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外章[見えるやさしさと見えないやさしさ 外伝]

これは美羽との約束の日の午前の絶を書いた物です

俺の名前は絶。

230レベルのプレイヤーで自分でも上位クラスのプレイヤーの1人だと思っている。

そんな俺には小さなきっかけで面倒を見ている初心者のガリンがいる。

今日もガリンの修行に付き合うためにログインをしている。

ガリン<おはよう>絶

絶<おはよう>ガリン

ちょうどガリンがログインしてきた。約束の日が今日なので聞いてみる。

絶<とうとう今日だね>ガリン

ガリン<なにが?>絶

忘れているのか?

絶<約束の日じゃなかったけ?美羽って人との>ガリン

絶<道は自分が決めろよ。ガリン、道を決めるのは美羽って人でもザンってやつでもない、お前だからな己の道は己で決める。これが俺の鉄則だ>ガリン

自分でいっていても恥ずかしいセリフを言う。

ガリン<ありがとう>絶

絶<それに道は二つだけじゃない。自分でギルドつくるなり、ほかのギルドいくなりするのもいいからな>ガリン

ガリン<はぃ、それでも俺は立ち向かわなければいけないと思うんです>絶

絶<じゃ午後まで狩場にいくか、俺はお前の道を決めはしないが手助けはいくらでもしてやるからよ>ガリン

ガリン<本当にありがとう>絶

絶<じゃいくぞ>ガリン

向かった場所は


[スライムの森]


絶<今日の目標はこのダンジョンの最深部に午後までにつくことだ>ガリン

ガリン<どれくらいかかるの?>絶

絶<道による。正しい道ならすぐにつくけど、間違った道をすすめば敵の罠があったりする>ガリン

ガリン<解った。じゃ行ってくるよ>絶

絶<待った。回復アイテムすべて渡してくれ>ガリン

回復アイテムを受け取り

絶<これくらいだろう・・・>ガリン

適当な数をガリンに返す。

ガリン<少なすぎません?自分より高レベルのダンジョンにいくには・・・>絶

絶<あぁ、少ないよ普通じゃクリアできない>ガリン

ガリン<じゃ、なんで!>絶

絶<最悪な状況で生き残る方法を見つけ出せ>ガリン

ガリン<まぁ、期待せずにいてくださいね。行って来ます>絶

そしてガリンは[スライムの森]に入っていったのを見守った。

さて、ガリンを追いかけるか・・・。

俺はさすがに見捨てるようでだめだろうっと思いガリンの後をこっそりついていった。

そのとき、ささやきがきた

??<やっほー>絶

絶<おはよう>??

??<ささやきした直前だけど用事あるから一緒に狩にはいけないよ>絶

絶<別にいいよ、俺も用事がある>??

追いかけて見守ってやらないといけないからな・・・。

??<へー、珍しいね。絶が何かするなんて今日は嵐だね>絶

絶<うるさいな、お前こそ用事があるなんて珍しいじゃないか>??

??<そろそろ戦争が起こると思うから仲間を増やそうと思ってね。あの人を勧誘しようと>絶

あいつか・・・。こいつはあいつがどう動くかわかってるのか?

疑問を率直に聞いてみる。

絶<お前のことだいろいろ予想できてるだろ?あいつはどう動くと読んでる?>??

??<今のとこは何もいえないね。あの人は何をしだしてもおかしくないからね>絶

絶<まぁ、どんなときになっても俺はついていってやるから心配はするな>??

??<うん、ありがとう。戦争は起こると思うから君の力を信用してるよ>絶

絶<まかしとけ>??

そろそろ、動かないと見失って探すのに手間がかかるな・・・。

絶<じゃそろそろ行くからまた後でな>??

??<はぃはぃ~>絶


ガリンを探すのには少し苦労した。

[スライムの森]を大体全部調べたがもう、いなかった。

もう、探す場所がないな。

[スライムの森 2]に移動するとガリンがいた。

急いで物陰に隠れる。

ガリンにとっては俺は来てないっと思っているから隠れなければならなかった。

そして、物陰で見ていると

ガリンが倒れていた。

どうやら気絶したようだ。

やばいな・・・。モンスターたちがとどめをさしに行ってる。

やっぱ助けるべきか・・・。でも・・・

考えているうちにモンスターはガリンの目の前まで来ていた。

ッチ

心の中で舌打ちして、俺は飛び出す。

スキル:雷刀(ライトウ)

刀に電撃が通る。ダークスイライムに切りかかる。

スキル:抜刀-絶

前にガリンを助けたスキルでまた助ける。

神速の速さで抜刀しその勢いでできた風が敵を切り裂く、高レベルで扱えるスキルなのだ。

ガリンは助けたが気絶を直ると俺がいることがばれてしまうので俺はモンスターがいなくなると同時に隠れた。

運良くガリンは目を覚まさなかった。


そして、気絶が直ったようでガリンは立ち上がった。

すごく不思議そうにあたりを見回すが誰もいないと信じて進み始めた。

俺はなんとなくささやきを送った。

絶<ガリン君、調子はどう?>ガリン

ガリン<今さっきまで気絶してましたよ。誰かが助けてくれたようで助かりました>絶

絶<それはよかったね~。その調子でがんばって>ガリン

ガリン<はぃ>絶

そしてガリンは何の問題もなくボスがいる場所までたどりついた。

もう、見守る必要もないか。

そして、ガリンを残し先にタウンに戻った。


俺はガリンと初めて会った俺のお気に入りの場所で座っていた。

するとささやきがきた。

ガリン<絶さん~>絶

ガリンからだった。

絶<どうした?>ガリン

あくまで冷静に答える。

ガリン<何とか、スライムの森攻略できました>絶

それを見て俺は安心した。

絶<そうか、それはおめでとう>ガリン

ガリン<それでね。それでね>絶

それからガリンのスライムの森での冒険した話を聞いた。

そして、俺は心の底から思った。

こいつには正しい道を進んでもらいたい。そして、このままこいつと笑って話していたいな。

これは約束の日の午前のことである

外章[見えるやさしさと見えないやさしさ 外伝] 完

アイテムやクエストを手伝う見えるやさしさも大切だが

絶のように見えないとこで何かをやってあげるのも大切なのかもしれません。

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