【22】 予感的中?
「あははッ、ありがとなッ、俺の名前は、小西恵太だ。それより、これうめぇな、一噛みで果汁いっぱいでるじゃん」
そう言って、すごい勢いで僕らの果物を食べていく....
「みゃー....また、あとで2つ買ってにゃ....」
「もちろんだよ....」
「ごっそうさん! ましにはなったけど、弁当かってきてくれねぇか?」
「さっさと、果物買って、ギルドで報酬もらいに行くにゃ」
「そうだね」
僕はそこから立ち去ろうとすると
「ちょ、待ってくれよ! 同じ世界出身だろ?」
......同じ...!? まさかの予感的中
「助けてくれよッ、変なキチガイ女に家族食われて、ショックで気を失ったら、二の腕に噛み傷があってここに居たんだ......」
嗚咽を漏らしながら、言う
僕と同じ様に禁忌者にやられたんだろうか......
「そのキチガイ女は、喋った?」
「あぁ、『余のゲームに参加させてやる』と言っていやがった.....」
禁忌者じゃない!?
柚衣たちに相談するべきだよね。恵太を連れて行かないといけないけど、そろそろ時間だし、報酬と肉取りに行かないと、だから何処かで待っててもらおう
「あそこの、レストランで食べてて」
広場の入り口の近くにあるレストランを指差す
「用事が終わったら、迎にに来るから」
「ありがとッ、マジで恩に着る」
「同じ世界出身のよしみということにして」
「ご主人、わっちもいいかにゃ?」
「いいよ、お行儀よくしててね」
クロ太を撫でて、レストランから出てギルドへ向かう
なんか、ヤバイことになりそうだ....