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~戦争と平和~
どこかにある日常より。
辺りには瓦礫ばかりがある。
死体はあちらこちらに転がっていて、まさにこの世の終わりのような景色だ。
この国には争いが絶えない。
いや、この国だからこそ争いが続く。
人間は恒久的な平和を願い、争いの終焉を望んだ。
結果、歪が生じたのだ。
世界は変わった。
争いを遠ざけ、一カ所に、まるで、ゴミを廃棄するがごとく戦争は周りから隔絶した島国へと押し込まれた。
世界は変わったのだ。
人類が恒久的な平和を手に入れる代償として思想、宗教、利益のためではなく、ただ憎しみのための、怒りのための戦いをこの国にやったのだ。
もはや、大義も理由もない。
無意味で無駄な平和の代償は、その島国を果てしない地獄に変えることによって具現化された。
この戦場には人間のどす黒い感情が渦巻いていた。
もはや、そこは国ではない。
人の感情が溜まった不可解な異界となっていたのだ。
世界は変わったんだ。
外界の平和と地獄の戦場という正常と歪を内包して、人類は安息の場所を得た。




