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導きの愚者  作者: ひじきの煮物
第二章 新たな世界と南の都市
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第二章29 潜隠異変


 分かれ道を前にして、それぞれ分担して反応の示す道の先を目指すラルズ。同行するのはミュゼットとセーラの二名であり、グレンベルクはもう一つの反応が確認された方向へと単身で乗り込む。


 セーラ、ミュゼット、ラルズの順番で同じように周囲を警戒し続けながら進んでいく。代り映えしない行動、代り映えしない景色が永遠と思える程に並行していき、嫌でも森の空気に身体が慣れてくる頃合い。


 最初に抱いていた恐怖や不安の色は徐々に薄まっていき、一番恐怖に支配されていたミュゼットも平常心を保ち続けている。額に汗は浮かぶし、一瞬でも気の抜けない状況下であることは言わずもだが、それでも身体は自身の意思を汲み取って命令を遂行してくれる。


「・・セーラ、どう?」


「魔力の反応が減って判別が難しくなるけれど、問題は無いわ。魔獣の反応も視られないし、怖いぐらい順調ね」


 ラルズたちの歩みを阻害する障害も先程の分かれ道のみ。それ以降は注意を張り巡らせてるおかげか一度として魔獣と遭遇することは無かった。森という広大な土地の中、活動範囲外かはたまた活動停止時間か。理由は色々考えられるが、何にせよ捜索に追い風が吹き始めているのは確かだ。


「グレン、大丈夫かな……」


「心配しないで……とは言えないわね。この森の中、引き返すには大分深くまで入り込んでる。いつ何が襲ってきても可笑しくないもの」


 単身で別のルートへ潜り込んだグレンベルク。彼の実力がこの三人の中でも特に秀でているのは、ラルズが一番良く分かっている。知恵も回り、状況判断も早い。火の魔法と、セーラの瞳の力とは別の、魔法の神に愛されている証とも言える黎導を巧みに利用する腕前。


 欠点らしい欠点が見つからず、彼が後れを取ったり、それこそ敗北する姿などラルズには想像がつかない。これまで何度も手合わせを繰り返して、その度に敗北を刻まれた。実力を制限しているにも関わらずだ。


 グレンベルクの選択した道が、復讐を果たすと決意した人生が彼を表す。平和とは相反しており、自ら危険な場所を目指している。


 彼の同年代らしからぬ雰囲気と圧倒的な実力は、皮肉にも彼の過去が起因となり育まれている。魔獣を追い続け、いずれ自らの手で殺すことを叶える為に、情報の模索と並行して実力を伸ばしてきた。


 文字通り他者を寄せ付けないような威圧感。鋭い眼光と類まれなる武術の才。


 良い意味でその片鱗を味わっているラルズだからこそ、


「大丈夫だよグレンは。俺たちの心配なんて鼻で笑うくらい、本当に強くて頼りになる友達だから」


 自信を持って口に出せる。彼の纏っている雰囲気が見せ掛けでも何でもなくて、真に研ぎ澄まされてきた強者特有の代物。盗人であるサヴェジを余裕で鎮圧し、ラルズにも難なく勝利し、ボルザや多くのギルド兵に認められている。


「心配いらないからこそ、自分たちの方に集中しよう」


「ラルズ……」


「・・そうね、ラルズの言う通りだわ。グレンの心配をするよりも、私たちは私たちの無事と、任された役割を遂行しましょう」


「うん!」


 冷たい情景ではなく、心の底から信頼している証。ラルズたちがあれこれ憂慮や気遣いを回したとして、何てことない態度で解答札を提示し、不安を思いやる三名の心のぐらつきを一蹴するであろう。


 むしろ不安視されるのはラルズたちで間違いない。数こそ三名と単身でいる彼と比べれば心強いが、その実強さの振れ幅が随分と定まっていない。


 今一度気を引き締め直し、耐えず森の中を突き進んでいく。


 時刻は大分回っている。明確な時間帯は各自の体内時計で把握するほかないが、ここまで夜が深まってくると多少の時間のずれは誤差の範囲だろう。


 未だにティナとリオンの姿は確認できない。セーラの力を頼りに、残された魔力の素を辿っていくが、果たして――


「――! 二人ともっ……」


 振り返らず、視線は前方へと向けたままセーラが左手を伸ばして進行を中断。警戒を孕んだ声音を発し、その場でじっと固まる。


 肉眼では確認できない先の景色。セーラには違う見方ができている都合上、ラルズたちが疑問を感じている手前、更に一つ先の情報を手に入れているのだろう。


 その彼女の口から飛び出した突然の警告。グレンベルのことよりも、自分たちに迫る危険を気にしたほうが良いと、天命を受けたように場面が切り替わる。


「・・セーラ、何が見えたの?」


 その質問は野暮だったかもしれない。森へと侵入してから三十分近く、セーラが今までで一番の反応を示している。その是非を問わずともこの状況下、ラルズには口に出されるであろう忠告の正体は予測が付いていた。


