第15章[決戦、神と悪魔]
絶『すまないな』
戦場から消えた絶からのチャットだ。
ガリン『いや、別にいいよ』
俺が言った
絶『クロウと戦ったが』
美羽『え!?クロウと戦ったの!?』
クロウと戦うことを知らなかった美羽は驚く。
絶『あぁ、昔お前に止められた決着をつけたくてね』
美羽『そう・・・』
絶『相打ちだったよ』
ガリン『そうか、よくやってくれた。後は任せてくれ』
絶『そのことだが、話したいことがある』
やけにシリアスなムードだ。
ガリン『なんだ?』
絶『今回の決闘だが、向こうのサブマスターから誘われたんだ』
美羽『黒猫さんが?』
美羽が聞いた。
それから、黒猫との話を絶はした。
ガリン『なるほど、そうだったのか』
絶『すまない、もう少し時間をもうけるべきだったのに』
ガリン『いや、もう良いから。話してくれてありがとう』
そして気持ちを戦うことに集中する。
そして、目の前に黒猫が現れた。
俺はすぐに双剣を取り出す。
黒猫「話を聞いてください」
黒猫は武器をださずにチャットをする。
ガリン「なんだ?」
武器を構えながら聞いた。
黒猫「絶さんから話は?」
ガリン「今さっき聞いた」
黒猫「どうかお願いします。ザンをとめてください」
ガリン「お前は、ザンが変わることを望んでいるんだよな?」
黒猫「はぃ」
ガリン「じゃ、何でお前の手で変えようとしない?。なんで自分から変わろうとしない!」
黒猫「私じゃ力不足なんです」
ガリン「知らないよそんなこと、私は力がない?。だったら努力してでもやれよ。それに、力不足なら誰かに協力を頼めよ。誰かに頼るだけでいいのか?」
黒猫「・・・」
ガリン「俺の言いたいことはそれだけだ。後は自分でなんとかするんだな」
そういって俺は黒猫をその場に残して去った。
そして、数分すると美羽がやられた。
美羽『ごめん、気づかなかった』
どうやら背後から1撃でやられたらしい。
ガリン『マジかよ』
美羽は防御力が低いがそれでも1撃で倒せるなんて思ってもいなかった。
ガリン『どの辺でやられた?』
美羽から場所を聞いた。
ガリン『俺はそこに向かう、小坂はどっちでもいいぞ』
小坂『了解です』
俺は美羽がやられた場所に向かった。
ザン「やぁ、ガリン」
ガリン「ザン・・・」
ザン「君が来たってことは美羽から聞いたのか」
ガリン「あぁ、聞いたよ」
ザン「あいつはもう少しやれる奴だと思ってたががっかりだよ。神である俺に逆らうとはね」
少し、頭にきた。
ガリン「あんたと語ることはない」
俺は再び双剣を取り出す。
ザン「お前は双剣を使うのか」
ガリン「あぁ、この剣であんたを倒す」
ザン「なら、俺は刀だ」
絶と同じ、刀・・・
ザン「まぁ、50レベル程度に本気をだすってわけじゃないがな」
ザンは俺のレベルが150レベルにいってることは知らない。油断している今がチャンス・・・。
ガリン「100レベルだろうが何レベル離れていようと、お前を倒して神を滅亡させる!」
ザン「今のうちに言いたいことは言っておくんだな!」
ザンが体当たりしてくる。
俺は反応できずに体当たりされる。
そのまま、ザンはスキルを発動する。
スキル:天昇
刀を抜刀し俺を切りつける。それを剣で止める。ザンは勢いを止めずに俺を上空に飛ばす。
すぐに刀を鞘に収めて攻撃を続ける。
スキル:抜刀-絶
絶が得意とする風の刃で切るという遠距離相手に仕えるスキル。
俺は飛ばされながら風の刃を切った。
あれは・・・
俺は空中で建物の影に隠れている小坂を見た。
ザン「低レベルでも刀の威力じゃすぐには無理か」
地上に降りた俺に向かって大剣を持ったザンが向かってくる。
そう、ザンのメイン武器は大剣なのだ・・・。
大剣の大技が襲ってくる。
スキル:巨人狩り
ザンは俺に向かって大剣をいきよい良く振り下ろした。
このスキルはSPを全部使うことで発動する大技。当たれば同じレベルだったら絶対に倒せるくらいの威力が出る。
俺は回避しようとするが動けない。
ザン「終わりだ!ガリン」
やられる!?
そのとき、小坂が俺とザンの間に入ってきた。
ガリンとザンの間に入ってきた小坂。そして、その思いは一体!?