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平凡ではない日常。(無期限更新停止)  作者: 月影雅輝
第二章[戦いの序章]
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第四十四話[新たな仲間 使い手としての契約]

ふー。一応、ギリギリ更新ペースを守りました。

一週間に一回ぐらいは更新すると言いましたからね。言ったからにはやらないと。

では、本編をどうぞ。

学園の復旧作業が終わり(一週間で終わるなんて早過ぎないか?)、数日。

時間は放課後。俺達は派遣部部室に集まっていた。理由は勿論、鈴空殊日の使い手としての契約(・・・・・・・・)だ。

いや、別に俺達が集まる事は無いんだが、段取りを教える等々、いろいろと大変なのだ。・・・まぁ、一番の理由として契約霊が契約に応じず、暴走した際の対処があるんだが。

人目につかないように部室の庭で契約を行う。準備は整った。契約陣も描いた。・・・後は。


「後は涼(にぃ)が来るだけなんだけどなぁ」

「そうねぇ・・・」


そう、涼(にぃ)が来るだけなのだ。

先生の話だと、殊日の専用武器を持ってくる筈なんだが・・・・。


「普通に一時間過ぎてるぞ・・・」


本当に遅いな・・・。

そんな時。


「いやぁ、悪い悪い。ちっとばかり遅れちまった」


と、涼(にぃ)が派遣部部室と庭への出入り口を開けて現れた。右手で頭をかきながら。


「いや、ちょっとって時間じゃないから! 一時間経ってるから!!」

「あぁ、だから悪いって言ってんだろ~」


(にぃ)は「ゴメン、ゴメン」と言いながら、顔の前で手を合わせている。


「零牙、神崎。そこまでにしろ」


木戸先生が一言で俺達の会話を止める。


「神崎、ボックスは?」

「えっと・・・あ、これです」


(にぃ)が先生に渡したのは俺達が持っている物とまったく同じ形状のボックス

木戸先生はそのボックスを契約陣の中央よりちょっと離れた場所に置いた。


「それでは、これから契約霊との契約儀式を始める。殊日、契約陣の中央に。ボックスが前になるように」


殊日はこくりと頷き、言われた通りに契約陣の中央に立つ。そして、ボックスを前にするよう、ボックスの方を向いた。

そして、木戸先生が契約の言葉を言う。


「契約霊よ・・・お前達が我等のこころざしに応じるものならば、我等の前に姿を現し、その者と契約を交わし、その者に使い手としての力を与え、その者の契約霊として、ボックスに身を止めよ・・・」


先生が一息で言葉を言い終えると、契約陣が光りだした。


「ちょっ、何だ!?」


殊日が驚いたような―――いや、実際に驚いているんだろうが―――声を上げる。

俺達はもう慣れているので驚かない。

光る契約陣から何かが出てくる・・・。契約霊のお出ましだ。

出てきたそれは、光り、おぼろげだが、なにかの鳥と分かる形をしていた。


『・・・貴女が我がマスターか?』

「お・・・おう」


鳥のような何かに話しかけられた殊日は少し、気圧され気味に答える。


『なるほど・・・いい素質を持っている。・・・かつて、私が(つか)えたマスターのようだ。・・・ぬし、名前は?』

「殊日・・・鈴空殊日」

『鈴空!! かつて私が仕えたマスターと同じ苗字ではないか!! そうか、これは運命なのだな。・・・了承した。私は貴女に仕えよう』


鳥のような何かは、一人で納得してしまい、契約を了承した。・・・いいのか? これで。


「鈴空!」


木戸先生が叫ぶと、殊日はハッとしたように契約の為の最後の言葉を言う。


「・・・名前は?」

『名前か? 私は収集鳥レックル。名の通り、情報収集にてきした契約霊だ』

「そうか・・・」


殊日はそこで区切り、また、口を開く。


「収集鳥レックル、我が契約の元、我が契約霊となれ・・・」


殊日がそう呟いた後、レックルと名乗った契約霊はボックスへ吸い込まれた。











「ふぅ・・・本当に使い手になったのかぁ?」


殊日は実感が無さそうに呟く。

ここは派遣部部室、会議室(仮)だ。契約を終え、派遣部部員(メンバー)はここに集まっている。

ちなみに、涼(にぃ)は殊日に専用武器を渡して帰った。説明書が一緒に入ってるとか言いながら。

それともう一つ。殊日は正式に派遣部の部員となった。この学園の高等部で使い手ならば、必ずここの部員になるという(裏での)決まりを学園長が作ったからである。



「まぁ、最初はそんなもんだぜ、殊日」


俺はそう返す。一応、部長だからな。


「・・・前まで鈴空って呼んでなかったか?」

「俺達の仲間になるからな。俺は仲間になった奴は名前で呼ぶことにしてんだよ」

「へぇ・・・」


・・・反応薄いな。まぁ、あたり前なんだが。

まぁ、いいか。

俺はそう考え、天上を見る。そして、一つ溜め息をつく。

これから、こんな風に仲間を増やしていかなきゃなんないんだよな・・・。次は真一と昴か。・・・なるべく戦闘には巻き込みたくないんだけどな。そういう訳にもいかないんだろうな・・・。

俺はまた大きく、溜め息をつく。今までの苦労とこれから己にかかるであろう苦労を全て吐き出すかのように。












次回、[球技大会? ・・・バスケでも選んどくか]に続く。

どうでしたでしょうか?

あ、それと一つお知らせが。

『日常。シリーズ』第二弾、『見習いハンターの成長日常。』の連載を開始しました。よければ、読んで下さい。こちらでも読者参加企画をやっております。こぞってご参加を。

それと、もう一つ。来週中に新たな連載を始めようと思います。『日常。シリーズ』第三段と銘打っての新連載です。

あ、それと、データベースの方ですが、まことに勝手ながら、解除させていただく方針となりました。本当にごめんなさい。

代わりといってはなんですが、近い内に『ない日。』のまとめっぽいことをやろうと思います。

それでは、これぐらいにして。

また次回!!

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