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ダイス・マキア  作者: River


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39/59

激怒の屍王と、死なない盾



ジュワァァァァァァッ!!


俺の制服が溶け、皮膚が焼け爛れ、肉が腐り落ちる嫌な音が響く。


「ハハハハ! 愚か者め、我が毒の前では回避すらできまい!」


ゼインが狂ったように高笑いする。


だが、数秒後。


毒の煙が晴れた先で、俺は何事もなかったかのように立っていた。


「いてぇな。服の弁償代、アンタの120年の貯金から払ってもらうぞ」


俺の焼け爛れた皮膚は、毒で溶かされた端から、凄まじい速度で『超再生』を繰り返していた。細胞が死滅する速度よりも、ウロボロスの再生速度の方が圧倒的に早いのだ。


「馬鹿な……! 神の権能を、たった今奪ったばかりの新米が、なぜそれほど完璧に『不死』を引き出せている!?」


ゼインが後ずさる。


「教えねえよ。ただの『豪運』だ」


俺はニヤリと笑い、完治した右腕を天に掲げた。


黄金の神威が、右腕の刻印から爆発的に噴き出す。


「さあ、待ちに待ったお披露目の時間だ。反動デメリットを気にせずフルスイングできるってのは、最高に気分がいいぜ!!」


俺は右腕に全魔力を込め、長らく封印していたアレスの権能を叩きつけた。


「——神判行使!! 【6の目】・『万軍の戦車チャリオット』!!」


俺の正面から、黄金の炎を纏った神の戦車が猛烈なスピードで顕現し、ゼインのアンデッド軍団を一瞬にして轢き潰す。


ドゴォォォォォォンッ!!


「ガアァァァァッ!!」


その莫大な反動で、俺の右腕の筋肉が内側から爆発し、ズタズタに引き裂かれる。アルテアの時のように、本来ならこれで俺の右腕は完全に機能停止する。


だが。

シュルルルッ……!


千切れた右腕の肉と血管が、次の瞬間には『ウロボロスの超再生』によって元通りに修復されていた。


自壊と、再生。

【6】の強大すぎる威力の反動を、もう一つの【6】の不死性で相殺する、最悪の永久機関。


「——おかわりだ、屍王ォ!! 『万軍の戦車』、二連発!!」


俺が完治した右腕で連続して戦車を顕現させると、ゼインの顔が恐怖と驚愕に完全に歪んだ。

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