7章 「お姉ちゃん!」
7章「お姉ちゃん!」
「どぅわっぁっ!」
「みんな、よけて!」
各々横に跳躍し、閻魔が放った攻撃をかわす。
神様が魔法陣を描き、天術発動。
雷が閻魔に落下。軽く避ける。閻魔の手から炎が放出される。
神様、それを天術で防御。信司と彩音は茫然とその攻防を見ているだけ。
天術発動。雷が四方から落下。
閻魔に直撃。うろたえるが、炎の弾を無数に増産。放出。
防御。だが防ぎきれず数個神様に直撃。
地面に膝をつく。大型の魔法陣を描き、天術発動。
だが、失敗。気力が尽きたのだろう。
「はぁーはっは! 参ったかぁっ 逝かれかみちゃまめ!」
「…っく…」
全員が愕然とした。その瞬間。
空が二つに割れ、光が注ぐ。
全員が驚きの眼で見守る中、閻魔は一人おびえた表情をしている。
そして、その光の中から人が出てきた。
推測身長164センチ弱。推測年齢二十前半。
サラサラの長い銀髪。凛とした顔立ち。腹部を露出した服を着て、ジーパンをはいている。
神様と負けず劣らずの美人。
彩音は、どっちかと言うと可愛い系なので入れないでおこう。
「さ、閻魔様帰るわよ」
「お、おねえちゃん!」
「お姉ちゃん…? あれ、姉いたんだー一人っ子ぽかったのに」
「…秋子さん…」
「久しぶりね、神様。そして始めまして、彩音ちゃんと、信司君」
「なんで知ってるんです?」
「そりゃぁ、知ってるわよー。私はなんでも知ってるのよー」
「ふーん。」
「お姉ちゃん、こ、こここれは…」
「言い訳は後で聞くから、さぁ帰りましょう」
頬笑みながら閻魔姉は閻魔を引きづり、こちらに手を振り去って行った。
「えぇ…っとぉ…なんだったんだろう」
「なんでもないわよ、さ帰りましょ」
「結局会わせたい人はあれだったんですね」
「あれでも一応敵の大将だからねー信司君」
「ていうか、あんな小さいのにあの強さってなんですか…○○白書の閻魔みたいだったし…」
「まぁいいじゃない。」
(まぁ、あの閻魔に関しては信司君。あまり言わないであげる?)
(なんで?)
(それは…神様の…あ、やっぱなんでもないや。)
(ん? ん、そっか。)
―――同時刻・廃工場―――
「あいつの足取りはつかめたのか?」
「はい。先ほど、大規模な戦闘がありましたから、おそらくそれか、その周囲でしょう。」
「そうか…ならば、今からでも準備せねばなるまい。お前ら、今から襲撃の準備を白よ。」
「「「「「はい!」」」」」
ゆっくり、ゆっくりでいいんだ。
我々の目的に近づいていければ…
天を始めとする六道全てを淘汰するために。
我復讐せん。
汝欲するものは我が手中にあり。
この、全世界の物理法則が…
―――翌日・学校にて―――
「信司!」
「ふぇ? あ、隅田ぁ」
「隅田さん、おはようっ」
「彩音ちゃんもおはよ~」
例のごとく授業中屋上で愉快に現実逃避をしている面々。
まぁ、彩音は信司がいるから。
隅田は、もともとだが…
「あれ、ロリコンはぁ?」
「あぁ~、あいつなぁ。なんかいないんだよなー今日」
「へぇ~、ロリコンさんおもしろいから好きなんだけどなぁ~…」
彩音は照りつける太陽を見上げ、空に手をかざしている。
まだ朝だというのに、太陽はじりじりと照りつけて人々から体力と、やる気と言う名の精神力を奪っていくのだ。
今は夏。
夏とはいえど、夏休み入る前の初夏。
それなのにこんなに暑い等、反則的だと信司は思うのだ。
青い空が、今では恨めしく思えるかもしれない。
「ねぇ、信司~! 夏休み、どっか行こうよ~」
「ん? いいよーどこ行く~?」
「信司君! 私も! 私もっ!」
「うん、わかってるよ。彩音も、どこ行きたい?」
「えっとっえっとっ!」
頬を紅潮させ、彩音は興奮気味に行きたい場所を提案する。
「私はぁっ海行きたい!」
「海かぁ、僕はいいよ。隅田は?」
「いいよ、海にしよう~」
「きぃーまりっ! たんのしみぃ~!」
「あ、信司!」
「ん? なんだぁー?」
「言っとくけど、ロリコンは誘わないでね」
「なんで?」
「なんでもよっ いい?」
「わかった、誘わないよ」
快く承知する。
そして、時限終了のチャイムが鳴る。
信司達にとっては常に休み時間だから、あまり関係ないが。
まじめに授業を受けている人にとっては、とてもありがたいものだ。
信司達はそのありがたい音に耳を傾けることもせずに、自分たちの夏休みの予定を語った。
平和な現実逃避の時間。
何気ない一時。
崩壊まで…あと10日。
ふー
展開が・・・;;;
すいません、これちょっときついみたいです
この小説。はい
でも、がんばります
コメントくれるとありがたいです
普通に、活動報告にでいいんで
では!