「ま、魔獣っ……?」


 ミュゼットも可能性の域を察して口に出す。後ろを振り返らずセーラは首だけで反応、頷いて正解を伝える。


 これまで出会わなかったことが奇跡でもあり、同時にこれまでで一番の緊張感が三人を取り巻いている。魔獣という存在が明確に近くに存在することを自覚し、気付けばラルズは腰に携えている剣へと手を伸ばしていた。いつでも引き出せるように、取り残された意識に反した防衛本能。


 三人とも警戒心は一瞬で最高潮にまで達する。


「・・可笑しいわね……」


 木陰に隠れて身を潜めるラルズたち。その内の一人でもあるセーラの眉が寄せられる。何度も瞬きをし、その度に表情は怪訝に染まっていく。


「魔獣の魔力が見えてるんだよね?」


「そうよ。数も中々……五匹近くはいるわね」


「ご、五匹も……っ!?」


 ラルズたち三人を容易に上回る数。セーラの瞳の力が無ければ魔獣と激突。戦闘へと場面が発展することは確実。


 ――が、反応がただ魔力を感じ取っただけの事態とは違う。彼女が見ている景色をラルズたちは詳細に把握することはできない。彼女が何故ここまで違和感を抱いているのか、本人以外は知る由もない。


「・・もしかして……」


 ただ状況を見守ることしかできず、先んじて行動に移せないラルズとミュゼットを置き去りにし、セーラがその辺の小石を拾い上げる。手にした石は普通の物よりもやや小さいサイズで、どこにでも落ちてる代物。


 何をするのかと疑問視している中で、セーラがその石を暗闇の世界へ投じる。投じた石はそのまま見えなくなり、やがて大地と接触。固い地面を数回転がる高い音が鼓膜に入り込んだ。


「――ちょ、ちょっとセーラっ!? 投げたらバレ……っ!」


「――しっ!」


 居場所を相手に特定されるかもしれない危険極まれない行為。魔獣の居場所を先に把握することができているラルズたちの優位性が、一瞬で瓦解するには充分すぎる愚かな行動である。


 セーラのことであるから、無意味な行動は起こすとは思っていない。それはラルズもミュゼットも同じ思いだ。彼女の行動の意図が読み取れず、あわあわと静かに狼狽えてしまっているラルズとミュゼット。


 そんな二人に一切取り合わず、自らの疑問を解消させる方を優先させるセーラ。


「――……可笑しいと思わない?」


「な、何がっ? 私たちからしたら、セーラの今の行動の方が……」


「そうじゃなくて、音よ音っ」


「音?」


 気にするのは自らの行動では無く周囲の音。切迫して音の旨を伝えられ、ラルズたちは動揺もそこそこに、言われた通り周囲への音に意識を集中させる。目を瞑り、鋭敏に広く音を拾い上げようとするも、耳には何の音も入ってこない。


 風の音も、草木を揺らす音すらも、小石が投じられて反応を示す魔獣の――


「・・あれ? 魔獣の音……ってより音が何も聞こえない?」


 そう、まるで何も耳に入ってこない。小石は甲高い音を生じて地面を転がり回った。少し離れた位置に知るラルズたちにもその音ははっきりと入り込んできた。


 無論魔獣たちの隙間に割り込んだ小石。その音を魔獣たちはラルズたちよりも数段大きく聞こえているのは位置的にも確かだ。突如耳にする外部からの報道。音の正体を確かめるべき真相を確かめようとするのが自然の筈。


「変でしょ? 私の瞳は間違いなく魔獣の魔力を検知している。なのに、今もそうだけどずっと魔力の色がその場から動かないの」


「動かない?」


 増々理解が追い付かない。一歩もその場から動いていないとはつまり、セーラが投げた石に反応を示していないことを表す。


 人の手が施されていない、野生の環境下で生きてきた魔獣たち。同じカテゴリーの種類と縄張り争いだの生存競争などを繰り広げる彼らが、音に過敏に反応しないというのは少々変だ。そんなぬるま湯に浸かった様な甘い価値観とでは、この森を生き抜くことは難しい筈。


「分かった。きっと寝てるんだよっ」


 閃いた、とミュゼットが言葉を告げる。確かにその線が一番濃厚だろう。意識が肉体に入り込んでいないのならば、覚醒させるに至らない程度の音に反応を示さないと、説としては不足ない。


