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導きの愚者  作者: ひじきの煮物
第二章 新たな世界と南の都市
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第二章28 バルシリア小森林


 前方から生じる淡い光。魔結石を光源代わりに置き換え、道標として光の後をゆっくりと追い続ける。縦一列の隊列を守りながら、警戒心を三百六十度全てに向ける。一定の距離感を保ちながら静かに、ゆっくりと進んでいく。


 視線は常にきょろきょろと彷徨っているラルズとミュゼット。そしてそれ以上に明確に瞳に力を注いでいるのは、道案内と魔獣への注意を任命され、役目を全うしているセーラ。彼女は作戦の要であり、同時にこのメンバーの生命線と言える。


 彼女がこの集団から離れでもしたら、その時点で計画は大分頓挫する。彼女のように道も示せず、周囲の魔獣の警戒が薄れることに対しては、人の目が一つ消える程度の理由に収まることは無い。


 彼女の目の力を借りて、グレンベルクは指示を信じてその方向へと進路を取っていき、その後ろを三人は続いていく。不安と恐怖で押し潰されてしまいそうな暗黒の世界。精神が壊れず保たれており、正常さを失っていないのは一重に、独りぼっちではなくて仲間がいてくれるからだ。


 ラルズは四人の中で最後方、一番後ろに位置して警戒を強める。前方から生じる光を頼りに進む中、後ろを振り返れば踏みしめた道は直ぐに暗闇が飲み込んでしまっている。まるで深淵が後ろから追従するように、逃がさないと宣告されているかのような、恐怖が口を開けて迫り来ている感覚。


 風の音が、自身の心臓の音がいつもよりもうるさく聞こえる。鋭敏に鼓膜が音を拾い続けている最中、風に揺れる葉音一つすらも、舞台が生み出した恐怖装置の一つ。身体を酷使している訳でもないのに汗は勝手に浮かび上がり、その汗を拭うことすらも忘れてしまうほどだ。


「・・セーラ。反応は残ってるか?」


「そうね。薄れてはいるけど、感知できないことは無いわ。周囲にも魔獣の気配も魔力も感じられない。魔獣の群生地と聞いたけど、意外と数は少ないのかしら?」


「一箇所に留まり続ける種もいれば、居住地としての居を構えないで移動を続ける種もいる。単純に奥地で眠っている線も考えられるが、何にしても魔獣の気配がないのは救いだな」


 バルシリア小森林に入り込んでから、体内時間で恐らく二十分近くは経過している。全容がどれ程広大なのかは掴めないが、大分奥の方へと進んでいるのは間違いない。


 進んでいる過程の中で幸運にも、ラルズたちに対して暗闇から魔獣が襲ってきたりといったトラブルには見舞われず、先のセーラの発言通り周囲に魔獣の姿は確認されない。


 魔獣の生態は本である程度ラルズも把握している。好戦的に他者を襲って糧にする魔獣。物陰や空気に溶け込んで獲物が隙を見せるまで耐え忍ぶ魔獣。

 一番鮮烈に刻まれている幼少期の頃の魔獣、その内の頭目の様な、人々と同じように武器を手に取ったり、装備を身に纏っている種も存在している。


 魔獣は人と同じように進化を遂げている。同じ世界を生きている同一種として、学者が長きに渡って研究を続けているが、その全容は解明するに至らない。魔法と同じで未知が広がり、そのルーツは謎に包まれている。


 判明している情報も中には不確かで曖昧なものも。他にも存在が確認されておらず、名称も定められていない……いわゆる正体不明の魔獣の存在がこの世に現在していても何ら不思議ではない。それこそグレンベルクが追い続けている魔獣も、その内の一体に換算されている。


「活動停止中だと一番有難いんだがな。ここらの魔獣相手なら下手をしなければ問題には繋がらないが、数で攻め込まれてしまうと多勢に無勢。不祥事が後々に深い傷を残すことも考えられる」


 危険はいつどこから降り注いでくるか、予測は行えても予知までは不可能。


 遭遇していない点を見れば吉。滞りなく順調に捜索の目と足はは奥の方へと深く侵入できている。静かすぎるのも不気味な話だが、極論このまま遭遇しないで済むのであれば一番。


 明確な対処法も確立していないし、御守代わりで渡された魔結石も、完全に安心を委ねられる代物としては心細い。


 尚も周囲の様子に油断はできない。このまま警戒を続けて――


「――ひっ!!」


 瞬間、前を歩いているミュゼットが左に顔を向けた直後、小さな悲鳴を上げる。木々の隙間を通り抜き、夜帯の森の空気に彼女の音が響きながら浸透。全員が直ぐ様揃って視線を巡らせる。


