【28】 塊?
『ど、どうかな?』
いや、照れるならやらないでくださいよ....
「ノーコメントでお願いします」
『だ、ダメだったのか....』
「あの~、何で僕がここにいるのか教えてくださいよ」
進化する度に、ここに来るとかそういう答えは勘弁してほしい......神様ウザイし....
『えーっと、恵太君いるじゃん?』
「いますよ」
『恩恵与える役目、慧香にぱくられてさぁ、暇だったんだ』
は!? 慧香!? 暇!? ただのお騒がせ野郎じゃないですか!?
「そ、そんなことで呼んだんですか?」
『殴りかかろうとするのは、ヤメてね』
本当にウザイ......
『まぁ本当は、低位を飛ばして中位の上に進化するから、何かお祝いに上げようかなと思って呼んだんだけどさ、ウザイとかずっと思ってるでしょ、君? だから、もういらないよね』
僕が考えてることバレてた!? てか、もらえるものはもらっておかないと、後々後悔するから謝っておかないとッ
「ウザイとか思ってすみませんでしたッ」
『あ、やっぱり考えてたんだ』
ハ、ハメやがった.....
『謝ってくれたから、ちゃんとあげるよ。でも、これからも、僕の暇つぶしのためにちょくちょく呼ぶね』
勘弁して欲しい......
『君、破壊で動物に変身する能力作ったでしょ? でも、僕からしたら動物だけじゃつまらないから、君が見たものに変身できるように、細工したこの腕輪を上げる』
黒色の宝石が付いた白の腕輪を投げてきた
なんか、面白そうだな....
『あと、猫ちゃんのために作った首輪』
「なんで、クロ太の為に?」
『あの猫ちゃん、突然変異種だからだと思うんだけど、本来できる変化ができないみたいなんだ。その変化をできるように、覚醒の概念を持った首輪だよ。まぁ、この概念は君が最上級にならないとできないから』
クロ太にそんなことがあったとは......
『あ、慧香が帰ってくるからバイバイ』
「また、突然で
ちゃんと全部しゃべらせろよ
笑顔で手を振ってくる神様にイラつきながら気を失った