第9節 召喚獣と美女
「さぁ今日は何をしようかな。」
「冒険者ギルドに行ってみたらどうだ?」
アルとハンスは芝生の上に寝ころんでいた。
「簡単にいうなよハンスそうそう上級クエストあるわけないだろ?」
「まあそうだけどさ。俺たち冒険者の間では結構有名になってるんだぜ?」
「まあいいか。ハンス冒険者ギルドにいってみようぜ。」
「ああそうするか。」
冒険者ギルドにきたアルたちはめぼしいクエストがないかみていた。
「特にめぼしいクエストはなさそうだな。」
「そうだな~とくになにもなさそうだ。うん?これって・・・・」
「なんだこれ?召喚獣コンテスト?」
「なになに『会場で召喚陣からもっともすごい召喚獣を召喚した人が優勝できます。ふるってご応募おまちしております。』だってよ。」
「へえ。おもしろそうだな。俺がでてみるか。」
「アルが召喚した召喚獣ってどういうのだろうな?俺もみてみたいぜ。」
「今日開催されるみたいだな。セシリーとマリアもさそっていってみるか。」
こうしてアルたちは召喚獣コンテストに出てみることにしたのである。
「さぁ!やってまいりました召喚獣コンテスト!どんな召喚獣が出るかはお楽しみ!術者によって召喚された召喚獣が楽しみです!」
司会者らしい人が会場をもりあげていた。
「アルがんばってこいよ!」
「アル様私も期待してますよがんばってください!」
「アル様いい召喚獣がでるといいですね!」
セシリーたちはアルに応援をしていたのであった。
「あはははは・・・・・。あんまり期待されても困るんだけど。」
そういっているとアルの番がまわってきたのである。
「よし!いってくるか!」
「さぁ!やってまいりました!今回期待できる有名な冒険者アルフレッド・スラン・アルフォードです!」
「え~っとたしか召喚魔法ってこの召喚陣の上にたって魔力をそそぎこめばいいんだよな?」
アルはおもいっきり魔力を召喚陣にそそぎこんだのである。そうする会場に地震が発生したのである。
「うわ!な、なんだ?!」
そうするとドラゴンのようなシルエットがそこにはうかんでいた。
「こ!これはアルフレッド・スラン・アルフォードの召喚した召喚獣はバハムートだあああ!!」
「え?バハムートまさか!?」
「これはすごい今回で一番の召喚獣だああ!」
バハムートはアルをみたのである。
「私を召喚したのはおまえか?」
「そ、そうだけど」
「ほう。私を召喚できるものがいようとは。めずらしいこともあるものだ。さぁ契約の証をたててみろ。」
「契約?どうすればいいんだ?」
「魔力をみせてもらう。そうすれば私にふさわしい主かわかる。精神を集中して魔力の流れをみせてみろ。」
「わかった。」
「ほほう。6属性が大きすぎるうえにしっかりとバランスをたもっている。よい魔力だ。」
「これでいいのか?」
「そうだな。私の主にふさわしいと判断した。契約は完了した。」
「おおっと!アルフレッド・スラン・アルフォードが伝説の召喚獣と契約をしてしまった。これはすごい優勝は決定的です!」
そして召喚獣コンテストはあるが優勝で終了した。
「やっぱりアルが優勝だったな。俺にはわかってたけど。」
「でもどうするんですか?このサイズで街中歩きまわられてもこまりますよね?」
「私のことか。それなら心配ない。」
バハムートは人間の女性へと変身したのである。
「これならよいじゃろ。」
「おいおいまじかよ。」
「これなら主に迷惑もかけまいてどうじゃ我が姿?」
そこには美女と呼ぶべき姿をしたバハムートがあらわれたのである。
「綺麗だ・・・・。」
「はい・・・綺麗ですね。びっくりしました。」
「たしかに綺麗です。」
「お・・・おう綺麗だ。」
全員がバハムートの姿にみとれていたのである。
「どうじゃ我が主様よ。これならそこにいる二人の女性に負けぬ美しさであろう?」
「ま・・まあそれなら街のみんなに迷惑をかけないかな。」
「なんじゃ?主様よ我の姿をみてみとれておったの?」
バハムートはアルにせまったのである。
「だめです!アル様は私の旦那様です!」
セシリーはバハムートに割って入ってきたのである。
「わかっておる奥方よ。からかってみただけじゃ。」
「ところでバハムートって伝説の召喚獣だよな?すごくないか?」
「人間の間では我はそういう伝承となっておるな。」
「かつては天界と地獄を蹂躙したって伝承にかいてありましたね。」
マリアがバハムートについて説明したのであった。
「懐かしいものじゃ。あの頃は若かったからの。自分の力をこじしたかったんのじゃろうな。」
「まあ契約したんだしいいか。結構な戦力になりそうだからな。」
こうしてバハムートはアルたちの仲間となったのである。