 ・・しかしそこには何も映らない。ラルズの肉眼もそうだし、何より目の力を行使しているセーラも特段焦ったりといった様子は見られない。


「ご、ご、ごめんなさいっ……! 何、か動いた、気がしたか、っらてってっきり……っ!」


 これほどの暗闇。周囲の反応に敏感になるなとい方が無理な話だ。己の感情が恐怖によって激しく動揺を誘われ、自爆を引き起こしたミュゼット。


 言葉はもはや口調も普段と変わっており、謝罪が敬語になっていることすらも彼女は気付いていないだろう。


「落ち着いてミュゼット。私が大部分を警戒してるから。何か異変をキャッチしたらちゃんと教えるし、守って上げる。だから神経質になりすぎないで、ね?」


「ご、ごめんっ……!」


 セーラの言葉を受けて少し安心した様子だが、完全に収まるに至らず、ガクガクと震え続けているミュゼット。まるで天敵を見つけてしまった小動物。狩られてしまう自身の未来の展望を自覚した、本能が恐怖をより助長してしまっている。


「この状況を前に平常心を保っていることは存外難しい。何せ魔獣の群生地。周囲には俺たちの命を脅かす敵が隠れ潜んでいるんだからな。今直ぐ克服しろってのが無理な話だ」


 グレンベルクは普段から危険地帯を渡り歩いている経験則もあり、普段と様子は変わらない。セーラも肝っ玉が据わっているのか存外平気な様子。ラルズは幼少の頃の出来事が幸いし、恐怖が支配する境界線を上回ることは無かった。


 どちらかと言えばラルズたちが異質なのだ。年端もいかない十五歳。魔獣と出会ったことも無く、身に余る体験を味わったことも無いミュゼットからすれば、今のこの状況は彼女の人生史上、歴代一番の時間として記憶に刻まれることは間違いない。


 無事に目的を果たせても、下手したらトラウマとなり夜も眠れなくなることも考えられる。大袈裟でも何でもなく、怖気や恐ろしいといった恐怖の感情は、人の記憶の中に一生残り続ける寄生虫へと姿を変貌させる。


「恐怖を乗り越えろとは言わないし、怖くて当然だ。無理矢理抑え込まなくて構わない。むしろ恐怖と同居しろ。特効薬にはならないが、そっちの方がまだ幾分かマシだ。」


 自身の経験を基にアドバイスを送るグレンベルク。呼吸も忘れるぐらい上ずった様子の中、彼の言葉を受けてゆっくりと深呼吸を繰り返す。息を肺に取り込み、徐々に落ち着きを取り戻してきたミュゼット。


「・・大丈夫、大丈夫っ……!」


 自身に大丈夫だと言い聞かせ、無理矢理己の心を鼓舞して平静を作り上げる。仮面をつけただけの虚勢であることには変わりないが、今はそれだけで事足りる。


「――ごめん、足止めちゃって。私は大丈夫っ!」


「・・よし、進むぞ」


 力強い返事。声音は若干震えているが、戦意喪失といった取り返しのつかない事態には陥っていない。彼女の様子が戻ったことを確認して再び歩き出す。


 ラルズも動けるようになったミュゼットの後を付いていき、再度警戒心を周囲に張り巡らせる。警戒を一度でも綻ばせれば、事態は一瞬で塗り替わる可能性を孕んでいる。


「・・・・ごめんラルズ。一つお願いしてもいい?」


「ん、何?」


 歩きながら小声でラルズに話しかけるミュゼット。彼女は振り返ることはせず、自身の震える左手を差し出していた。


「まだ少し怖いから、手、繋いでくれると嬉しいっ……」


「・・うん、いいよ」


 差し出された彼女の左手は、ラルズの様な男性とは違って小さい女性のもの。爪先まで綺麗に手入れをしている、細くてしなやかな指。離さないようにガッシリと掴んだが、心がその時点で透けて見えた。


 森に入ってからずっと緊張して落ち着かなかったのだろう。恐怖における精神的なストレスがゆっくりと体内を侵食し、宿主を更に追い詰めていく。その証拠に握った彼女の手は酷く冷たかった。


 本来なら今頃、胸中の不安を忘れたいが為に全員で食事を取っていただろう。暖かいご飯と歓談を続け、魅力的で楽しい時間を過ごしていたに違いない。


 握り返される手はまだ少し震えている。視線は動かしているが、首を動かしているだけで視界からの情報は真面に彼女の脳に走っていない様に見て取れる。


「・・ねぇミュゼット」


「な、何っ……?」


「――帰ったらさ、みんなで一緒にご飯食べにいこう?」


 先の楽しみを口に出し、取り巻いている空気の密度を少しでも和らげる取り組み。現実逃避と似ているが、今の状況を乗り越えた先の楽しみをあらかじめ計画しておいて繋げておくのは、応急処置としては充分だろう。


