雲の隠れ家極秘報告書 〜現時点での持ち出し禁止 流出注意〜
はい、本編の前にちょいとしたネタバレです。
では、どうぞ。
これまでの報告書まとめ。派遣部の戦闘データ及び詳細。
第一データ
・新拠点の付近を調査中、【魔術武道士】の甲斬零牙及び【魔術師】の奏咲明と思われる使い手のペアを発見。これを監視。数分後、この二人が下位と思われる悪霊に遭遇、戦闘を開始。だが、浄化術で戦闘データを取ることは出来なかった。
・同日、霊安中央公園にて、悪霊二体が出現。霊安中央公園にて上記二名及び、甲斬狼牙、竜崎炎人、栄光未来の三名を確認。戦闘データの収集に成功。
第二データ
・集円学園にて、使い手の集まり、派遣部の設立を確認。上記の五人に加え、銃雷千里、同じく千、采蘭由美の三人の使い手を確認。また、学園長は西総英度と確認。また、派遣部顧問は木戸朝義と判明。この二人の能力はほぼ失われていると考えて良い。
第三データ
・霊安町某旅館にて、甲斬零牙の戦闘データを取る事に成功。
・翌日、甲斬零牙、奏咲明、甲斬狼牙、竜崎炎人、栄光未来の五名が旅館周辺を散策。奏咲明は体力が無いことが判明。
第四データ
・桐裂コーポレーションからの依頼により、中位の悪霊に次元移動の為の術式札を渡す。が、勘付かれたのか、甲斬狼牙が妨害に現れる。悪霊は妨害を免れ、次元移動に成功。
・あちら側での作戦は甲斬零牙、奏咲明の二名と夏樹竜介により、失敗との報告。
第五データ
・派遣部メンバーと霧の接触を確認。
第六データ
・神崎涼と水月時雨に関係があることを確認。あの鉛筆とノートは神崎涼が製作している事が判明。桐裂コーポレーションに報告。また、神崎涼を派遣部と同様に監視を開始する。
第七データ
・奏咲明の料理により、甲斬零牙が記憶喪失になる。また、記憶喪失中に悪霊との戦闘が発生。同時に霧と接触し、甲斬零牙は記憶を取り戻す。
第八データ
・葉桜第三中学校にて、悪霊の小隊の活動を確認。
・数日後、派遣部メンバーにより、小隊は全滅。小隊長と思われる悪霊の魂をコピーする。作戦の為、保存、改修を行う。
第九データ
・甲斬零牙、奏咲明、竜崎炎人、栄光未来の四名が桜ヶ丘高校に向かう。竜崎炎人、栄光未来及び、夏樹竜介の戦闘データを収集。また、夏樹竜介の戦闘データを桐裂コーポレーションに送る。
・霧に現場を見られるも、即座に撤収。また、こちらの存在に気付かれたものと思われる。
以上が、これまでの戦闘データである。
以下には派遣部メンバーまた、それに関与、関係性のある人物の詳細などを表記する。(危険度表記はA・B・C・D・E・F、となっている。また、A以上の者はAA、AAA、S、SS、SSS、MAXと表記する)
甲斬零牙(危険度MAX)
超危険人物。普段の力及び開放時の能力は周りの者と変わりないが、封印された力を考えると、一番危険と考えられる。
封印を解く鍵は奏咲明と思われる。
破壊力主体の奥義、蹴り技が多く見られる。
奏咲明(危険度S)
甲斬零牙に次ぎ、危険と思われる。かなりの魔術力を持ち、まだ明らかになっていない魔術なども多い。
体力が無い為、常に甲斬零牙に守ってもらわなければならない。
竜崎炎人(危険度AAA)
かなりの危険人物。イメージとは裏腹にかなりの洞察力、思考などを持っており、こちらに気付く可能性は大である。また、通常の戦闘力が高く、開放時はかなりの戦闘力になると思われる。
栄光未来(危険度AAA)
竜崎炎人と同じ危険度だが、そこまで危険視する必要性は無し。だが、魔術の【瞬光速】などの厄介な魔術を含めるとかなりの危険度と考えても良い。
甲斬狼牙(危険度S)
甲斬零牙の従兄弟。戦闘力は封印時の甲斬零牙と同等。ただし、スピードとテクニックは彼の方が上回っている(甲斬零牙はパワーが上回っている)。
スピードとテクニック主体の奥義、殴り技などが多く見られる。
采蘭由美(危険度AAA)
甲斬零牙が率いている、派遣部の一員。
データ自体が少ない為、戦闘力については、零牙よりパワーが高いことしか判明していない。
銃雷千里(危険度AAA)
甲斬零牙が率いている、派遣部の一員。
