第四十五話[球技大会? ・・・バスケでも選んどくか]
どうも、なんだか久しぶりな気がする『ない日』の更新です。
さて、今回はいつにもなく展開早いです。しかも、球技大会じゃないし。
・・・まぁ、現実に時間を追いつかせなければならないわけでして。
だって、『ない日』はまだ六月! 現実は只今十月ですっ! 早くしなければ新年にぃぃぃぃ!!
・・・ハッ!? お見苦しいところをお見せしました。では、本編をどうぞ。
殊日が仲間になってから、数日。今日は球技大会本番。ちなみにグラウンド。
本当は五月に開催する予定だったらしいのだが、雨が降って延期やら、校舎が壊れて休校やらで今日の今日まで伸びたのだ。・・・一週間後には体育祭も控えてるってのに、なんだってこんな時期に。
そんな風に考え込んでいると、同じチームの炎人が話しかけてきた。
「なぁ、何難しい顔してるんだ?」
「いやな、一週間後に体育祭控えてんのに、何故に球技大会やってんのかなー、と」
「俺も知らん」
「いや、聞いてないから」
軽くボケとツッコミのキャッチボールをし、お互いに笑った。
いや、どうもこうも暇なのだ。順番が回ってこない。
・・・さて、そろそろ説明といこうか。
冒頭にもあるように、俺達は今、球技大会をしている。ちなみに、俺と炎人と狼牙が選んだのはバスケットボールだ。全員、身長が高いからという理由で、勝手に決定されたのだ。
更に、俺達はクラスでもかなり運動が出来るという理由で、フル出場だ。
「零牙、炎人ー! 次俺達だから、行こうぜー」
クラスメイトの一人が呼んでいる。
・・・やっとか。
「んじゃ、炎人。行くか」
「そだな」
俺達は、どうせ余裕で勝てるんだろうな、と思いながらコートへ向かった。
さて、時間は過ぎて、昼食の時間・・・のはずなんだが。
「何で俺達は廊下で集まってるんだろうな」
「仕方無いじゃないの。さっきから悪霊の気配がプンプンするんだから」
「プンプンてのは、気配に使うもんじゃない。臭いに使うもんだ」
「・・・それよりも、だ。どうやって対処するんだ?」
軽く喧嘩になりかけたが、狼牙のおかげで喧嘩に発展せずに済んだ。
「私は今すぐにでも対処に向かうべきだと思います」
「あぁ、それもそうだな。・・・なぁ、零牙。どこにいるか分かるか?」
「・・・あのなぁ、俺に頼らんでも、情報収集が得意な仲間がいるだろ?」
俺はそう言った後、殊日の方を見る。
「お、おう! 頑張るぜ!」
まぁ、先生からは、ちゃんと修行してるから、いざって時にも大丈夫だろうとの事なんだが・・・。
「行くぞ・・・」
殊日は目を閉じ、集中力を高める。
・・・・・・うん。魔術力の使い方はばっちりだ。まだ、無駄があるけどな。
さて、数秒経っただろうか。殊日はバチッと、目を開いた。
「分かったぞ! 屋上だ!!」
・・・また屋上ですか。
さて、ここは屋上への出入り口。
「んで、その先に悪霊がいるんであれば、十分に注意をしているはずだ」
「だから、一気に奇襲をかけて、倒しちまおうってわけだな」
「そういうこと。だから、みんなはいつも通りにやってくれ。あ、殊日は明の近くにいろよ。最初の戦闘だから」
殊日はコクッと頷く。
「よし、行くぞ」
俺はドアを開け、屋上へと入った。みんなもそれに続く。その瞬間。
床の魔術陣が光る。
「―――ッ!?」
「ヒーハハハハハ!! かかったなぁ!」
目の前を見ると、そこにいたのは悪霊ではなく人。
・・・化けているか憑いているのかもしれないが。
俺は殴りかかろうとしたが、体が重く、言うことを聞かない。
そして、眠気がする。
「何だ・・・お前は・・・」
「俺は雲様配下の者だ!! お前達が二度と使い手として活動できないようにしてやるっ! ヒーハハハハハ!」
くそ・・・死ぬのか・・・俺は・・・っ!
そこで俺の意識は途切れた。
次回、[・・・いや、なんでオオカミなんだよ?]に続く。
どうも、後書きにもガルーです。
えっと、早速の余談ですが、今回のサブタイトル。球技大会前の零牙の台詞です。基本、なんでも出来ますから、あの人。・・・勉強以外なら。
零牙「うるせえっ! つーか、なんでいきなり余談!?」
いいじゃん、別に。
さて、お知らせ。新連載始めました。お気づきの人もいるかもしれませんが。
新連載はモンハン物です。『日常。シリーズ』で検索かけていただければ引っかかるかと。
では、こちらでもよろしく。
それではまた次回。ではでは~。