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第1話 :妹って...いいよね?(二次元にかぎる)

初投稿です!よろしくお願いします!

 俺には二人のかわいい妹がいる。


 ...バンッ!


「おにぃ、朝だよ~!!」ボフッ。

「ぐはっ!お前、いきなりダイブするなっていっつも言ってるだろ!!」

「あはは、ごめんごめん...とか言ってこんくらいしないと全然起きないじゃんおにぃ!」


 この朝からハイテンションな元気っ娘はあや。俺のかわいい妹の1人である。


「てか今日休日だろ。もうちょっと寝かせてくれや」

「だーめっ。今日は3人で遊園地行くって約束したじゃん!」

「えっ、そうだったっけ?」

「そうだよ~。まさか...忘れてた?」

「いや、そんな約束はしてない。てことで寝る」

「あっ!だめだよ~。ちょっと起きておにぃ~!」


 実を言うと、さっき約束してないって言ったのは嘘。

 だってかわいい妹2人と遊園地デートなんだぜ。こんな最高なイベントを俺が忘れる訳がない。

 じゃあなんで嘘ついてるかって?それは、こう言って寝たふりするとあやは俺に馬乗りになって起きるまでゆすってくれるからだ。


「ねぇ~、起きてってばおにぃ~」


 あぁ、たまらん...。もうずっと眠っててもいい。あやがずっとこうしてくれるなら。

 まぁでもそろそろ起きるか。デートもあるし、まだもう1人の俺のかわいい妹を紹介してないからな。


 ・・・・・・・・・・・・


 俺たちは今、3人で暮らしている。両親は二人とも戦場カメラマンをしていて滅多に家には帰って来ないからだ。正直この2年間全く帰って来てない。でも仕送りは送られてくるから生きていることは確かだ。


「あっ、お兄ちゃんおはよー♪」


 俺がリビングに入ると、かわいらしい声とともに、100%の笑顔が俺を出迎えてくれた。


「お兄ちゃん、ご飯できてるよ~」

「うん?なんだそのでかい包みは?」

「これ?...えへへっ、今日はお兄ちゃんと遊園地だから弁当作ったの♪でも嬉しくってついつい作りすぎちゃった」

「だから朝からこんな豪華だったんだな」

「迷惑...だった?」

「そんな訳ないだろ。ありがとな」ナデナデ

「そっか、よかった♪」


 このしっかり者の癒し系美少女がみやび。お気付きであろうが俺のかわいい妹の1人である。


「ねぇ、おにぃなんかうちの時と態度違うくない?」

「そんなことないだろ。あっ、お前も頭撫でて欲しいのか?」

「はぁー!そんな訳ないじゃん!別にどうでもいいし!ってちょっと!」


 ここであやの頭を撫でてやると...


「な、何してんのよ!きっきやすく触んなー!」


 と言いながら顔真っ赤にしちゃってほんとかわいいなぁあやは♪


「もう知んない!ごちそうさま!」


そう言うと、あやは走ってリビングを出ていった。


「もうなんであやはあんなに素直じゃないのかな?」

「いや、あれが本心何じゃねぇの?」

「そんなことないよ!きっとすごく嬉しいと思うんだ...分かるんだよ、私達双子だから。だからお兄ちゃんもあやのこと嫌いにならないでね」


 なんていい娘なんだ、みやびたん♪まさに天使とはこの娘のことを指す言葉なのだろ。


「もちろん、嫌いになんてなる訳ないだろ。俺のかわいい妹なんだから」

「....あ、あのねお兄ちゃん。私のことは...好き?」


 上目遣いキタァー!!


「何いってるんだ。好きに決まってんだろ。なんたってお前らは俺の自慢の妹なんだからな」

「お兄ちゃん...ありがとう♪私もお兄ちゃんのこと大好きだよ!」


 やっヤバい鼻血でそうなんですけど。てかニヤニヤが止まんない。息もできない。俺を萌え殺すきかみやびたんわ。


「ごちそうさま。今日も美味しかったよ」

「こちらこそ、お粗末さまでした♪」


 あぁ、こんな幸せな時間がずっと続けばいいなぁ...だがしかし、、、


 ・・・・・・・・・・・・・


 ...バンッ!


 ものすごい勢いで扉を開ける音に俺は我に帰った。


「おーい。飯出来てるんですけど。わざわざ呼びに来させんな、このくそバカ変態シスコンヤロー」


 ...はぁー。


「さすがシスコンまたそんなゲームではぁはぁしてたのかよ。マジキメェ」

「...ちっ、せっかくいいところだったのによー。」

「あっ?なんかいった!」

「いえ、なんでもないです...」

「マジうぜぇ。あーあ、なんでこんな変態が兄貴なんだろ。さいやくなんだけど」


 それはこっちのセリフだアホ!


「いいからさっさと降りてこい!」


 バタンッ!


 そう...これが俺の本当の現実。


 俺には可愛くない妹が2人もいる。

 1人はさっきのうるさいじゃじゃ馬女、加奈子。

 そして...


「きゃー!」バシャッ

 

 リビングに入ってそうそう俺に味噌汁をぶっかける超ムカつくドジ女、恵。


「きゃはははは!恵、ナイスw」

「あわわわわ、ご、ごめんなさい!」


 俺は妹が好きである。

それはもう愛してるって領域に達するぐらいに。

しかし、妹は妹でも俺が好きなのは『二次元』の妹であって『リアル』の妹ではない。

正直に言わせてもらおう...俺は『リアル』の妹は嫌いである。

それはもう物理的に無理な領域に達するぐらいに。


 ・・・・・・・・・・・・・


(はぁー...もうこんな生活うんざりだ!はやく飯食べてあやたんとみやびたんと遊園地デート行って癒されよ。)

お読み頂き感謝です♪

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