第7部 思考を捨てた女・登場人物紹介
─── レヴァーラ陣営 ───
『ファウナ・デル・フォレスタ』
金髪セミロングで碧眼の超絶美少女魔道士にして圧倒的主人公。年齢17歳。自称、森の女神候補生。
血こそ繋がっていないが護衛であるオルティスタ、ラディアンヌと3姉妹の様な契りが在る。
自分で書いた魔導書を音読の上、無詠唱魔法を操る。天才と天然が入り交じった行動原理は、しばしば周囲を振り回す。
溺愛するレヴァーラに自分の秘密を打ち明けた彼女。その全てを見透かす様な蒼き瞳で知り得ることを答えたに過ぎない。
『オルティスタ』
ファウナ・デル・フォレスタの護衛と言えば響きは良いが歳の離れた姉貴分的存在。
金髪ボブカットを切らずに今は適当なセミロングである。身長176cmでそこいらのモデルが逃げ出す程のナイスボディ。年齢26歳。
剣の師匠でかつ実父である『焔聖』との闘いに於いて父に先立たれ、戦いを忘れてしまうが、妹分であるラディアンヌに背中を押され戦線復帰。
焔聖直伝の剣術。刀を真っ赤に染め上げる炎舞の使い手。派手めな戦いぶりだが、それを周囲に認めさせる程の力技で罷り通る。
『ラディアンヌ・マゼダリッサ』
ファウナ・デル・フォレスタの護衛兼身の回りの世話係。ファウナが可愛くてどうしようもない。
血の繋がっていないフォレスタ3姉妹の次女にあたる。
長女肌オルティスタと血の繋がりが在るかのような翠眼と金髪ボブカットで171cmの此方も長女に続く高身長。年齢24歳。
武器は無手の格闘術。特に人間相手だと急所を執拗に狙うハンターと化す。
加えて謎の呼吸術を使い、大量の出血を止めたり、体重を綿の如く軽く出来たりと変幻自在ぶりを披露する。
『レヴァーラ・ガン・イルッゾ(マーダ)』
世界初の自由意志のAIを積んだマーダ。
これが黒髪で大人女性の踊り子を乗っ取ったのがこのレヴァーラである。ファウナから推されに推され自分も溺愛の沼へと堕ちる。年齢不詳。ファウナ達も付き従う圧倒的首謀者。
長い黒髪を後ろで束ねている。緑の瞳。加えて唇の左端にあるホクロが特徴的である。
自分が特殊能力を与えたヴァロウズの内、No6から下を私兵としている。No5から上は離反された。
リディーナの創った戦闘服を着装した状態で『閃光』と発言すれば約5分間、途轍も無い剣士と化す。
『リディーナ』
本職はエンジニアだが医者としても機能する銀髪碧眼の大人女性。年齢不詳。そのスキルの広さ故、仕事が多く、誰もから頼られる存在。
自分の玩具にしていたレヴァーラをファウナに取られ少々御立腹の様子。
彼女も戦闘服を着込み自ら先陣を往く。自称、ヴァロウズNo0『閃光のリディーナ』
『チェーン・マニシング』
ヴァロウズNo6、機械生命体の様な姿に化ける能力持ち。何にでも化けてしまう上、普段は自分が最も好きな15m程ある白い狼の様なロボット姿を維持している。
寄って年齢性別共に不詳だがオルティスタ&ラディアンヌコンビに敗れた際、身体が小さく八重歯のある少女の姿を晒している。
もっぱらの自由人でファウナ姉貴分コンビに敗れるまでは誰にも付かないを体現していた。
しかし今は此方側に付くのが面白いのか、狼というより忠犬になりつつある。
『フィルニア・ウィニゲスタ』
ヴァロウズNo7、大気の使い手。赤髪、赤い目で中低音の効いた性別問わず惚れさせる声。年齢24歳。
2刀流だが風を操り戦闘するスタイルが頗る多く、剣術の方は正直余り目立った活躍がない。
No8であるディーネと非常に仲が良く、いつも共に行動している。
『ディーネ』
ヴァロウズNo8、水の使い手。黒髪セミロングの日本出身。元々水泳選手として期待されていた経歴を持つ。年齢18歳。
可愛い女性が大好物で良く『ファウナちゃん』を追い回している。
触れたモノの水分なら水だろうがオイルだろうが沸騰から凝固まで好きに出来る。非常に強力な力であるが相手に触れないといけないのが弱点。
空気中、何処にでも存在する水の精霊を操れれば格段に強くなれる。
『アノニモ』
ヴァロウズNo9、影から影へ行き来出来る黒ずくめの暗殺者。年齢不詳。名前の由来が名無しという事であからさまに本名でないのが窺い知れる。
東洋出身を匂わす特徴的な口調。その職業柄、音量を自在に出来るジレリノとの相性が良い。
