【30】 今更だけど獣鬼ってどんなの?
「元気を出せよ。次進化したら変わるかもしれないだろ?」
そう言って、僕の肩に手を置く恵太
「そうかなぁ?」
「そうだって」
「まだ希望はあるにゃ」
「そうだね....頑張るよ」
まさか僕がこんな目に遭うなんて....きっと神様も関係してるだろう。来週殴ってやる
服のサイズも変える必要あるかな?身長縮んじゃったからなぁ....今の着てる服も少しだぼつくし....
うーん、とりあえず着替えるか....
《僕が思うような服がない事実を破壊する》
枕元に出てきた。今回は、淡い水色の七分丈のTシャツと黒のベスト、灰色のチェックのチノを出した。
「うぁ~便利だな~、俺もそんなのが欲しかったぜ。俺の分も出してくんね?」
「いいけど、どんなのがいい?」
「ん~、こっちの気候にあった奴」
随分アバウトだな.....
「服のデザインの事だよ?」
「あぁ、えーっと、黒のカーゴと薄いピンクのYシャツと紫のチェックのカーディガンを頼むわ」
サイズ的にLかな? てか、恵太が思うような服がない事実を破壊したら早いよね。
《恵太が思うような服がない事実を破壊する》
天井から恵太の頭へと落ちてくる。
「うぉッ、考えてた通りのじゃん!あんがとな」
「いいよ。もう8時だし、下に行こうか?」
「おう」
あ~、クロ太寝ちゃってる....抱きかかえていくか。
「にゃ....飯かにゃ...?」
「多分もうできてるよ」
「じゃぁ、居間までよろしくにゃ」
まぁ、重たくないから、いいか。
そういえば、《解除》の概念で、恵太の吸血衝動は抑えれるのかな?
抑えられなかった時の為に、《抑制》の概念の指輪でも作っておこうかな....
とりあえず下りるか。