 人は感情がコロコロと揺れ動く。怒り、悲しみ、場面場面で感情の波が互いと喧嘩し合い、より強く抱いた感情が主導権を担って魂に直接働きかける。


 無事に都市に戻るまで、恐怖は燻り続ける。断ち切ることはできないが、代わりにご褒美とも呼べる未来を暗示する。


「――うん! 食べよう、みんなでお腹一杯っ!!」


 苦し紛れの一手だが、効果はあったみたいだ。まだ少し震えてはいるけれど、目には力が宿って物事を見極められるように。


 調子を取り戻してそのまま、ラルズたちは尚も捜索を続けていく。やがて……


「――ち、こんな道を引き当てるのか……」


 戦闘を進んでいたグレンベルクが光源で少し先を照らす。後ろにも見える配慮として、ラルズたちも隊列を少し乱して映し出された景色を見る。


「分かれ道……」


「セーラ、分かるか?」


「ちょっと待ってて」


 ラルズたちに訪れる試練。三つ又に分かれた道が展開。グレンベルクからの頼みを受け、周囲に危険が無いことを確認するセーラ。三人から僅かに一歩離れて前を行き、道を見比べる。目の力を行使して足跡を辿る結果は……


「・・厄介ね」


「と言うと?」


 芳しくない発言。その発言の真意を彼女に尋ねるが、苦い顔をして彼女は振り返った。


「一つの道は恐らく外れ。二人の痕跡は確認できなかったけど、問題なのは……」


「・・二つとも反応があったか……」


 意を汲み取ったグレンベルクの言葉に、セーラが無言で肯定を示す。真ん中の道は適応外として、問題なのは左と右の二本。


 どちらにも反応が見られる道を前に、順調に進み続けていたラルズたちは、足を止めて思考に時間を費やす他なかった……


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 分かれ道を前にし、ラルズたちは一度方針を考え直す。真ん中の道からは痕跡が見られないとセーラが口にしたこともあり、選択肢からは除外。問題なのは反応を示した左側と右側の二種類。


「左からは青色の反応。右からは赤色の反応ね。どっちがどっち、ティナとリオンを示しているのかは不明だけれど……」


 重要になってくるのは反応が二つある点だ。一方のみが道を示してくれるなら、早い話進路は直ぐに定まる。下手に情報に惑わされずに、全員一丸となって一つの方角を目指して良くなるのだが、残念ながら手掛かりは分散している。


「ここまで一緒に行動していたが、外的要因によって離れざるを得ない状況に陥り、別々の道を行く羽目に。こんなところが可能性として高いか」


 魔獣の線が一番濃厚だろう。追従されてしまい、切迫した状況の中互いに進路が分かれてしまい、致し方なく個人個人で違えることに。


 だとすれば反応が二つみられる点についても辻褄は合う。


「その魔力、他の反応は見られるか?」


「・・人の魔力の気配はこれ以外に映らない。うっすらと魔獣の魔力も視られる。多分グレンの説明通りの展開になったんだと思うわ」


「じゃあ、下手したら二人とも魔獣にっ……!?」


 ミュゼットが二人の結末を悪い方向に想像してしまう。戦う力を持たない子供が魔獣に追われたとして、上手く躱すことはできても倒すことは不可能に近いだろう。


 物陰に隠れてやり過ごしたとしても、魔獣が周囲に蔓延っている状況であれば迂闊に身動きも取れない。未だに生きてくれている線を考慮するならば、この道の先、気付かれない場所で身を小さくして危機を乗り切ろうと図るだろう。


「・・時間も惜しい。まだ生きていると仮定して判断するなら、未だに魔獣に狙われていることも視野に入れて動いたほうが良い。いずれにせよ、早目に二人を見つけ出した方がいい」


 状況は一刻を争っている場面かもしれない。今正に魔獣の脅威から逃れるべくして、助けが来るのを祈り続けていると予想すると、ラルズたちは急いで現地に向かわないといけないだろう。


