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平凡ではない日常。(無期限更新停止)  作者: 月影雅輝
第二章[戦いの序章]
58/73

第四十六話[いや、なんでオオカミなんだよ?]

今回もギリギリの更新・・・。

最近、ネタが尽きてきました。とりあえず、一年は続くように頑張ります。

では、本編をどうぞ。

「う・・・・」


ここは・・・。

俺は目を開ける。すると、雲一つ無い空が見える。

・・・本当にどこなんだ? ここは。

あぁ、そうか。俺達は確か悪霊(ナイトメア)の気配を感じて屋上まで来たんだっけ。それで、罠にかかったんだよな。・・・何があったんだ? 怪我をしてる訳でもないみたいだし・・・。

とりあえず、俺は自分の手を見る。すると、黒い毛並みの腕と鋭い爪、それと肉球(にくきゅう)が見えた。・・・肉球(・・)? それに黒い毛並みの腕(・・・・・・・)鋭い爪(・・・)だって!?

俺は咄嗟に起き上がった。・・・なんで、犬でいう、おすわりの状態なんだ?

・・・ともかく、俺の予想では、俺は狼になっている(・・・・・・・・・・)・・・!?

それに黒い毛並みだって!? 黒狼になってるのか!? ・・・の割には俺の意識がはっきりしてる。体も俺の思い通りに動かせる。

とりあえず、周りを見てみる。そこには・・・金の毛並みの狼と、栗色の毛並みと、灰色の毛並み、茶色の毛並みを持った猫がそれぞれ一匹ずつ。黒い毛に赤混じりの毛並みの犬が一匹、白い毛並みの犬が二匹。後は、種類がよくわからない鳥が一羽。全員気絶中。

・・・これ、どういう状況? とりあえず起こすか・・・。










さて、全員起こしたんだが、そろって、起きた瞬間に驚いていた。・・・やっぱりな。


「なんで俺達、動物なんだ?」


そう呟くのは炎人。・・・いや、何で俺は狼なんだよ? ・・・まぁ、みんなも同じようなことを考えてると思う。

・・・とりあえず、誰がどの動物になっているか説明しなきゃな。

金色の毛並みは分かると思うが、狼牙だ。栗色の毛並みの猫は明。茶色の毛並みの猫は未来。灰色の毛並みの猫は由美だ。次に、黒い毛に赤混じりの毛並みの犬が炎人。白い毛並みの犬がそれぞれ千と千里。そして、鳥が珠日。


「多分、アイツ・・・俺達を罠にかけたアイツだと思う」

「・・・私の予想じゃ、動物になったのは呪い系統の魔術だと思うわ」


それを聞いたみんなはホッとしたよう感じになった。・・・一人を除いて。


「あのさ・・・、一応、この魔術を調べたんだけどさ。・・・これ、徐々に動物になってく魔術らしいんだよね・・・」


殊日が言い難そうに言った。

だが、言葉の意味が分からないみんなは頭にハテナマークを浮かべた。勿論、俺も。


「どういうことだ?」

「ようするに・・・考えることがそれぞれの本能に近くなるんだ」

「えと・・・それは、その動物になっちまうってことか!?」


炎人が驚いた声を上げる。


「まぁ、そういうこと・・・」

「・・・それってヤバイよな? 特に零牙と狼牙は」

「あぁ、そうだな。日本では狼はすでに絶滅している。狼が日本に・・・しかも学園内の敷地にいたとなったら大騒ぎだ」


・・・とにかくヤバイみたいだ。

そう考えた瞬間、屋上の出入り口が騒がしくなっていた。


「・・・誰か来たみたいだな。とにかく逃げるぞ!」


狼牙がそう言った途端、俺は明を咥え、背中に乗せた。狼牙は由美を背中に乗せ、炎人は未来を背中に乗せた。

そして、俺達は屋上のフェンスを飛び越え、壁を蹴りながら下に降りた(殊日は飛んでいたが)。







「・・・本能って凄いもんだな」


下に降りた後、俺達は学園の裏の方にある山まで来た。木がおおい茂っているので、中々見つかることは無いだろう。


「それよりも、これからどうするか・・・だ」


狼牙がそう呟く。・・・狼になっても冷静さは失わないな、コイツは。


「まぁ、俺はしばらくおとなしくしといた方がいいと思う。人に見つかりそうになったら移動すればいいし」

「・・・うん。それじゃあ、隠れる場所を探さないといけないわね」


俺の提案に明が賛同する。みんなは頷いて賛同してくれた。

さて、次は隠れる場所だが・・・・・。


「そういや、ここら辺に洞窟があったなぁ」


炎人が思い出したように呟く。


「マジか?」

「あぁ。確か、すっからかんの洞窟だったぜ。動物の巣でも無さそうだったし」

「んじゃぁ、とりあえずそこで休もう。炎人、案内してくれ」

「分かった」


炎人は俺達の先頭になるように立ち、歩き始める。


「んじゃぁ、付いて来てくれ」


俺達は炎人の案内通りに付いていった。













次回、[事実は小説より奇なりって言葉があるけど結構当たってる]に続く。

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