第3部 三つ巴? 四つ巴?・登場人物紹介
『ファウナ・デル・フォレスタ』
自書した魔導書から在りとあらゆる魔法を繰り出す17歳の美少女。両親の仇という恨みをよりも、憧れの踊り子様の方を取って、レヴァーラの傘下に加わる決意を固めた。
憧憬の対象を選択する……それは理解出来るが、こうも育ての親を軽視する理由は在るのか?
『ラディアンヌ(ラディ)』
鉄の塊を着込んだ連合軍兵士達を、素手で寄せ付けない活躍をした彼女。だが愛するファウナが、レヴァーラを選んだことに憤りを感じずにはいられなかった。
しかしそれでも彼女はファウナを守り抜くという、自分なりの愛の形を変えはしないことだろう。
『オルティスタ(オルティ)』
フォレスタ邸では抜けなかった燃え滾る剣を武器に炎舞する事で連合軍を蹴散らした。納得いかないラディアンヌに姉貴分としての落着きをみせる。
ラディとオルティ……。二人はこれからもブレることなくファウナを守り抜くことだろう。それはレヴァーラの味方をする事に繋がってゆく。
『フィルニア』
ヴァロウズの7番目に位置している大気の使い手。
連合軍、デラロサ大尉の駆るグレイアードや、アルケスタ少尉の乗騎である最新鋭機から放たれた超音速の電磁砲の銃弾を竜巻で、いとも容易く弾き飛ばした。
彼女の凛々しい低音の声音は、性別不問で聴く者の心を鷲掴みにするらしい。
『ディーネ』
ヴァロウズの8番目、水の使い手。
強化服を装備した連合軍兵士の身体の水分を喪失したり、デラロサのグレイアードですら、彼女が触れただけで機能停止へ追い込んだ。
そんな恐ろしき能力とは裏腹に、如何にも若い女子といった立ち振る舞いのギャップがある。
『アノニモ』
ヴァロウズの9番目、自身の影を持たない影使い。
フォレスタ邸での怪我が癒えず、対連合軍空挺部隊の戦闘には参戦出来なかった。
『ジレリノ』
ヴァロウズ10番目、触れたモノ全ての音を一定時間消せる能力。
要は最下の位置づけであるが、フィルニア&ディーネの行動する音を全て消し、敢えて敵兵を自分達の守るべき場所へ引き寄せる役目を果たした。
今回の様に連携すれば多大な戦力であることは想像に容易い。
『リディーナ』
非戦闘員である彼女、連合軍との一戦では出番がなかった。ただレヴァーラという存在を生んだ彼女。実は爪を隠していたりはしないだろうか。
『ディスラド』
シチリア島へ連合軍が攻め入った際、大層気分良く盛り上がった彼であったが、結果蚊帳の外で終わってしまった。さらにこの後、想像の枠を超えた処から怒りが降り注ぐ。
『レヴァーラ(マーダ)』
一度はファウナの事をいずれ自分に仇なす存在だと危惧。消すことを企てたが、ファウナ自身がその力を貸すと自ら申し出てきた。
この申し出は受け入れるべきと判断した。今後レヴァーラ&ヴァロウズの4人、さらにファウナ等を加えた共闘と成り得るのか。
『連合軍』
連合軍空挺部隊の完全なる敗北。しかしそれだけに留まらない散々な結果であった。最早連合の在り方すら再構築を迫られる。
以後もレヴァーラ陣営、連合軍、そしてディスラドという三つ巴の争いが激化するのであろうか。