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奥羽越建国戦記  作者: 穴沢賢次郎
序章:始まりは突然に
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終わりと始まり

東北は目立たない


現在、テレビやメディアを通して目立つのは西日本


関西弁を話す芸人や俳優などの影響だろうか、

関西人でもないのに関西弁を話す者たちがいる


そんなこともあってか年々、東北弁が消えつつある


東京や大阪などの都市部のように魅力的な大学がたくさんあるわけではないので、東北から離れて都市部へ移動する若者たちがいる

職業に関しても同じである


なんということだ


このままでは東北の文化、個性、様々なものがダークホールの中へ吸い込まれてしまう


そのように想像を膨らませていた少年が一人、

会津地方猪苗代町の小平潟天満宮近く、猪苗代湖の浜辺にいた


彼の名は穴澤(まこと)。この猪苗代に住んでいる


酷暑であったため、猪苗代湖に泳ぎに来ていた


彼は砂浜の上で服を脱ぎ、中に着ていた水着だけの姿になり、湖に入り込んだ


「ふう!やっぱり夏は湖だよなぁ!」


彼は海を知っていたが、湖の方が好きだった


福島県には海がある、しかしそれは相馬市などの浜通りと呼ばれる地方だけの事であり、会津若松市、猪苗代町などの会津地方、二本松市や福島市などの中通りには海はない。


会津には猪苗代湖があり日本で4番目に大きい湖である


彼は水をかき分け、無我夢中に泳ぎ回った

だがその時、周りが暗くなった


彼は泳ぐのをやめて空を見上げた


「なんだこの雲」


ちょうど雲が影になっていたせいもあって暗くなっていた


しかし彼が見たのはただの雲ではなかった

まるで積乱雲だった


「いやな予感がするな」


彼は湖から上がろうとした

その時、風が吹き始め彼の行方を阻む


次第に風は強くなり、彼は目を開けることができなくなった。


そして彼の身長を超える高さの波が襲い掛かる


彼は湖の中へ巻き込まれていった


やがて息が足りなくなり、目の前が真っ黒になった


穴沢慎は亡くなった




しかし、彼は生まれ変わった


彼は目を覚ますと家の中にいた


それも江戸時代の家のような場所であった


彼は赤ん坊に転生していたのだった







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