6章「閻魔様は○○○」
6章「閻魔様は○○○」
―――信司宅にて―――
「では、説明に入ろう。めんどくさいからぁーぱぱぁーっとやるよ?」
神様は相変わらずの軽口で隅田に説明を始めた。
「私達はね、実はもう死んじゃってるんだよねー。お化け? 幽霊? …とは、ちょっと違うんだけどー。私は神様でーこの二人は天使ってとこかなぁー」
「とこかなぁーって、あなたが作ったんでしょう、まったく…」
「信司君は厳しいね、初対面の時とは大違いだ…ごめんごめん、脱線しそうになったね、レールを戻そう…さっき信司君が天使は私が作ったといったでしょ? それはなぜか…君は、悪魔や修羅等、宗教上居るとされているもののことは、しってるかい?」
「えぇ、まぁ。それなりには…」
「なら話が早い。そいつらねー、実際いるんだよね」
神様はにこやかに話を続ける。
彩音は信司の怪我の手当てをしながら聞き流している。
「そういうものがね、人間界で悪さをするんだよねー。困っちゃうよねっ で、そういう悪さをするやつっていうのも、僕らみたいにもともとは人間でねー。生前悪いことをした人が行くところあるでしょー」
「地獄ですね」
「そうそう、その地獄に落ちた人がぁ…あぁいう魂になって出てくるんだよねー。ちなみに私達はその魂のことを魔魂って読んでるけどねー。で、そいつらを操ってるのがー君も名前くらいはご存知かなー。閻魔様だよ…いいや、閻魔君と呼ぶべきかなぁ…」
神様がほんの少し難しい顔をした。
そしてすぐに笑顔で説明を再会する。
「まぁその閻魔君が悪さするからーそいつらをぼっこぼこにしてやろうということでー天使を生み出したの。ここまではいいね?」
「はい、なんとか」
「なら、続けるよ。 …えっとねー私達は普段人間として…まあ、私意外ね天使はだけど。人間として日々を過ごしているんだけど私が指示を出して、魔魂がいたよーっていうときは駆けつけてもらって、退治してもらうの。さっきみたいに…まぁ、さっきのは予想外だったけどねー。それでね、戦う時は解放状態って言うんだけど、その状態は人には見えないはずなんだよね」
「だけど、私には見えました。戦っている水谷も、神様も彩音ちゃんも…それにあの化け物だって」
隅田はうつむいて矛盾点を述べた。
「それが、わかんないんだよね。たぶん君の記憶喪失と関係があると思うんだけどねー
…さて、説明終わり!」
神様は立ち上がると「じゃぁー後は若い人に任せるとするかぁー」とだけ言い残し、天に昇って行った。
「全く、人騒がせな神様だね」
「ほんとにね、まぁいつもあぁだからね」
「あれが、神様なの? イメージと違うんだけど…」
「そういうものだよ、隅田さん」
「んー、でも普通ショックだって」
「……あの、私これで帰ります。ありがとうございました。」
「あ、うん。ばいばい」
「ばいばーい」
「ばいばい…」
隅田は急いで部屋を後にし、そのまま信司の家を出て行った。
残された信司と彩音は話した結果、ゆっくりと休むことにしてご飯を食べ、お風呂に入った。
そしてしばらくすると、信司と彩音の携帯が鳴った。
「ん…? 誰だろう、こんな時間に。」
信司が携帯を手にとって見てみると、その内容で誰からかということは1行で分かった。
「いやぁ、二人っきりに水を差して悪いねー。今から、この前の草原に来てくれないかい? というより、来て。ちょっと覚えのある気配が近づいて来てるんだよねー。まぁ、詳細は後でね、じゃぁ絶対に来てねー。ほならー」
「ほならってなんだよほならって、方言の使い方間違ってるし…」
「ん? なんだったのー?」
「神様だよ、この前の草原に来いってさぁ」
「了解、今着替えるからちょっとまってて」
信司はリビングに降りて、冷蔵庫を開けて手近にあるアイスコーヒーを飲んだ。
ブラックと書いてあるのに甘いそれは、適度に脳を活性化させて、イマジネーションを働かせてくれる。