フォレスタ邸襲撃時、手負いにしたオルティスタと壮絶なる斬り合いをして以来、一目置くようになった。
『ジレリノ』
ヴァロウズNo10、音消しの罠使いから音量自在の罠使いへ化けた。蒼いポニテで背が低い(155cm)年齢不詳。元傭兵のアル・ガ・デラロサから可愛いお馬ちゃんと揶揄される。
1度触れただけで一定時間音量を調整出来る能力と狡猾なトラップの合わせ技は非常に危険。特にアノニモとの組み合わせによる暗殺業では右に出る者がいない。
加えて共に戦う連中の音すら自在に出来る上、ファウナの魔法『蜘蛛の糸』を操ったりすることで後方支援として甚大なる戦力と化した。
『アル・ガ・デラロサ』
短い銀髪と迷彩色が混じる頭をした年齢32歳。レヴァーラ側唯一のナイスガイ。
スペイン出身だが日本文化をこよなく愛する。特に将棋が好きで戦闘をそれに見立てた発言をする。
連合国軍第1特殊空挺部隊の太尉階級を捨て、レヴァーラ達に合流した。ビクロス『グレイアード』が乗機。
『マリアンダ・アルケスタ』
迷彩色に頭を染めた冷静沈着な19歳の女。デラロサと共にレヴァーラ達に合流した。ビクロス『エル・ガレスタ』が乗機。元少尉。
デラロサに年齢と階級を度外視した秘かな想いを寄せている模様。
特殊能力がない筈の彼女だったがヴァロウズNo2ディスラドとの戦闘に於いて超強力ビーム兵器を敵だけに掠らせるという離れ業をやってのけた。これはただの偶然なのか。詳細不明だ。
─── 元ヴァロウズ陣営 ───
『エルドラ・フィス・スケイル』
元ヴァロウズの圧倒的No1、星を落とせし者。金髪翠眼で182cmの長身と美しい身体付きの男。年齢27歳。
光速で地球軌道上のデブリを落下させ瞬時に基地を壊滅させた能力を持つ。その割に自身を僕呼ばわりし、溺愛するパルメラに甘えたがる癖がある。
パルメラと共に地球を見渡せるコロニーに住んでいる。
『ディスラド』
ヴァロウズNo2、芸術を爆発と為す異常者。金髪に鋭い碧眼を持つ中々色だけはある男。年齢不詳。
自分が見初めた美女だけでハーレムを築く。されど戦いに於いて、その囲いを爆弾と化す美に対する傾倒加減が狂気である。
当人が元々持つ能力『暗転』の効力は絶大。剣に映るありとあらゆる事象を反転させ、リディーナ達を大いに苦しめた。
『天斬』
ヴァロウズNo3、光束の蒼き2刀を操りし日本人の剣士。しかし『閃光』で底上げしたレヴァーラによって討たれた。胸を穿つ一撃を受けて戦死。享年不明。
『パルメラ・ジオ・アリスタ』
元ヴァロウズのNo4、古代インド神の力を勝手に解釈し、祈りを捧げその力を行使する神聖術士。
インド女性の象徴といえるサリーを着衣しており、その隙間から覗かせる褐色の肌と相まった美しさ。筆舌に尽くし難いものがある。年齢26歳。身長172cm。
但し何故だか関西訛りの発言というのが面白い。
同棲しているエルドラを献身的に支え、彼女とその飼い猫の様な獣人『ジオ』。この2人だけでレヴァーラ達を追い詰めた。
レヴァーラをして『1対1ならファウナを超える実力者』と言わしめた。実際互角以上の争いを演じて見せた。
『アビニシャン』
ヴァロウズNo5、タロット占いで相手を確実に葬るという謎深き女。考えることを捨て去り行動の全てを占いに預けたといわれている。
瞳孔の無い白い瞳故、盲目である。年齢不詳。
─── ア・ラバ商会 ───
ウクライナの南端でひっそり商いを営んでいる。その正体は揺りかごから兵器まで何でも揃う傭兵達御用達の軍事屋。
身寄りのない戦争孤児である女ばかりを集めて操業していたが、その女共を連合軍から連合国軍に鞍替えするのを拒んだ黒海を守護する元連合軍基地の連中に誘拐され、廃業を強いられた。
しかしレヴァーラ達の活躍によって無事解放。以後、レヴァーラ御用達の店となる。
─── 元連合軍 ───
『レグラズ・アルブレン』
黒海に浮かぶ元連合軍基地、通称『浮島』の司令官。高身長で蒼い髪に蒼い瞳を持つクールな男。しかしア・ラバ商会の女共を人質にした罪を問われ、レヴァーラ達の襲撃を受ける。
その際、美麗に戦うオルティスタやレヴァーラを見て、憧れを抱いた瞬間、狂戦士と化し周囲を仰天させた。今はフォルテザに幽閉されている。