「二手に別れよう。多少の不安が付いて回るが、ここまで来た以上一刻も早く二人を見つけるべきだ」


 それが一番最善手だろう。ただそうなってくると問題が一つ発生する。


 ――道案内を示してくれる、セーラの存在だ。


 この先の道がどんな姿をしているのかは誰も把握していない。暗闇を進んでいける光源は各自渡された分もあって事足りる。

 しかし魔力の反応を目で見通すことのできる彼女の力は唯一の代物であり、替えの効かない重大な生命線。この力を頼りに魔獣の反応も随時更新し続けられた。


 ここで四人が分かれるとしたら、どうしても片方は目視且つ手探りで進んでいく羽目になる。


 道は二つ示されているので、分担するならバランス良く二対二で揃えるのがベスト。一番都合が良いだろう。


「左の道はラルズ、セーラ、失礼女の三人で頼む。俺は右の道を進む」


「――はっ!? グレン一人きりなんて危ないよっ!」


「そうだよ!」


 分担は分担。だがこれではグレンベルクに対しての負担が大き過ぎる。


「落ち着いて二人とも。ちゃんと考えがあるんでしょ? それを話して」


「時間も惜しから手短に話す。まず最初にセーラの力は俺たちにとって必要不可欠な力だ。これを無くすことは一気に探索能力を失うのと同じ」


 声を荒げるラルズとミュゼットを前にして、冷静に今の状況とセーラの目についての理解を言葉に紡ぐ。


「次に目の力を行使してもらう関係上、自衛ができると口にしたがそれでも心配が勝る。セーラを守る役割としてラルズと失礼女を付き添わせる」


「ミュゼットはグレンの方に付いたほうがよくない?」


 実力的にもこの中で一番優れているのは彼だ。彼の近くで一緒に行動する方が安全な見方が大きい。


「いや駄目だ。万が一魔獣と遭遇した場合、ラルズは魔法が使えないから戦闘の幅が広げられない。セーラとミュゼット、二人の使える風魔法で援護すれば、ある程度の魔獣には対抗できる筈だ」


「それは分かったけど……。で、でもセーラがいないと魔力の反応は……」


「追えないのは仕方ない。だがここで目の力を愚痴り合ってもどうしようもない。ある程度の割り切りは必要だ」


 今ある選択肢の中で最良な選択を。ここで嘆いてもセーラの様な固有の能力が二つに増えたり進化したりといった都合の良い出来事は起こらない。


 悲観的に考えず、大局を判断して柔軟に見切りをつけることも大切だと彼は口にする。


「探索能力が著しく低下するのは避けられないが、戦力は軒並みまかり通るだろう。俺一人となるが、魔獣にむざむざやられるつもりも無い。万が一戦闘にでも発展したら返り討ちにしてやるさ」


 ある種、死を呼び込む類の言葉を紡ぐグレンベルク。自らの実力に裏打ちされた、確固たる自信が植え付けられており、虚言を催しているとは一寸の感慨も浮かばれない。


 彼がこの中で一番実力が優れているのは疑いの余地が無い。実際に手合わせしている関係上、ラルズは他の二人よりも更に一つ上の納得を示しており、言葉に確かな説得力が備わっている。


「無傷で済む、なんて冗談でも口にできない。どれだけ鍛錬を怠らなかった戦士でも、不意を突かれればその瞬間を皮切りに、死へと追いやられる事例も少なくない」


 まるで見てきた、と言わんばかりの彼の言葉。自らの体験が影響し、物事を冷静に達観して判断できる力が芽生えたのだろうか。


「だがここでいつまでも駄弁っていても仕方がない。危険が付いて回っているのは俺だけじゃない。この森に入った時点でお前らもそれは同じ。命を危険に晒している条件は、みんな同じだ」


 森に入った時点で、平穏や安寧とは無縁の時間を送ることは確定している。無論、死ぬことを想定して動いている訳じゃない。その中にラルズたちも身を置いている以上、命を失う覚悟を背負って森へと足を踏み入れた。


「・・分かった。グレンの提案通り、俺たちはこっちの道を進む。気を付けてね」


「そっちもな」


「何か発見したら、対魔鏡で」


「ああ」


 彼の立案通りに事を運ぶことに舵を切り、左の道をラルズたち三人。右の道をグレン単身で進んでいくことに。何か異変が生じたり、確認が取れた場合には、お互いの対魔鏡で連絡を交わす。


 このやり取りが最後にならないことを祈る。自他共に無事に帰れることを願って。


 ここで一度グレンとは別ルート。時間が惜しいこともあり彼は直ぐに右の道へと身体を向けると、颯爽と動き出した。背中は一瞬で暗闇に飲み込まれ、姿は見えなくなる。


「――俺たちも行こう」


「そうね。ここにいつまでもいたんじゃ話は進まない」


「わ、分かったっ!」


 隊列はセーラが先頭となって再び開始。本来女性に前を譲るのは性分上納得できず、ラルズが先頭で動こうと提案したのだが、前からと後ろから、前後方からミュゼットを守りましょうと言われ、それ以上は何も言えなかった。


 結果的に順番はセーラ、ミュゼット、ラルズの順となる。


 グレンベルクという絶対的な支柱が一時離脱という形に対して、空気が一段と重くなる気配を感じて無抵抗に肯定される。


 それでもここから先は、ラルズたちだけで進まざるを得ない。


 一抹の不安を宿しつつも、ラルズたちは更に深い闇の中へと身を投じていく……



 






 

 


 

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