【20】 興味?
「ユウキさん~、どうしたん?こんな大物~」
うん、ミレイと使い魔のキキ(メスだった為、喜助はボツになった)がいた。
ミレイは、呆れて声がでないみたい....
「ちょっと、これどうしたの!」
叫びながら、向かってくる柚衣と眠たそうに歩くウサ吉
「い、いやね、ちょっとアクシデントが......」
「「ちょっとじゃないだろ!(でしょ!)」」
「まぁまぁ、話を聞こうではありませんか、ユイ様、ミレイ様」
と宥めるウサ吉。帰ったら、人参をあげよう、そう心に強く誓う
「「とっとと、話せ(して)!」」
ものすごい剣幕で、睨んで来る.....
「わっちとご主人で倒したにゃ」
「「ハァ!?」」
シンクロしてるね...
「Fランクだったはずなのに....」
「規格外にも程があるぞ....」
「はいッ!皆さん解散して下さい。ユウキさんは、ドラゴンを風で素材買取所へ運んでくださいね。あと、ジェイさんに依頼の品物を届けてから、報酬を受け取りに受付まで来てください」
シュレイさんが、奥から出てきて迫力のある声で言う
ジェイってマスター?とりあえず、素材買取所って何処だ?
「ねぇ柚衣。素材買取所って何処?」
「受付の右側にあるよ。家に帰ったらちゃんと、経緯を聞かせてね」
笑顔で言うが、目が笑ってない.....
「オレにもちゃんと話せよ」
「了解です....」
「じゃ、ご飯作らないといけないから先に帰るぞ」
そうミレイが言うと、二人は転移を使って帰った
とりあえず、ドラゴン運ばないとね
ドラゴンを浮かすイメージをして、素材買取所へと運ぶ。
そこには、緑の髪色のふっくらとしたご婦人が受付にいた
「大物を狩って来たんだね~坊主」
「偶々ですよ」
「謙虚なんだね~」
いやいや、クロ太がいないと勝てなかっただろうし......
「で、全部買い取るけど、いいかい?」
「心臓と肉は残しといてにゃ~」
「あいよ~」
「クロ太、心臓食べるつもりなの?」
「美味しいにゃよ」
「え~っと、合計で12.000,000レソトだよ」
へ?1レソト5円だから.....60,000,000円!?
「角と目が残っていたら、14.000,000レソトになるんだけどね」
十分ですよ......
「こっちで解体するから、えーっと今5時半だから、7時半に取りに来てくれ」
それまでの時間どうしよ......
「金は振り込んでおくから、カード見せな」
「あ、はい」
財布を取り出して、カードを渡す
「ハァ!?あんたGランクだったのかい!?」
「そんなに、驚くことですか?」
「当たり前だよ!このドラゴンはAランクの上位なんだよ。冒険者でのGランクは、小規模のゴブリンの群れと戦うのでも、キツイものなのに....」
「猫又を連れているからAランク以上だと思っていたんだけどね....まぁ、偶にあんたみたいのがいるけどね....」
さいですか.....
「ほら、もう振り込んどいたから....」
呆れた表情で言う
んー、時間あるし何しよう?
あっマスターに、石渡しに行かないと。
クロ太と、石を抱えて店へと向かう
ってか、いつまで、クロ太は僕に抱えられたいんだろ?
「クロ太~、歩けるなら自分で歩けよ」
「めんどくさいから、いやにゃ」
生意気だ......