表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダイス・マキア  作者: River


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/62

激怒の王と、反逆の三位一体

「……僕の、完璧な玉座に……泥を塗ったね、ゴミ屑どもが……ッ!!」


地下要塞『ガーデン』の最下層。


俺の『質量バグ』によって計算を狂わされ、無様に吹き飛ばされたアルテアの顔は、先ほどまでの「余裕の王」から、屈辱に歪む夜叉へと変貌していた。


「150年だぞ! この僕が、ぽっと出のハズレ枠の小細工ごときにッ!」


アルテアが両腕を天に掲げた瞬間、空間の軋みが臨界点を突破した。


先ほどまでの、俺の動きを予測してピンポイントで潰しにくる「最適解の重力」ではない。闘技場全体を無差別に圧殺する、純粋で巨大な『暴力の嵐』だ。


ゴゴゴゴゴォォォッ!!


アルテアの周囲に、真っ黒な『超重力の球体ブラックホールのようなもの』が複数顕現し、周囲の瓦礫や鋼鉄の壁をメキメキと吸い寄せ、粉砕していく。


「統! ご無事ですか!」


セリアが雷速のステップで落石を弾きながら、俺と紅刃の元へ合流した。


「無事じゃねえよ、全身骨折一歩手前だ。……だが、あの金髪野郎、ついにキレて『雑』になった。的がデカいなら、ブチ破る隙はある」


「……アタシが行く。アタシの炎で、あの重力の壁をこじ開ける」


紅刃が、血に濡れた顔で前に出た。彼女の両腕が、マグマのような爆炎を纏った獣の爪へと変貌する。


「やめろ紅刃! オマエの【4】じゃ、あの密度の重力には届かない!」


俺が制止するが、紅刃は振り返らずに笑った。


「分かってるよ。アタシ一人じゃ、六王には傷一つつけられない。……だから、統。オマエのイカサマを通すための『道』を、アタシとセリアで作ってやる」


紅刃が地面を蹴る。同時に、セリアも白銀の刀を構えて並走した。


「消し飛べ、不敬なる者どもッ!!」


アルテアが黒い重力球を二人に放つ。触れれば一瞬で肉塊となる絶対の死。


「アタシの炎を舐めんじゃねええええッ!!」


紅刃は重力球そのものを破壊するのではなく、その「周囲の空気」を超高温の炎で爆発的に膨張させた。熱膨張による強烈な上昇気流が、重力球の軌道をほんの数センチだけ上にズラす。



その極小の隙間を縫って、セリアの落雷がアルテアの足元の地面を粉砕した。


「小賢しいッ! だが、僕の『絶対斥力リペル』の鎧には通じない!」


アルテアの身体を覆う見えない重力の鎧が、二人の炎と雷を完全に弾き返す。やはり、格が違いすぎる。二人は凄まじい反発力で後方へ吹き飛ばされた。


だが、アルテアの絶対防壁が二人の攻撃を弾くために「出力」を外に向けた、そのコンマ一秒。


「——よくやった、お前ら!!」


吹き飛ぶ二人の間をすり抜け、俺はすでに【1】の権能ウェイト・ダウンで体重をゼロにし、音速を超えるスピードでアルテアの真正面に肉薄していた。


「なッ……!?」


「これで最後だ……。俺の全魔力、全存在を賭ける!!」


俺の右腕の『機巧神の籠手』が、限界を知らせる危険なアラート音を鳴らし、真っ赤に焼け焦げるほどの熱を放つ。


俺は、アルテアの絶対防壁の「中心」——たった一点のみを対象に取り、権能を限界突破させた。


「——神判行使!! 【6の目・戦車】の概念出力!!」

籠手に軍神の『蹂躙』の概念を宿す。


「からの、逆位置リバース!! 【特大質量マキシマム・ウェイト】ッ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