第二章〔光と闇への分かれ道〕
ギルド〔神の判断〕にはいってから半月がたった。
ギルド員は俺を含めて5人
ギルドマスターであるザンさん(男)、副マスターである黒猫さん(女)、
ギルドメンバーである俺と美羽s(女)とクロウさん(不明)
クロウさんという人とはチャットをしたことがまだない、ログインする時間帯が違うようだ。
ザンさんは優しい人だったあれからよくレベル上げに連れて行ってもらい
すぐにレベルが上がってきた。
黒猫さんは基本的に無口だった。
美羽さんは自分のことをみうっといい変換ミスでみはねと書いてしまう俺に何度も注意する。
美羽さんはなんだかんだ言ってもやさしい人だ。俺が困ってたときは声をかけてくれて、
よく一緒に狩りにも行くでもザンさんとは仲が悪いみたいだ・・・。
ザン『ガリンくん、今暇かい?』
美羽『今、ガリン君とデートの途中です』
ガリン『いや、ただの狩でしょ』
ザン『ならまた今度にしよう』
美羽『えー』
よくこんな会話があるからだ。
こんな会話でなぜ仲が悪くなるのだろうか・・・
そしてわからないのが
美羽<ガリンくん>ガリン
ガリン<なんですか?美羽さん>美羽
美羽<ここのギルドマスターのザンを信頼しちゃだめだよ>ガリン
ガリン<なぜですか?>美羽
美羽<そのうちわかるときがくると思うよ>ガリン
この言葉の意味がまだわからない。
美羽さんがいないある日・・・
ザン『ガリンくん、手伝いをちょっとやってもらえないか?』
ガリン『いいですよ』
ザンさんにはレベル上げを手伝ってもらった恩があるから断る理由がなかった。
手伝いとは簡単なことだ、ちょっと狩りでアイテムを探してザンさんに渡すだけ。
それが毎日のようになってきた・・・。
そして、ある日、事件はおきた・・・。
美羽さんがギルドを抜けたのだ・・・。
そしてザンさんに聞いたなぜ抜けたのか、あの人は抜けるはずはないと自分は思っていたからだ。
ザン『それはな、あいつが悪だからさ、あいつはお前を利用して悪事をやらせようとしてた。
だから俺がそうなる前に強制脱退で離してやったのさ』
ガリン『そんなことはない!そんなこと絶対に!』
ザン『だまされてるんだよ、お前は。絶対はこの世にない』
ガリン『俺は信じない』
そして美羽さんを俺は探した。
囁きで話しかければ良いってことに気づくのに時間がだいぶかかった。
だいぶ俺はあわててるようだ・・・。
ガリン<美羽さん、こんにちは>美羽
美羽<ガリンくん、君は私とあまり深くかかわると消されるよ>ガリン
ガリン<そんなこと・・・。美羽さん何をやったんですか?>美羽
美羽<なんてザンから聞いたの?>ガリン
俺はさっき聞いたことを話した。
美羽<そうそういう風に聞いたの・・・>ガリン
ガリン<美羽さん教えてください何をしたんですか?>美羽
美羽<そうね、話したほうがいいね・・>ガリン
美羽<私はザンのやってることがおかしいから調査するためにあのギルドに入ってたの>ガリン
ガリン<調査って何が?>美羽
美羽<まだ解らないのね・・・。あの人は初心者を入れて自分のために働かせてるの。
そう今の君のようにね>ガリン
ガリン<え・・・何を言ってるんですか?>美羽
美羽<あの人は初心者を入れてレベル上げやアイテムを渡して恩をつくり、
その後自分のために働く良い奴隷を作ってたのよ>ガリン
そんなことって・・・、だってあの人はやさしい人だったはずなのにそんなのって・・・。
美羽<信じたくないんだろうけど真実はいつでもいいものとはかぎらないのよ。
それで私はやめるように言ったら強制脱退をくらっちゃったの>ガリン
ガリン<そんなことって・・・>美羽
美羽<どっちを信じるかは君しだいだから私は何も言わないけど、
私はあのギルドがあると他にも初心者が不幸になるって思うから私はあのギルドをつぶそうと思う。
それはガリンにも手伝ってもらいたい・・・。私を信じてくれるならだけどね・・・>ガリン
ガリン<俺は・・・>美羽
俺はまだどっちが真実なんてわからない・・・。
美羽<まだ答えれないよね・・・。
どっちを選んでもいいんだよそれはガリンが決めること・・・。
でも早くつぶさないと被害者が増える・・・
答えは3日後には教えてほしい・・・>ガリン
俺は解らないどうしてこうなったのか・・・俺はどうするべきなのか・・・
美羽<私は3日後の午後までログインできなくなるの、
だからそれまでに考えて自分で自分の道を決めてほしいの>ガリン
ガリン<解りました・・・>美羽
美羽<じゃ、また3日後に・・・>ガリン
俺はこの答えによってこれからこの〔仮想世界〕での生活にもかかわるものだと感じていた。
その分かれ道まで期限は後3日!
第二章〔光と闇への分かれ道〕完
そろそろ戦闘などがはじまっていきます