表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Stop or Accelerate  作者: 藤宮はる
能力バトル編
2/18

雨宮「NoタッチYesロリータ」

雨宮主人公でいいのかな?まぁ普通だと思うしいいでしょ?

俺の名前は雨宮速人(あまみやはやと)、さっきまでは普通の高校生だった。

ちょっと昼間にトラックに撥ねられそうな少年を助けたことでヒーローさ。

あの時は正直無理だと思ったけど、案外何とかなるもんだな。

トラックがゆっくりに見えたときは終わったと思ったよ。

まぁそれだけで普通じゃない高校生だなんて名乗らないさ。

どうして普通じゃないって言うかって?

話せば長くなるだろうがいいか?まぁ話すけどね。



今日は土曜日、昼間はさっき言ったようなことがあったってだけな。

その帰りになんかでかい男に追われている幼女見かけたわけ。

俺は正義感が強い男だからな。助けに行ったさ。

「おい!そこのロリコン!」

「あぁ?誰がロリコンだって?」

「お前だよ!嫌がる幼女追い掛け回すってどうみてもロリコンだろ!」

『俺かっけぇ(ドヤァ』とか思ってる暇ないよな。

体格に差がありすぎて勝てる気はしない。

幼女連れて逃げるか。俺名前のとおり足速いし。

てわけで戸惑っている幼女を抱えて逃げる!

ハハッ!幼女に追いつけない奴に追いつかれるわけがないぜ!

「チッ!こんなところで使いたくはないが…火炎弾(ファイアボール)!」

え?ちょっ!おまっ!火の玉飛ばしてきた!?

なんだよどうなってんだよ!

「お前、雨宮速人だな?」

幼女が話しかけてくる。

「何で名前知ってるのか知らないが、こんな状況で普通に会話できるほど俺は適応力高くないぞ!」

「ちょこまか逃げやがって!火炎弾(ファイアボール)!」

「のわあああああああああああ!!!」

そのとき火の玉が少しゆっくりに見えた。

体も動く。火の玉をすべて避ける。

「なんだ…今の…?」

俺自身、驚いた。自分でも何をやったのかわからなかった。

「それがあなたの力ね。」

幼女が言う。力とは…

「加速能力、まぁそれなりに使えるはずよ。」

ごめん意味がわからない。え?もしかしてさっきの?

「ちょっと意識して使ってみて」

とりあえず言うとおりにする。さっきのを意識しながら走る。

すると自分がすごい速度で走っているのがわかった。

うしろの火の玉ロリコンはもう見えない。

安心して立ち止まる。かなり疲れたぜ。

とりあえずどういうことなのかこの子に聞きたいな。

「なぁ、さっきのって何なんだ?火の玉も、高速移動も」

「神が暇つぶしに与えた力よ。」

よくわからない。もうすこし詳しく。

「外は危ないからあなたの家にでも連れて行ってくれる?」

さっきの奴が来るかもしれないってことか。

高速で走ったせいで少し家から遠いな。

もう一度高速移動を試しながら家に戻るか。

幼女を抱えてもう一度高速移動を試す。

速い速い。これなら学校とか遅刻しないで済むな。

家に着く。まだ誰も帰ってきてなかったのでそのまま自分の部屋へ。

「さて、詳しく説明してもらおうか」

「まず、私の名前はハナよ。で、どんなことから聞きたいの?」

「じゃあまずは能力者っていうのは?」

「能力者って言うのは人の力を超えた力を持ったもの。日本だけに五十人だけいるわ。あと同じ能力の奴は同じときに存在しないことになってる。」

「さっきの奴は火を使ってたな。そういやなんでお前は追われてたんだ?」

「能力者がいる理由の説明にもなるわね。さっきの男は私があなたと接触するのを止めるために私を襲ったの。ここに来る前に言ったこと覚えてる?『神が暇つぶしに与えた力』だって言ったでしょ?」

そういやそんなことも言ってたな。

「神が暇つぶしをするために能力を与え、能力者をつくり、その能力者にバトルをさせ、それを見て楽しんでいるのよ。この能力者同士の戦い、その優勝者に与えられるのがどんな願いでも一つ叶えられる権利。これの参加条件が能力を発現させていることとパートナーと一緒にいること。」

「つまりパートナーと出会ってなければ参加できないからパートナー消しとけば参加者が減る。ということか?」

「そういうことね。」

そうか、だいたいわかったぜ。

「で、あなたはどうする?参加する?」

「あ、拒否権はあるのか。」

「まぁね。あと一週間以内に決めなければ自動的に棄権になるわ。」

「一週間!?早過ぎないか?」

「どちらかというとあなたの覚醒が遅いわね。能力者バトルは一ヵ月後だもの。」

急な展開だな。どうしようか。

「一週間か…願いを叶えられるのはいいけど能力者でガチバトルってのは怖いな。まだ力を持ったばかりだし…」

「一週間でどれだけ使いこなせるようになったかで決めればいいんじゃない?弱ければ出ないほうがいいわ。」

うーん。まぁ面白そうなとこもあるし、できれば出るようにはしたいな。

「出るかどうか決めたら私に言いなさい。これからはずっとあなたのそばにいるわけだし。」

「え?ずっと?」

「だって能力は手放せないもの。死ぬまで一緒よ。」

「マジかよ…」

「大丈夫よ。プライベートに口出しはしないわ。」

そういうことじゃないんだよ…



というここまでで俺が普通じゃなくなったってのをわかってくれたかい?

まぁ明日から能力の使い方とか練習しなきゃな。

願いは叶えさせてもらうぜ!

ちなみにどんな願いなのかはまだ教えない。

教えたら叶わなくなるって誰かが言ってたしな。



そして時は動き出す。かもね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