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第5節 いきなり〇〇って大丈夫ですか?

冒険者ギルドでは大騒動になっていた。ドラゴンの情報に不備があったことを冒険者ギルドのギルド長が謝罪していたのである。


「このたびは誠にもうしわけなかったです。まさか30匹もいたとは本当に申し訳ありませんでした。」


「いやいいんですよ。おかげでお金もいっぱいいただきましたから。それにいい運動にもなりましたからね。」


「いい運動・・・・ですか。」


あっけにとられていたギルド長であった。


冒険者ギルドをあとにした3人は話をしていた。


「いや~あんがい楽勝だったな。」


「アル・・・俺は必死だったんだぞ。お前は身体能力あがってたし、普通の人間だと勝てるか?って感じだったんだし。」


「でも私も楽でしたよ。属性付与とか火属性の鎧あって楽でした。アル様が油断したときはちょっとあせりましたけど。」


「それをいうなって確かに調子こいてたけどさ。」


「アル様今後こんなことがないように剣の稽古は厳しくしますよ。」


「あははは・・・・それは勘弁してほしいな。」


アルはいやそうにいっていたのである。


屋敷に戻ると国王の使者がきていた。


「なんだろう。王家の紋章に馬車ってなにかあったのかな?」


「私様子みてきますね。」


「うん頼むよ。」


「なんだろうな?アルおまえなにかしたんじゃないか?」


「なにもしてないよ。」


「アル様!たたたた大変です!王様がアル様をお呼びになってるそうです!」


「え?王様が?えええええええええ!!」


こうしてアル・ハンス・マリアの3人は王様のお城に呼び出されたのであった。


「なんでおまえたちまでくるんだよ。」


「しょうがないだろ。使者の人が俺たちもっていってたんだから。」


「静かにしてください。二人とももう少しで玉座の間につきますよ。」


玉座の間についたアルたちを迎えたのは貴族たちと奥に座っている国王であった。


「よくぞきた。ドラゴンを討伐した者たちよ。情報は冒険者ギルドからきいておる。そなたたちの功績をたたえて金貨2000枚と竜殺しの称号ドラゴンイーターを授ける。」


「よろしいのですか?こんな若輩者にそのような称号をさずけられて。」


「アルフレッド・スラン・アルフォードよ。そなたは魔法がつかえ、そして剣もつかえる。そのような人間はみたこともない。そなたほどふさわしい人材はおらんのだよ。」


「なににふさわしいのですか?」


「私の娘セシリー・フェネイド・イシュタームにふさわしい人間はおらんのだともうしておる。」


「え?これってどういう意味ですか?」


「話した通りだ私の娘と婚約してほしいといっている。」


「え?えええええええええええええ!!」


「ご婚約おめでとうございます。アル様。」


「すげえじゃねえかアル。」


「セシリーよ、こちらにきなさい。」


王様の呼びかけに答えた女の子がいた。


「はじめましてアルフレッド・スラン・アルフォード様。私がセシリー・フェネイド・イシュタームと申します。」


「か・・・かわいい。」


「そうであろう。そうであろう。私の自慢の娘だ。セシリーは治癒の魔法を得意としている。そなたたちのパーティーにくわえても損はしないはずだ。」


「パーティーに加えるって戦わせるんですか?!あぶないですよ!


「ハハハハ!心配はいらんセシリーは戦闘の経験もあるだから大丈夫だ。」


「大丈夫って軽くいいますけど国王様セシリー様はおいくつなのですか?」


「今年で15歳になるな婚約の時期にはぴったりであろう。」


「婚約ってパーティーってなんでそうなるんですか?」


「そなたは30匹ものドラゴンを退治したのであろう。ドラゴンは1匹で国を滅ぼしかねない脅威の存在である。しかしそれを3人だけで30匹ものドラゴンを倒したのだ。


 もう国中で噂になっておるぞ。それに婚約者としては強さも家柄も申し分ない。これほどの人材がいようかと思ってな。」


「でもセシリー様のお気持ちはどうなのですか?いきなり婚約だなんって気持ちの整理とかいろいろつけないとじゃないですか!?」


「そうなのですか?わたくしはかまいませんけどアルフレッド・スラン・アルフォード様はどうなのですか?」


「それはかわいいし、キレイだし、文句のつけようがありませんよ。」


「なら問題ないですよね。」


セシリーは笑顔でアルの近くによったのである。


<ちかいちかい、それにいい匂いもする>


「どうかしましたか?アルフレッド・スラン・アルフォード様」


「ああ俺のことはアルでいいよ。」


「じゃあアル様とお呼びさせていただきますね。」


<これからどうなっちゃうの俺?>

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