こちらも、采蘭由美と同様にデータが少ない。高火力の銃撃戦が得意と見られる。
銃雷千(危険度AAA)
甲斬零牙が率いている、派遣部の一員。銃雷千里の双子の弟。
こちらも同じく、データが少ない。連射主体の銃撃戦が得意と見られる。
木戸朝義(危険度A)
派遣部の顧問。
能力はほぼ失われているが、武器などはまだ取り出せるようで、戦闘力はある。
だが、ほとんど戦闘に参加することは無いので、あまり危険性は無い。
西総英度(危険度C)
集円学園の学園長。
能力は全て失われている。が、各方面の重要人物との繋がりが確認されている。
また、企業を利用した情報収集力が高い為、こちらの存在に気付く可能性がある。
三枝刹那(危険度F)
派遣部へと依頼をした、一人目の依頼者。
使い手では無い為、戦闘力は無い。が、某旅館ではかなりの殺気を発した。
北野昴(危険度F)
甲斬零牙と竜崎炎人の友人と見られる。
戦闘力は無い為、危険視する必要は無い。
入江真一(危険度D)
上記の北野昴の友人と見られる。
戦闘能力自体は低いが、使い手の波動が見られる為、覚醒する可能性がある。
近い内に覚醒する可能性は無い。
飯田寛大(危険度F)
藍林相吾(危険度F)
宝神導利(危険度F)
空海大地(危険度F)
走風勇太(危険度F)
派遣部へ依頼した依頼人達。
同じ野球部であるのでまとめる。
全体的に言うと、戦闘力は低い。危険視する必要は無い。
神崎涼(危険度A)
甲斬零牙、同じく狼牙、奏咲明の幼馴染み。
戦闘力自体は低いが、驚異的な知能の為、危険度はAとさせてもらった。
また、発明品で甲斬零牙達をサポートすることが多く、また、霧、水月五月雨、同じく時雨との繋がりがあると思われる。
時雨のノートと鉛筆、霧のレイピアは彼が作ったものだと思われる。
有澄ソラ(危険度F)
依頼者の一人。
戦闘力などはほぼ無いと言って良い。
【虹の妖精】という存在との繋がりを確認。
有澄ウミ(危険度F)
有澄ソラの妹。
戦闘力は有澄ソラより高いと思われる。
【虹の妖精】との繋がりを確認。
波月奈津(危険度F)
有澄ソラの友人。
【虹の妖精】との繋がりを確認。
矢吹真璃(危険度F)
有澄ソラの友人(?)。
【虹の妖精】との繋がりを確認。
ローグ(危険度F)
【虹の妖精】。赤。
ウネビガラブ(危険度F)
【虹の妖精】。橙。通称ウネ。
ジャウネと合わせて、ウネウネコンビ。
ジャウネ(危険度F)
【虹の妖精】。黄。
ウネビガラブと合わせて、ウネウネコンビ。大食漢。
霧(危険度MAX)
甲斬零牙と並びに、超危険人物。先代、先々代がいることを確認。
デモン・グレイズを封印したのは先代と思われる。初代がこの世界の創造主とも言われる。
『他の世界』との繋がりがある事を確認。また、水月兄弟との繋がりを確認。使い手を作り出したのは霧の一族ということを確認。
また、水月五月雨(危険度MAX)、水月時雨(危険度MAX)などの超危険人物、前園孝介(危険度B)など、桜ヶ丘高校の生徒会役員達の戦闘力がある、依頼者達についてはデータ不足の為、このレポートには記さない。
追記:霧はこちらの存在に気付いている可能性有リ。
以上、
雲の隠れ家、幹部、火及び、
雲の隠れ家、ボス、雲の報告書。
この報告書はコピーし、雲の隠れ家に属する者全てに配ること。
―――――流出注意―――――
「これが謎の組織こと、雲の隠れ家の極秘報告書だ」
「これがか・・・。どこが極秘なんだろうか」
「あぁ。あっさり手に入った」
「そうか。後で礼はしておこう」
「じゃぁ、俺は帰るからな」
「ご苦労だった、・・・薄影会都。いや、キザ仮面か?」
「どっちでもいいよ。じゃあな」
「随分とちまちまやってんじゃねぇか?」
「・・・夜霧か。何をしに来た」
「随分と冷てぇなぁ」
「フン・・・私とお前は違う。例え同じ姿をしていてもな。異界が生み出したもう一人の私よ」
「相変わらず、面倒臭い言い回しするじゃねぇか」
「・・・同じ者と言えども性格も違うな。戦闘力もそちらが上だ」
「フン・・・白けたな。俺は帰る」
「あぁ。帰ってくれ」
(雲・・・何故お前が・・・・)
はい、次回はちゃんと本編に戻ります。
では、また次回・・・。