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プロロ〜グ。その5

今回もちょっと長いかもです。

「ただいま〜」


そう言っても「お帰り。」と言ってくれる者は誰もいない・・・

一人ってのは寂しいもんだな。

俺は自分の部屋へ上がり、ゲームを探す。

俺の家は3階建ての一軒家。一人で暮らすには広すぎるな。

俺の部屋は3階にある。3階っつても屋根裏部屋だけどな。


「さてと、ゲームはどこにやったっけなぁ。」


しばらく箱の前でごそごそしていたが、ゲームを見つけTVの前に座り、ゲーム機にソフトをセットした。

俺の部屋にはPCやTVや他にもいろいろある。これも稼いでくれている母さんのおかげだな。


ピコーン  ズガガガガン ドカーン 『ゲームオーバー』


「はぁぁぁ・・・だめだ、まったくクリアできねぇ。」


思い出した。コレ、まったくクリアできねぇからほったらかしにしてたんだっけ。


「アホらし。」


俺はゲーム機の電源を切り、リビングに下りた。

俺はソファに座り、TVを付けた。

チャンネルを次々に替えるが面白そうな番組は無い。


「まだ昼過ぎだからなぁ。」


誰かと遊ぼうか・・・

炎人は?だめだ。未来とデートだって言ってたっけなぁ。

吉和は?だめだな。ゲームで忙しいとか言って断るな。

宗助は?塾だっけな確か・・・

ってよく考えたら全員駄目じゃんか・・・・


「はぁ・・・ツマンネ。」


出かけてみっかな。

よし!出かけよう!たまには宛も無くブラっとしてみんのもいいかもしんないな。



〜数分後〜


俺は準備を済ませ、自転車に乗り走っている。

結構スピードでんのよ。コイツ。

モールの近くをスピードを落としながら走っていると、俺は自転車から落ちそうになった。

ぶったまげたなぁ。え?なぜかって?だって明がむっちゃくちゃ楽しそうに笑ってんだぜ!?そりゃぁぶったまげるわな。あんな笑顔、俺にも見せて欲しいぜ。

友達と約束って言ってたけど買い物に来てたのか。

あ、男どもに声かけられてる。ナンパか。断りきれずに裏路地に連れ込まれてらぁ・・・

アイツ、俺には蹴りを入れたり、殴ったりする癖にああいうのには弱いんだもんな。いつもの威勢はどうしたんだよ、まったく。

俺は様子を見る為に尾行した・・・


「ねぇちゃん達よぉ俺達とあそばな〜い?」

「いやです!」

「そんな事言わないでさぁ」

「やめてよ!」

「嫌よ嫌よも何とかの内っていうじゃん?だからさぁ、俺達と遊ぼうよ!。」


セリフぐらい覚えとけよ!しかもどこをどうやったら遊ぶ事に繋がる!?

心の中で叫びました。はい。気付かれる訳にもいかないんでね。

男達は5人・・・明達は3人か・・・


「やめてください!」

「い〜じゃん!ほら、行こうよ!」


力付くでも連れて行こうとしてやがるな。ここで助けなきゃな、男としても幼馴染みとしても。

俺は物陰から飛び出した。


「邪魔〜するぜ?」

「れ、零牙!?どうしてアンタがここに?」

「いやぁ、こっちに入ってくのが見えてな。気になって尾行してきちゃった訳。」

「なんだ?お前。ヒーロー気取りかよ?」

「んまぁ、そんなとこか。」

「へっ!やっちまえ!!」


五人の男どもが俺に襲い掛かってきた。

まず、俺は一番前の男の顔面を殴った。


「へぶぁ!」


バタッ!


「けっ・・・情けねぇ。」

「な・・・」

「これでも一応、武術を習ってたんでね。」

「うるせぇ!」


また一人、また一人と倒れていく・・・そして最後は一人だけとなった。


「ちっ・・・」

「最後はお前だけだぜ?どうするよ。逃げるか?」

「う、うるせぇ!」


最後の一人は殴りかかってきた。


「このぉぉぉ!」

「ほぉ・・・結構良い線いってんじゃん。だが・・・・」


ドゴッ!