「いや、それは違う」


「何で?」


 きっぱりと、ミュゼットが唱えた結論を一蹴。


「ここは恐らく森の中腹地。広さも程々、且つ魔獣が辺りにわんさか生息しているってグレンも言っていた。そんなところで無防備に、それこそ見張りを立てないで眠るなんて有り得ない。自分たちの身の安全を保障できる場所ならともかく、こんな外敵から姿を見られるような場所じゃ、尚更……」


 森での魔獣の力関係に関してラルズたちは無知だ。だが、仮に実力がかけ離れている事例……それこそグレンベルクが森の入り口に置いてきた地竜ほどの手練れであれば、どの場所であろうと威風堂々と佇んでいても不思議ではないが、そんなの一握りの存在だろう。


 そもそもの話、それ程他種と格別の存在であれば、これほど近くに接敵された時点で気付かれるのは目に見えている。魔獣はラルズたちどころか、石の存在にも無関心。


「難しく考えすぎじゃない? 気付かれてないならこのまま黙って通り抜けようよ」


「・・それもそうね。神経質に物事を捉え過ぎていたかもしれないわ……」


 一度深く考えると思考があらゆる可能性を模索してしまう。自身の考えが間違っていないであろう材料を端から端まで吸収して考慮を続ける。意外と一番最初に至った結論が正解である、なんてことは珍しくも無い。


「ごめんなさい。私のせいで足を止めちゃった。このまま進みましょ……」


 謝罪を口にするが、セーラはむしろ自分の力を利用して最大限、身の安全を確保してくれようと努めている。責められる謂れはどこにもない。


 そのまま魔獣たちには無干渉を貫き、万が一を最大限考慮して道を大きく逸れてから進むことに。


 ただでさえ暗闇で視界が満足に物を捉えられないプラス、小石やら絡みつく草木など、足を踏み出すには邪魔に思う代物が多々あるが、魔獣と事を構えないのであれば楽な部類だ。


 ・・と思っていると……


「――っ!」


 ミュゼットが何かに足を取られ、身体を支えられずそのまま地面に倒れ込んだ。


「ミュゼット、気を付けてね」


「大丈夫? 暗いし、足元には注意しないと」


「ご、ごめんね二人とも?」


 常に身体には力が入ってしまうのも仕方がない。先行きが不安なまま、時間が経過するごとに段々と体力は摩耗し擦り減っていく。一刻も早く抜け出したいし、早く二人を見つけて都市へ帰還したいものだ。


「はい」


「ありがと、ラルズ」


 消耗しているミュゼットの身体を起こそうと右手を伸ばす。彼女も気遣いを素直に受け入れ、同じように右手を伸ばして互いの手が触れ合う。


 ――べちゃりと、何やら冷たい感触をラルズは拾った。


「え?」


 互いの掌が触れ合った最中に生じた確かな違和感。固まり、自失している傍ら、ミュゼットは腰を起こして立ち上がり、手に力が入り切っていないラルズとは逆に彼女の方から掌が離れる。


 互いの掌から粘着質の感触が伸ばされる……


「――え?」


 ミュゼットも違和感を感じ取り、掌を反転して上へ。ラルズも時同じくして眼前の少女と行動を共にし、同一のタイミングで掌を上へと向ける。


 ――何だろう。何か妙なものが掌を染め上げている。


「・・二人ともどうし――……」


 互いに呆然とその場で固まっている様子を目にし、セーラがこちらへと光源を差し向ける最中、彼女の言葉が中断。目を見開き、その視線の対象はラルズたちの足元へと注がれる。


 足元に視線を向けるセーラとは反対、ラルズたちの関心は互いの掌の正体を優先させる。魔結石からの淡い光の範囲内に収まり、無視を決め込んでいた己の本能が逃走を許さず、思考を停止していた肉体が加速的に状況を飲み込み始めた。


 ・・血だ。それ以外に感慨は必要ない。乾いておらず、付随した手という部位からポタポタと滴り地面に落下、辺りへと跳ねて血の面積を拡大している。宿主の体内を行き来して巡り、生脈を促す仕事の一部は既に事切れて完了、どころか生命活動の停止を暗示する。

 

 掌には染色体が多く侵食している。鮮やかにラルズたちの掌を汚しており、綺麗な部分の方の割合よりも、血に濡れた割合の方が遥かに凌駕している。


 息を呑み、事態を正面から受け止めたラルズとミュゼット。寒気が全身を疾走する中、ここでようやく視線がセーラの注ぐ方向へと重なる。


 恐らくミュゼットが転ぶ羽目となった直接の原因。それは――


「魔獣の……死骸っ」


 力なく地面に伏し、ピクリとも動く気配は感じられない。命の消失、どころか既に魂はこの世を去ってしまっており、空っぽの肉体が横たわっている現状。


 身体からどくどくと流れていたと見受けられる血の流れは完全に停止している。検死を行う必要も、ましてや死んだ要因を分析する必要も無かった。それほど分かり易い死因が、ラルズたちの視界に映り込んでいた。


