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第27話:ドアを開けるとそこにはラブレターが...ってまた妹かよ。まぁ、まずあり得ないけどね

よろしくお願いします!

 とある昼下がり...


「おにぃ」「お兄ちゃん」

「「まったねー♪」」

「ふぅー...にやっ」


(今日もあやたんとみやびたんはマジ天使でしたなww100ブヒはしたでござるよwww)


 俺はいつものようにゲームをして一旦休憩に入っていた。

 そのとき、


 トントン


「あ?誰だ?」


 誰かが俺の部屋のドアをノックしてきた。


 トントン


「なんだよ、開いてるのに...」


 俺はその場から立ち上がり、ドアへと向かった。

 そして、ドアを開けるとそこには誰もいなかった。


「誰もいねぇじゃん」


 俺はドアを閉めようとした。

 すると、廊下に何かが置かれているのに気づいた。


「ん?紙か?」


 俺はそれを拾い上げ読んでみた。

 そこには、


『兄貴、大事な話があるの。だから今すぐリビングに来て、待ってるから。 加奈子』


 と書かれていた。


「いちいちめんどくさいやつだなー。ラブレターかっつーの」


 しかし、俺はそんなことを言いながらもどっちにしろリビングには降りる予定だったので、とりあえずリビングへと向かった。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 リビングには誰もいなかった。


「なんだ?まだ来てねぇのか?」


 辺りを見渡して見るが、やっぱり誰かいる気配すらしなかった。

 とりあえず、俺は喉が乾いていたので冷蔵庫からお茶をとりだしmyコップに注ぎ、それをもってソファーに座って待つことにした。


 そんなとき、


 ガチャ


(やっときたか)


 しかし、入ってきたのは、


「かなちゃーん、いるー?...ん?」

「恵?」

「お、お兄ちゃん!?」


 同じく加奈子に呼ばれたらしい恵だった。


「お前も呼ばれたのかよ?」

「えっ?お兄ちゃんもなの?」

「ああ。ほんと、なに考えてんのか理解できねぇよ」

「うーん...用ってなんだろうね?」

「さぁーな」


 俺はそう言いながらソファーに腰かけた。

 恵も立っているのがあれだったのか、俺が座っているソファーの端にちょこんと座った。


「............」

「............」


 しばらく無言の状態が続く。

 とりあえずテレビをつけてみたが、この時間はニュースばかりで全然面白くない。

 かといってこいつと話すこともなく....


(気まずっ!あいつこねぇなら戻ろうかなー)


 俺がそんなことを思っていると、


「あ、あのー」


 恵の方から話しかけてきた。


「なんだよ?」

「かなちゃんの話って...昨日のことなんじゃない?」

「お、お前...まさか話しちゃったの?」

「話してない!話すわけないじゃないですか!でもかなちゃんなんか勘づいてたみたいだし」


 言われてみれば、確かに朝の時の加奈子は敏感だったかもしれない。

 しかし俺にはあいつが気づいたとは思えなかった。


「大丈夫だろ。だってあの加奈子だぞ。心配ねぇよ」

「ちょっとそれどういう意味?」

「どうもこうも...って何で恵がそんなこと聞くんだ?」

「ん?私何も言ってないよ」

「えっ?じゃあさっきのは...」


 俺がそう言ったとき、


「やっぱり私の推理通りだったわけね」


 キッチンの方で声が聞こえたと思うとそこから加奈子が姿を現した。


「「えーーーー!」」


 俺と恵は同時に驚いた。


「い、いつからいた!?」

「最初っからずっと」

「てか何でそんなことしてんだよ!?」

「真実を暴くためじゃん」


 そう言って、加奈子は俺に指を指してきた。


「それじゃ、話してもらおっか。昨日のことを」

「え、えーっと...」


 汗ダラダラの俺。

 その理由は言わなかったら加奈子に、言ったら恵に何をされるか分かったもんじゃなかったからだ。

 

「それは、あれであってだな。そんでもってああなって的な感じで...」


(ってなにいってんだ俺!てんぱりすぎだろ!)


 俺は必死だった。

 しかし、それが空回りとなり訳がわからなくなっていた。

 そんなとき、恵が助け船をだしてくれた。

 

「お兄ちゃん、もういいです。私が話します」


 恵は加奈子の前にたち、話始めた。


「かなちゃん、私とお兄ちゃんは昨日ほんとに何もなかったよ」


(うんうん)


「ただ」


(うん?)


「トイレで 」


(...あれ?)


「一緒に過ごしただけだよ!」

「「...えーーーー!」」


 今度は俺と加奈子が同時に驚いた。


「お前何いってんだよ!?」

「何って、別に変なことは言ってないと思いますが」

「言い方がわりぃんだよ!それじゃあ誤解を招きかねん!」


 しかし、それは後の祭り。

 もちろん加奈子には誤解を与えてしまったようで、


「な、ななな、な...」

「いや、だから誤解だって」

「私別に嘘ついてないよ。事実を言ったまでだよ」

「お前は黙っとけ!」


(こいつはあれか!わざとやってんのか!)


 さっきの一言で完全に固まってしまった加奈子。


(おいおい、どうすんだこの状況!)


 俺は様々な解決策を頭のなかで巡らせた。


(こうなったら...)


 そして俺は一つの解決策を導き出した。

 その解決策とは、


「とりあえず、座ってお茶でも飲む?」


(って、何の解決策にもなってねぇー!!)


 しかし、俺の頭ではこれを考えるのが精一杯だったとさ...






お読み頂き感謝です!

解決策ですが、思い付かなかったのは主人公ではなく自分ですww

なんも出てこんかったww

って笑い事じゃないって言うね...

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