「ぐはっ!」

「踏み込みが甘い!」


ばたっ


「ふぅ。大丈夫か?明。」

「ええ・・・」

「そこの二人も大丈夫か?」


二人はこくこくと頷いた。


「とりあえずコイツ等が目を覚ます前にここから出ようぜ。」

「そうね。」


〜表通り〜


「で、もう一回聞くけど何でアンタがいるわけ?」

「たまたま通りかかっただけだよ。」

「それならいいんだけど。」

「はぁ、それにしてもよぉ・・・いつもの威勢はどうした?いつもの威勢はぁ?」

「あんたには関係無い!」

「あっそ。」


そんな俺達のやり取りを見て二人の女の子は聞いてきた。


「ねぇ・・・二人って付き合ってんの?」


俺はとっさにこたえた。


「んな訳あるか!恐ろしい事を言うな!」


バコッ


「いってぇ!なにすんだよ!」

「別に。ちょっとむかついただけ。」


んだよそれ!?


「まぁいいや・・・ついでに聞くけど、晩飯何にする?」

「ハンバーグ。」

「はぁ・・・ホンットハンバーグが好きだな。小学生じゃあるまいし。」


すると明の顔はみるみる内に赤くなり・・・


「別にいいでしょ!」

「へいへい・・・分かりやしたよ・・・」


俺はそう言うと自転車に乗り、腕時計を見、時間を確かめた。ありゃ・・・もう5時かそろそろ準備しとかなきゃな。


「じゃ、そろそろ帰るわ。7時までには来いよ。」

「わかってる。」

「じゃな〜」


俺は家まで全速力で帰った。


〜一時間三十分後〜


ピンポーン


「お、来たな。」


ガチャ


「明か。丁度出来たとこだ。さ、早く上がれ。」

「お邪魔します。」

「気ィ使うなよ?他に誰もいないんだから。」


明を家に上げ、食事をする。大好物を食べてる時は料理に夢中になるからな・・・明は。まぁ、その方が作った甲斐もあるってもんだ。


〜数分後〜


「ごっそさん。」

「ごちそうさま。」


食事を終え、俺はソファに座り、TVを見ていた。隣には明が座っている。隣って言っても3人程座れるソファだから、一人分空いてるけどな。

何か・・・うとうとしてきたな・・・











ん・・・?なんだ?ここは・・・リビング?何時だ?8時?結構寝たな・・・

俺は立ち上がろうとしたが・・・足が重い・・・そう思って下を向くと・・・

俺のひざで明が寝てやがる!


「零牙・・・待ってよぉ・・・」


何だ?寝言、言ってやがる。小さい頃の夢でも見てんのかな?

寝顔・・・可愛いなぁ・・・ちょっと癒されるかも。

そんな事を考えている内に明が目を覚ました。


「な・・・何やってんのよーー!」


殴られた・・・まぁいいか寝顔見れたし。

明は体を起こし、座り直す。よく見ると顔が赤い。


「な、何ってお前が勝手に俺のひざで寝てたんだろ!?」

「な、な、な、な・・・・・」


みるみる内に明の顔が赤くなっていく・・・


「と、とりあえずもう8時だし、そろそろ帰ったらどうだ?」

「そ、そうする・・・」


明は顔を赤くしたまま帰っていった。

明が帰った後、俺は呟いた。


「いいもん見れたなぁ・・・」


俺も明も寝てたって事は疲れてたみたいだな・・・いろいろあったからなぁ

さて、風呂に入ってさっさと寝ますか・・・風呂の中で寝ないようにしなきゃな・・・














プロロ〜グ。終わり 次回へ続く。

ちょっと展開が早かったかもしれませんね。

次回は今まで出てきたキャラクターの紹介です。

感想待ってま〜す。

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