第五十話[零牙と体育祭その3]
どうも、帰って来た漢、ガルーです!
零牙「なぁにが、漢だよ、漢! 約一ヶ月ぶりじゃねぇか!!」
うるさいなぁ、こっちにもこっちの事情があるんだよ!!
零牙「お前が更新停止ばっかりしてるから、季節は未だに六月で春なんだよ! 現実はもう年越しちまったぞ、オイ!! 半年以上遅れてるじゃねぇか!」
うっ・・・それ言われると・・・。
零牙「しかも、コメディ同盟の中では、一番更新停止が多い+一番季節が遅れてるんだよ! 話数稼いでるくせに!!」
グサッ!!(トドメ
・・・と、とりあえず、本編どぞ・・・・。
「・・・では、弁当を食べながら話そうか」
「そ、そうだな」
俺は、雰囲気が少し変わった凛水に戸惑ったが、とりあえず、弁当を開く事にした。
「ふぉれで、ふぉんだいだふぁ・・・・・」(訳:それで、本題だが・・・・・)
「オイ、食いながら物言うな」
「・・・・・・それで、本題だが・・・」
「あぁ・・・」
こんなんで大丈夫なのか?
「まず、君の質問を受けよう。なにか聞きたいことはあるかい?」
「・・・何故、悪霊の事を知っている? それに、悪霊について、知ってることを全部話してもらいたいんだが?」
俺は、聞きたいことを二つ上げた。コイツに対してはこれぐらいしかない。
・・・もしかしたら、使い手かもしれないな。
「そうだな・・・強いて上げるとしたら、僕が・・・いや、私が霧だから・・・かな?」
・・・霧、だって?
「・・・え? 霧? お前が?」
初っ端からデッケェ当たりが来ちまったよ・・・。
「その通りだ。本当はもう少し、時間が経ったら話そうかと思っていたんだがね。そうのんびりしてられなくなってね。あちらの世界も大変な事になってるみたいだからね・・・」
「あちらの世界?」
「こっちの話だ。気にするな」
・・・・気にするなと言われると余計気になるんだが。
「本題に戻すが、私が霧だということは分かったね?」
「待て。お前が霧だという証拠を教えてくれ。・・・もしかしたら、お前が霧の存在を知っていて、霧を名乗っているだけかもしれないからな」
正直、自分でも疑い過ぎだと思うんだけどな。霧と悪霊って単語を知っている時点で、俺達サイドの人間ってことは間違いなさそうだな。
俺達の敵なら、こんなにペラペラと話す筈がないからな。
「・・・流石、派遣部部長といったところだろうね。そうだな・・・。初めて会ったのは、建設中止になった廃ビル。私が、丁度、鷹の悪霊を倒したところに君達、派遣部の皆が来たんだったね」
「・・・とりあえず、信じてみるよ」
あの日の出来事を知ってるのは、俺達派遣部の面々と、霧だけ・・・。霧なんだろうな、コイツは。
「さて、今度こそ本題に入るが、まず、君に教えなければならないことがいくつかある。・・・落ち着いて聞いてくれよ?」
「あぁ・・・」
「それでは、まず悪霊についてだが、君も知っている通り、上位、中位、下位、最下位の階級に分けられているのは知ってるな?」
「使い手としては常識だよ。・・・もっとも、最下位は最近知ったんだけどな」
「・・・続けるぞ。それで、階級だが、元々は上位、中位、下位の三つだけの階級だった。だが、最近になって、最下位・・・そして、お前達は既に交戦済みかもしれないが、四天王が現れた」
「・・・・・!」
四天王、か。俺を、俺を再び黒狼の姿にした、アイツ達か・・・。
「最下位は、下位より低い戦闘力だが、その数で押す。・・・詳しいことは不明だが、同じ姿をしている奴が多い。簡単に言えば、悪霊みたいな感じだな」
「・・・ようするに、スペックの高い試作機ロボットのデータから、スペックは低いけど、コストがさほどかからない量産型ロボットを作ったみたいな感じか」
「・・・某白い悪魔が活躍するアニメを知ってる人しか分からないと思う解釈の仕方だが、大体は合っている」
「次に、四天王についてだが、私の推測が正しければ、上位の中から能力の高い奴らを集め、更にその中から能力が高い四体を選び、更に強化を加えたのではないかと思う」
「・・・確かに、上位より高い霊気だったけど、上位に近い波長だったな」
「あぁ。私もその波長を感じ取ったのでね・・・。そこから推測をしていった」
「伊達に一流財閥の次期社長ってところか・・・・」
「褒めても何も出ないぞ?」
「何もいらねぇよ」
「次にだが、これは簡潔に言う」
「・・・あぁ」
「悪霊にはボスのような存在があることがわかった」
「・・・ボス? その・・・なんだ、RPGでいう、魔王みたいなものか?」
「その解釈の仕方であっている」
「そうか・・・そんな奴がいたのか」
「最近になってわかったことだがな」
「とまぁ、これぐらいだな」
「・・・悪霊関連のことばっかだな」
「あとは、部室で話すことにするよ」
「部室ぅ?」
「一応、私とこの二人は無所属でね。この話をした機会に、派遣部に入部しようかと思ってね」
「・・・入部って・・・お前が? 派遣部に?」
「とりあえず、学園長と顧問の木戸先生には話してあるが?」
霧が派遣部の部員になるのか・・・・。心強いような、余計ストレスが溜まりそうな・・・・。
「そう深く考えるな、かなり強い三人が仲間になったとでも思っているといい」
「・・・・・・・」
そんなに客観的にはなれん・・・・。
―――ズドーーーーン!
