第8節 マリアさんマジですか?
「う~ん良く寝た。そろそろアル様もおきる時間だから準備しないと。」
「おはよ。マリア屋敷の中掃除しましょ。」
「おはよ。そうね。それから食事の準備もしないと。」
同僚はマリアに挨拶をしたのであった。
「でもマリアすごいわよね。メイドの仕事なんでもこなせるからなんでも超人だよね。」
「そんなことないよ私だって剣くらいしか才能ないもん。」
しかし、マリアが掃除したところはぴかぴかに掃除がされており、ほかのところも整理整頓されていた。
「本当に剣の才能だけなのかな?ぴかぴかなんだけど・・・・。」
同僚のメイドは困惑していた。
「おはようございます皆様。」
「これはセシリー様おはようございます。」
「いつみても整理整頓そして心配りのできた清掃ですわね。」
「これみんなマリアがやったんですよ。セシリー様。」
「見てわかります。みなさんも一緒にがんばって清掃してくださってるみたいですね。」
「セシリー様それでは朝食の用意をしますので失礼します。」
「はい。がんばってねマリア。」
「ふぁああおはよセシリーさっき誰と話してたの?」
「ああおはようございます。アル様。マリアと話をしてたんですよ。」
「そうか朝ごはんなんだろうな楽しみだね。メイドのみんながつくってくれる料理は最高にうまいからね。」
「アル様おはようございます!」
メイドたちはアルに挨拶をしたのであった。
「おはよう。みんな。」
「さぁ今日の朝食はなんだろうな。セシリーはなんだと思う?」
「そうですね~。さっぱりとしたものだといいのですけれども。」
「あ~アル様おはようございます。今朝の朝食はあっさり系ですよ~。」
「おお。セシリーの言ったとおりだね。」
「そうでしょ?私ってすごいですね。」
ちょっと胸をはったセシリーであった。
「さぁ朝食がすみましたね。アル様。このあと稽古の時間ですよ。」
「あ~そうか。ちょっとだるいな~。」
「だめですよ。アル様。セシリー様をお守りするんでしょ?基礎は重要ですよ。」
「だ~わかったよ。いつもそれだ。」
「今回はすこし本気をだしますよ。真剣にやらないと骨おれるかもですからきおつけてくださいね。」
「骨おれるのかよ!」
「アル様マリアさんは本気でアル様のことを強くしてあげたいんですよ。」
「セシリーがそういうなら。」
「じゃあアル様10分後にお庭でまっています。」
「わかった俺も準備してくるよ。」
そして10分後が経過したのである。
「アル様本気できてくださいね。私は本当に少し本気だしますからね!」
「ああわかった。こっちからいかせてもらうよ!だああああ!」
あるの木剣がマリアにめがけてふるわれたのである。
「あまいです!」
マリアはアルの体に1撃いれたのであった。
「いってえええ!」
「だからいいましたよね骨が折れますよって。」
マリアの宣言通りアルはろっ骨を骨折したのであった。
「大丈夫ですか?アル様いま治癒魔法でなおしますね。」
「セシリー様だめです。戦場ではろっ骨が折れてもたたかわないといけないときもあります。治癒魔法は稽古がおわってからにしてください。」
「ちくしょ・・・・マジいてえ・・・でもマリアはやめてはくれないよな。」
アルはろっ骨のあたりを抑えながらたったのである。そして立った瞬間であった。アルの木剣はマリアの髪をかすったのである。
「おそいですよアル様!」
「これならどうだ。」
何度も攻撃するアルの木剣をマリアはことごとくかわすのであった。
「もう終わりですか?私はまだまだうごけますよ?」
「はぁ・・はぁ・・・マリアお前本当に女の子かよ・・・・。」
「もちろんそうですよ。私をなんだとおもってるんですか?」
「体力バカとしかいいようがないけど・・・いてて・・・・。」
「な!?体力バカとはなんですか!?ほらまだ稽古はおわっていませんよ!」
こうしてアルは2時間ほどマリアの稽古をうけたのであった。
「そろそろいいでしょう。アル様少しは剣の使い方がわかってきましたね。」
心配そうに近くでみていたセシリーはアルの近くによって治癒魔法をかけたのであった。
「全身・・・バッキバキだよ。ろっ骨2か所それから左腕ひびはいってるのかなこれ・・・まあとにかく痛すぎてわからないな。」
「大丈夫です今治癒魔法をかけてますから安心してください。」
セシリーの治癒魔法ですっかり元通りのアルであった。
「とりあえず痛みは治まったかなありがとうセシリー。」
「まあ今日は合格点あげましょう。特殊能力のおかげですこしは剣術の基本がついてるみたいですね。」
「俺をボコボコにしといてよくいうよまったく。」
「じゃあ私少しやすんだら仕事もどりますね。」
マリアはすこし休んだら仕事にもどるといったのである。
「マリアさん今日はすごかったですね。」
「あいつまじめだからすこし本気っていうとマジで本気にしてくるからこまるよ。骨おるとかどんだけだよ。」
「でもそのぶんアル様の剣術も上達するんですからいいじゃないですか。」
アルとセシリーは会話をしていたのである。
「まあそうだけどね。」
笑って答えるアルであった。