ見てリアクションそんだけ!?何ってやつだ...って、そうじゃなくて何この状況...)


「それでどっちなの?お兄ちゃん!」

「ねぇ、どっちどっち?♪」


(もう勘弁してれ!だ、誰か....誰か!)


「誰か助けてくれぇぇ!」


 バンッ!


「おい!さっきからうるさいぞ大介!一人で何やって............」


 そこに現れたのは親父だった...


「「「あっ.....」」」


(終わった...)


「大介...お前ってやつは...ちょっと来い!」


 すると親父は、俺を掴んで引っ張り出した。


(助けてとは言ったけど、そりゃないぜ神様...)


 そして俺はこってりみっちり三時間正座で怒られることになった...


 ・・・・・・・・・・・・・・・


 やっと解放された俺はふらふらになりながら階段を登っていた。

 階段を登るとそこには恵が立っていた。

 俺は無視して部屋に戻ろうとした。


「お、お兄ちゃん!あの...さっきはごめんなさい!迷惑だった...よね?」

「当たり前だろ!俺はあんなにやめろって言ったのに...」

「ほ、ほんとにごめんなさい!」

「はぁー...もういいから、とりあえず俺に構うのは金輪際やめてくれ」

「あっ...」


 俺はドアノブに手をかけ中に入ろうとした。


 すると...


「ちょっと待ってお兄ちゃん!一つだけいっときたいことがあるの...あのね...実は今日の水着、新しく新調したやつなんだ 」


(それが何か?)


「それでね...その...あの...初めてだったの...」


(だから何が?)


「新しくした水着見せたのお兄ちゃんが初めてだから!それだけ!///」


 そう言って、恵は自分の部屋に駆け込んでいった。


 俺も部屋に入った。

 だがしかし、部屋に入った俺が小さくガッツポーズしていたのはここだけの秘密...ということで






お読み頂き感謝です♪

妹に抱きつかられて嬉しくないってのはフィクションで実際そうなったら鼻血もんですw

水着の種類や色等は各々で想像してくださいませ♪

その方が風情があるでごさるよw

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