少々落ち込んでいたところに、いやーな、爆発音が・・・・・・。
「おや、悪霊みたいだね」
「そう淡々と言うな、ただでさえやる気が削がれてるっつーのに・・・・」
「・・・霧様、行きましょう」
「待て、まずは時間を止めてからだ」
凛水はそう言うと、右腕を上げ、指を鳴らした。
「・・・・何したんだ?」
「時間を止めたんだよ」
時間を止める・・・ねぇ。信じがたいが、コイツならできるんだろうな・・・・多分。
~集円学園 高等部グラウンド~
「こりゃ、見事に大きな穴が開いたもんだな・・・」
俺達がグラウンドに出てみると、グラウンドの中心には大きな穴が出来、煙がもうもうと上がっていた。
「零牙!!」
声がする方を向くと、明や炎人といった、派遣部の面々がこっちに向かっていた。
「何があったんだ!?」
「グラウンドの真ん中にいきなり、何か落ちてきたかと思ったら、急に周りの人達の動きが止まったんだ!」
・・・凛水は、『時を止めた』っつてたけど、派遣部・・・よーするに使い手は動けてるみたいだな。
「どういうことだ? 凛水」
「使い手の波長がある人物は動けるようにしたのさ」
「・・・ところで、零牙。後ろの三人は生徒会よね? なんで一緒にいるの?」
「あぁ・・・さっきまで一緒に飯食ってた。・・・・ちなみに、コイツが霧だ」
『・・・・え?』
全員の声が重なる。・・・そりゃそうだよな。
「えっとだなぁ・・・・」
「説明する必要は無い。零牙」
俺の言葉をさえぎった、凛水を見ると、いつの間にか発生した、霧に凛水が包まれていた。
そして、その霧の中から凛水が出てきたかと思うと、いつもの霧の格好になっていた。
「フフッ・・・・やはり、この格好の方がしっくりくるな」
派遣部一同は、驚いた顔をしている。・・・・あたり前だよな。
「まぁ、説明は後でいいだろう。行くぞ、光、影」
『御意』
霧の声に答えたかと思うと、陽光内人は光に闇影孤助は影に包まれた。
そして、その中から二人が出てきたかと思うと、陽光は中世の騎士が身に付けるような鎧に身を包み、巨大な槍と盾を身に付けていた。闇影は右目以外全て包帯に包まれ、目立たないような黒の服を着、身の丈以上もあるスナイパーライフルと思えるようなものを担いでいた。
「・・・スゲェな」
「フフッ・・・それじゃあ、君達も着替えるといい」
「は? 俺達は戦闘服は持ってきてないぜ?」
「何、心配はない」
霧がそう言い、右手を上にあげ、指を鳴らしたかと思うと、俺達は光に包まれた。
「・・・・ん?」
俺達が目を開けると、俺達はいつの間にか、戦闘服に着替えていた。ついでに武器も装備していた。
「それでは、戦闘開始といこうか?」
その4に続く。
・・・さて、死んでしまった(死んでねぇよ!!byガルー)私のオリジナルに代わって、私が後書きを勤めよう、霧だ。
零牙「そういえばよ、使い手達だけ動けるように時間止めたって言ってたけどよ、明とかのお父さん達も使い手だぜ? なんで一緒に来てなかったんだ?」
実はな、誤って、使い手で16歳から18歳までの間に効果がないように設定してしまったんだ。
零牙「んだよ、それ! まるっきし、狙ったようにしか思えねぇじゃねぇか!」
これが大人の事情というやつだ。
零牙「オリジナルもお前もまだ未成年だッ!」
だが、大人の事情というやつなんだ、理解しておけ。
そうだ。私のオリジナルが書き忘れていたようみたいなので、代わりに私が書いておこう。
前回、投稿キャラを募集したが、書くための項目にもう一つ追加させてもらう。
『追加:キャラが使う奥義または技、術を最低一つ。今までに投稿されたキャラは作者が考えますのでご安心を』とのことだ。・・・書き忘れてるみたいだから、もう一つ追加するが、容姿も書いてくれると助かる。
あ、あと、ネタバレ防止のためにメッセージでお願いする。依頼や質問等もメッセージで頼む。
それじゃあ、長々書いてもアレだからな。これぐらいにしておくか。
フフフッ・・・・また次回。