天使の戦闘には、想像力が必要だと神様が行っていたので、信司はそれに従っているわけだ。
あんな神様だけれど、一応人の信仰心の対象になっているわけで…もしかしたら、人以外の信仰心の対象となっているかもしれない人だから、信用できると信司は思ったのだ。
「お待たせ」
信司が数分ぼーっとしてると、彩音が支度を終えてリビングに降りてきた。
「うん、じゃぁ行こうか」
信司と彩音は家を出てあの草原に向かった。
今回は、重要らしいから常時解放状態で向かう。
そして、草原についた途端、神様の姿が見えた。
「やぁ、信司君―彩音ちゃん」
「どうしたんですか? 今回は」
「いやぁー。どうやら君達に紹介しない人が来そうなんだよね~。あ、来そうっていうか、ここに来るっぽいんだよー」
相変わらず曖昧な神様だなと信司は思った。そもそも、来るっぽいとはどういうことだろうか。神様だから、それくらいの予知はできるだろうけど、なんであんなにため息交じりで来るっぽいと言ったのだろうか。
それほど、来てほしくない人なのか…
「あぁーあ…そろそろ来ちゃうねー。例の人が…彩音ちゃん、私のこのテンションで、だいたいわかるよね~?」
「うん…まぁ…」
(神様のテンションが下がっている。神様のテンションが下がっている! これはどうしたものかー)
いつも奇想天外で気楽な神様のテンションが珍しく下がっている。
それは、天地がひっくりかえるようなことであるということを信司は彩音に言われて知っていた。
だからこれほどに驚いているわけだが…
すると、突然辺りが黒い雲に包まれ神様や彩音の視線の先には魔魂が来るときに発生する黒い渦のようなものが出てきた。
信司は今までにない圧倒的な圧力に押しつぶされそうになった。
一方神様は、頭を抱えてため息一つ。
同じく彩音もため息一つ。
…そして、渦から出てきたのは…
なんとも小柄な子供。
身長は、100センチ前後で黒い服を着て黒いフードをかぶっている男の子。
そして、第一声。
「この逝かれ神ちゃまめ!」
……
「…へ?…神様、知り合いですか? この子供」
「一応ねー。」
「だぁれがこどもでちゅか! 僕ちんは地獄をだいだい治めている閻魔ちゃまであらせられるよ!」
「いや、あらせられるって普通自分で言うセリフじゃないし…ていうか、閻魔って…こいつが?」
「…そうなんだよねー。このガキが一応閻魔なんだよねー」
「それになんだぁ! こいちゅは! こんなやちゅ僕ちんは知らないぞ!」
「えぇ、こんなお子様が僕達の一番の敵なんですかー? なんだかなぁ…」
「まぁね…一応こんなやつでも、魔魂作ったりしてるし、実際強いんだってさぁー」
「えっへん! 強いんだぞ! 参ったか!」
「そうなんだよね~。だからてこずるっていうかさー、みんな戦意喪失しちゃうんだよねー」
「強いって、そういう意味ですか?」
「だって、私以外戦ったことないしねー」
「どっちが勝ったんですか?」
「引き分けー」
信司達は、自称閻魔様を完璧無視して話をする。対する閻魔様は、いかにも泣きだしそうな目で信司達を見ている。
「…こりゃぁっ! むちちゅるな!」
「引き分けねー。そんなに強いんだーこのこども」
「そうなんだよねー、ほら人は見かけによらないって言うじゃない?」
「…」
「そういうことかぁー」
「…もう怒ったもんね!!」
閻魔様は手を広げて、手を中央に。
そして、その手の真ん中に意識を集中させている。
すると、みるみるうちに黒い何かが出来上がった。
「…うぉっ!」
「あぁーあ、怒らせちゃったぁー」
「くらえぇ!」
珍しく中途半端なところで終わりましたー
友達に、その方がよいと言われたのでw
閻魔様、うざい・・・
ブログが復活したので
感想のほうはブログにどうぞ~
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