 大きな針のようなもので心臓を一突きにされたのか。胸付近には鋭利な刃物で貫かれており、肉体を完全に貫通。それ以外の外傷は見て取れず、目に見える一撃一つで対象の命を確実に奪い去っている。


「私の眼でも判別できないってことは、随分と前から死……ってまさか、さっきの……!」


 思い出したように、突如として先の魔獣の反応の合ったであろう場所を目指して走りだした。この場で待ち続けるのも身が堪えるからして、ラルズとミュゼットも彼女の後を付いていく。


「――道理で動かない訳よ……」


 先の物音一つにすら反応を示さなかった魔獣の魔力。その答えが遅れてセーラに納得を呼び起こす。


 もはや魔獣の方に姿を晒すことも厭わず、両者互いに双方の存在を確認する。それも、この惨状を目の当たりにすれば、自然と必要のない取り繕いだと説明が付く。


 何せ一方は生者、もう一方は死者なのだから。


 先に目にした魔獣の仲間であろうか。既に命は事切れており、更に付け加えるならば、彼等生物を殺して遺体として仕上げたのは同一の生物による仕業。その証拠に、どの魔獣も同じく心臓付近を一突きにされてしまっている。


 腕前を一撃で語っており、目立った外傷部分以外に切り傷や掠り傷といった小さな傷が見当たらない点も同じ。全ての魔獣を一手で死へと追いやっている。争い合った魔獣同士には、明確な実力の差が合ったのだろう。


「魔獣が反応しなかったんじゃない。既に息絶えていたから……」


 死んだ者の近くに小石を放って音を鳴らそうが、耳元で声を掛けようが、既に手遅れ。失われた命は戻らず、遺体は遺体としてその場に残り続けている。


「な、仲間割れ……とかっ?」


「仲間割れの線は無いわね。外傷が物語ってる」


 ラルズからしたら記憶に鮮明に刻まれている種の犬魔獣。そのどれもが備えている目立った武器は、自らの四肢から伸びている爪。あとは口元から覗かれる鋭利な牙の二種類だ。


 いずれも殺傷能力は高そうなのは見て取れ、牙に関しては実体験故にラルズの苦痛を呼び起こす。知らず知らずのうちに左肩に右手を添わせており、過去の傷が体験として蘇っている。


 が、仲間割れの可能性はまずない。爪と牙、どちらも対象者を殺せる立派な凶器ではあるが、外傷が綺麗すぎる点からしてもまず有り得ない。もっと別の、人が生み出した武器の一つ……槍などの先端が鋭く尖っている代物の類であることが推察される。


 この魔獣たちが勝手に自滅、果てに仲間割れをしたケースはまず考えられない。明確な敵に命を奪われたことは間違いない。


「でも、死んでたのにどうして魔獣の魔力が感じられたの?」


「魔力はそこに現存し続けるって言ったでしょ。魔獣にも魔力は流れている。死体から色は感じられないけど、魔獣から迸っていた魔力の残骸は、他の空気と魔力に混合して痕跡を残す。時間経過で薄れていくのは事実だけど、完全に霧散して消失するには時間が必要なの」


 匂いとは別の表現になるが、残り香って印象が一番しっくりくるだろう。強烈なにおいの発信源がその場から遠く離れたとしても、その臭いは未だに現場に滞っている。理屈はこの例と似たようなものだろう。


「さっきミュゼットが転ばされた魔獣は、草木が生い茂っている場所で殺されたのと、単身でしかなかった。周囲の魔力の大きさに魔力が消失経過を迎えるのが早過ぎて、私の眼にも反応が映らなかったんだわ」


「ま、魔獣が死んでるのは、私たちにとっては良いことなのは間違いないけど……。何だろう、凄く嫌な予感がする……っ」


 ミュゼットの言い分は最も。相対すれば激突必死な魔獣たちが、遭遇する前に命を落としている事実に関しては、非常に有り難い話でもある。自分たちの知らない場面でリスクが目に見えて消失、戦闘頻度が一回でも減少してくれるのは助かる。


 だが、拭いきれない不気味さが三名を襲う。意図せず地雷や罠を踏み荒らしてしまった様な、一度足を踏み入れたら抜け出せない、深い沼の中に侵入してしまったような感慨を抱いている。


「・・とにかく進みましょう。青色の反応はまだ奥地を指してるから……」


「う、うん……っ」


「分かったっ」


 魔獣たちの不審な死。素直に状況を喜べず、一同はもやもやとした不快感を抱えながら更に奥地を目指す。青色の反応、ティナとリオンのいずれかを示すであろう魔力の道標を頼りに、森の奥をひた進む。


 事態は好転しているのか、あるいは……


 




 

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