第10話:俺の妹と妹とロリ美少女が修羅場...ってほどでもないね
よろしくお願いします!
立ち話もなんだということで、俺たちはとりあえずリビングで話をすることにした。
「お名前はなんって言うの?」
加奈子が興味ありげに聞いた。
そういえば、名前ちゃんと聞いてなかったとこのとき初めて思った。
「申し遅れましたですぅ。私は雨宮楓。小学一年生ですぅ♪」
「えっ?てことは...まだ6才なの!?」
「はいですぅ♪」
(おほおぉおぉおぉぉおwwwwwwwww)
俺は、声にこそ出さなかったが6才と聞いてテンションが上がっていた。
「へぇー、6才なのにしっかりしてるね楓ちゃんは」
それは確かに思った。
正直、最初は五年生ぐらいかなと思ったぐらいだ。
「いえ、そんなことないですぅ。でも、ありがとです♪」ニコッ
(ヤバいwwwちょー可愛いんですけどww)
「楓ちゃんは、どっから来たの?」
加奈子がまた続けて質問をした。
「隣町からですぅ」
「どうやって来たの?」
「電車に乗って、降りてからはここまで貰ってた地図を頼りに歩いて来たですぅ」
「えっ!?マジで?けっこう遠かったでしょ?」
「そんなことないですぅ。お兄ちゃんに会えるって楽しみだったから、その事考えてたらあっという間でした♪」
そう言われた瞬間、俺は下を向いた。
俺は自分の顔は見えないが、今の俺の顔は絶対キモ顔になっていると思ったからだ。
(楓ちゃんマジかわゆすwwあー、鼻血でそうなんだけどwww)
「...どうしたの?兄貴」
「い、いや別に...」
(今顔上げたら絶対嫌われる!)
「ふーん...てか、楓ちゃんは兄貴に会いたくて来たの?」
「もちろんです!」
「その気持ちは分かるなー...兄貴って、マジかっこいいよね♪」
「はい!もう、宇宙一カッコいいですぅ♪」
「だよねだよねwイケメンすぎてヤバいww」
「あのかっこよさはマジ半端ないですぅ♪」
(も、もうやめて!なんでこの子たちこんなこと本人の前で普通に言えるの!?)
そんなとき、今まで静かにしていた恵が口を開いた。
「ちょっと、黙って聞いてたら...」
(おい!お前が入ったらややこしくなるだろ!)
「お兄ちゃんのかっこよさはそんなものじゃないですよ!」
「...はっ?」
恵は俺が予想していたこととは全然違うことを言った。
「あなたたちみたいにマジぱねぇー、マジやべぇでお兄ちゃんのかっこよさを語らないで欲しいですね!」
「別にいいじゃん。かっこいいものはかっこいいんだから」
「そうですよ!あなたは引っ込んでて欲しいですぅ」
「だまれ、メス豚。次、口開いたら舌切っちゃうぞ♪」
「............」
これにはさすがの楓もびびったらしく大人しくなった。
てか、おっかねぇー....
「私はお兄ちゃんのことを毎日見てきました...ご飯を食べるお兄ちゃん、部屋でくつろぐお兄ちゃん、そして...お風呂に入っているお兄ちゃん...さすがにトイレをしているところは見てないですが///」
「...えっ?それマジでいってんの?」
「マジですよ♪とくにお兄ちゃんの寝顔は...可愛かったな///」
(いや、それただのストーカーじゃねぇか!てか...ずっと見られてたの...ヤバイ、急に悪寒が...)
「そして、私はお兄ちゃんをストーカーしてお兄ちゃんのほんとのかっこよさを見いだしました!」
(...こいつ、自分でストーカーって言っちゃってるよ...)
そして恵は自信満々に言った。
「お兄ちゃんは...すべてにおいてかっこいい...すごいかっこいいということに!」
(お前もすごいだけですべて片付けちゃってんじゃねぇか!)
「どうです?これが私が長年お兄ちゃんをストーカーした結果です。驚いて声も出ませんか」
(恵...それは驚いてるんじゃなくて、たぶん...引いてるんだ...実際俺はちょー引いたぞ!)
しかし、俺の予想はとことん当たらないらしい...
「メグ...あんた...」
「あ、あなたって人は...」
(はぁー...終わったな...)
「「神!?」」
(...えぇぇぇぇぇええ!!)
「すごいよ!すごいよメグ!あんた天才!!」
「くっ...今回はあなたの方が一枚上手だったみたいですぅ...」
「ふふ、そうでしょそうでしょ♪あなたたちもなかなか分かってるじゃないですか」
俺はもう呆れることしかできなかった。
「お前ら...もう勝手にしてくれ...」
女の子って、よくわからないなぁと思った今日この頃でした...
お読み頂き感謝です♪
はやく萌えシーンにいきたいですw




