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第6節 限界ってなにそれおいしいの?

今日もいい天気だな~。」


「そうですね~絶好の洗濯日和ですね~。」


洗濯ものをほしているマリアにアルは天気の話題をふったのである。


「洗濯ものがおわったら稽古の時間ですよ。いいですね?」


「え~また稽古するのかよ。木剣じゃあおまえにかなわないだろ?」


「基礎を学ぶことは大切です。いくら力があっても基礎があってこそ本当の力を発揮できるのです!」


<たしかにマリアと稽古してると俺の能力もあがるからな~嘘はいってないんだよな。マリアって>


「アル様マリアさんお二人ともお茶にしませんか?稽古はそのあとでもいいかとおもわれますよ?」


屋敷からでてきたのはセシリーであった。


「そうですね。一息ついてから稽古もいいかもしれませんね。ありがとうございますセシリー様。」


「セシリーありがと。ほらマリアも座って一緒に飲もう。」


「私はメイドです。わきで待機しているのが私の仕事ですから。」


「いいじゃないか。主人の俺がいってるんだからさ。」


「そうですか?それなら失礼します。」


「意外と素直だなマリア。剣術では堅物のお前なのに。」


アルはちょっと笑っていたのである。


「なにを笑ってるんですか!?失礼な。」


「ごめんごめんマリアが意外と素直だったから笑っちゃって。」


「アル様とマリアさんってそうしていると姉弟きょうだいにみえますね。」


「そうかな?いがいと頑固なところあるんだぜマリアって。」


「それはアル様が私のいうことをきかないからじゃないですか。」


アルとマリアが痴話げんかをしているときにハンスがやってきたのである。


「いよう。アル。とりあえず婚約おめでとう。」


ニヤニヤしながらハンスはいっていた。


「なんだよハンスちゃかしにきたんだったら帰れって。」


「そういうなよ。お前の専用武器つくれそうなんだよ。しかも魔法付与することで10倍・20倍の威力になる剣が完成するかもしれないんだよ。」


「まじか?俺専用の武器いいじゃないか。どれくらいでできるんだ?」


「そうだな。前々から4属性に加えて6属性のドラゴンの素材調達もできたから完成は一週間後だな。」


「なんだよお前前々からって俺にかくれて武器つくってたのか?」


「そうだな。アルをおどかそうとおもって前々からドラゴンの素材をあつめてたんだよ。」


「6属性っていうことは火・水・風・土・光・闇ってことだよな?」


「そうだぜ~どの属性にも当てはまる武器だ。アルくらいだろそんな武器使いこなせるのって。」


「アル様の専用武器楽しみですね。どんな武器になるのでしょう?」


セシリーはアルがもっと強くなることに心をおどらせていたのである。


「ハンス。私の専用武器はないのですか?」


マリアはハンスにきいたのであった。


「あるよ。まあマリアの専用武器は身体強化の魔法を付与してある程度だけどそれでも最強のメイドだからね。アルのいうチートっていうのにもなるんじゃないかな?」


「いつできるんですか?教えてください。」


「アルと同じ一週間後くらいだよ。そうだセシリー様の分もつくっておきましょう。治癒魔法が得意だからアンデットとか悪魔にも効くような装備がいいですね。」


「わぁ~私にもつくってくださるのですねありがとうございます。」


「パーティー組むんだからこれくらい当然ですよ。セシリー様。」


ハンスはセシリーにいったのであった。


「一週間後か楽しみだなどんな武器ができあがるんだろうな。」


それから一週間後のことである。


「みんな武器できたぞ~。」


ハンスはアルたちの専用武器をもってきたのである。それをみたアルたちは感動していた。


「おお!かっこいいいな!すごい剣だ。6属性の攻撃・防御を使い方によっては10倍・20倍にアップできるな。」


「わたしのもみてください。身体強化魔法が付与されてるので今までよりむちゃくちゃ走りが早くなってます!」


アルとマリアはすでに自分の武器をつかいこなしていた。


「私、怪我をする人がいないとわからないですね。どうしましょ。」


「だったらマリア実践形式で武器の試し切りやってみないか?」


「お、いいですね!やりましょう!」


二人は武器をかまえて激しくぶつかりあうのであった。


「マリアむちゃくちゃ馬鹿力なってないか?それにスピードもはやい。でもこっちだって!」


アルは火属性の魔法をマリアにむけてはなったのである。


「うわ!あぶないです!魔法つかうなんて禁止です!山ひとつ吹っ飛びました!?あんなのくらったら私だって耐えられません!」


「自分でもびっくりだ。こんなに威力あがるとはな。でもこれで本気じゃないんだぜ?」


「私も本気ではありません。」


二人は余裕を残してぶつかりあっていた。


「ハンス様お二人が本気でぶつかりあったらどうなるんでしょう。」


「あはは・・・・。きっとここら辺いったいが吹き飛ぶよきっと。」


そしてしばらくすると二人の激闘はおわったのであった。


「ふう!こんなにすごいことになるとはおもわなかったよ。」


「そうですね。まさかあそこまで激しくぶつかり合うなんて。」


「怪我は大丈夫ですか?」


セシリーは二人を心配そうにみていた。


「ああろっこつにひびはいったかな。」


「ああわたしも足にひびはいったとおもいます。」


「おまえらこわいことさらっといってんじゃねえよ。」


ハンスは二人の言ったことに対してすこし引いていた。


「じゃあ治癒魔法かけますね。二人ともうごかないでくださいね。」


そうするとセシリーの専用の杖から光がみちていったのである。


「おお!いたくないすごいじゃないかセシリー!」


「本当です!ありがとうございます。セシリー様!」


「しかしろっこつとか足の骨にひびはいったとか大けがしてたわりにはそんなにいたくなかったみたいだな。」


ハンスはアルたちの大けがにおどろいていた。


「たぶんマリアと剣でぶつかりあってたとき気が付かないでおれてたんだろうな。」


「私もそうだとおもいます。土魔法で足元をやられたときにひびがはいったんだと思います。」


「あらあら二人とも相当激しくぶつかっていましたからね。屋敷も吹っ飛ぶかとおもいましたわ。でもよかったです私の治癒魔法がやくにたって。」


セシリーは笑顔でいったのである。


「セシリー様笑って場合じゃないですってケガ大ごとですから!」


「あらハンスさんそうなの?」


そんなこんなで専用武器を手にいれたアルたちであった。

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