表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平凡ではない日常。(無期限更新停止)  作者: 月影雅輝
第一章[いつもの日常。]
43/73

第三十二話[派遣部の日常編【後編】 会長捕獲計画その3]

ついに戦闘開始!&決着! またまたいつもより長めになっております。

(注意:戦闘シーンはあまり期待しないで下さい。自分も「う〜ん・・・?」というような感じですので)

何日も待たせといてこの出来って・・・(徹夜もしたのに!!)

とにかく、本編をどうぞ!!

まぁ、なんというか・・・立派な場所が出来たもんだ。


「先生・・・これって・・・」

「あぁ・・・学園長から渡されていたものなんだが・・・。一応、転送術を使ってこっちに運んだんだが。ここまでデカイとはな」


そう、桜ヶ丘高校のグラウンドにそびえ立っているのは、まるでローマにある、コロッセオのよう。まぁ、本物よりは、小さいと思うが。


ジジジ・・・・


そんな事を考えていたら、無線に雑音が・・・


『零牙君! そろそろ付くよ!』

「了解、そのまま入り口の方に会長さんだけを入れて下さい!」

『入り口!?』

「来れば分かる!」








ダダダダッ!


足音が聞こえてきた・・・。


「零牙君っ! 連れて来たよっ!」

「ハルぅぅぅ! その写真を(よこ)せぇぇぇ!」


凄い剣幕で会長さんが、ハルさんを追いかけている。・・・どうやらあの、ハルさんが持っているものを追いかけているようだ。

って、冷静に見てる場合じゃなかったな・・・。


「ハルさん、その持っている物をあそこの入り口に投げ入れてください!」

「分かりました! それっ!」

「うぉぉっ! てやぁぁぁぁぁ!」


ハルさんが投げた途端、会長さんはハルさんを追い越して投げた物をスライディングキャッチをしようとして、そのままコロッセオの入り口まで滑っていきました。ちなみに入り口は隔壁が下りてきて閉められました。

一息ついたハルさんがこっちに来る。


「ねぇ・・・これって、コロッセオ?」

「ご名答。一応、コロッセオ、らしい。これぞ、西総グループの財力・・・」

「西総グループって?」

「うちの校長が持ってる、世界クラスの会社。これはその財力で作られた物だよ」

「へぇ・・・」

「そういえば、投げたアレって?」

「写真ですよ。幼女(ロリータ)体型の子の」


ロリコンは相変わらず健在らしい。


「さて、俺達も中に入りましょうか。他のみんなも中に入ってることだし」

「そうですね」










〜コロッセオ内〜


さて、俺達がいるのは客席のような場所。何故か俺が座っているところにはマイクとプロレスとかで鳴らすような、金属のアレがある。隣に座っているハルさんのところにもマイクがある。


「先生、何? コレ」

「実況用だと。てな訳で、零牙には解説、ハルさんには実況をしてもらう」

「えぇ・・・?」

「とにかく・・・会長が痛い目に会う姿がもうすぐ見れるんですね・・・。うふふ」


後ろに座っている抄華さんが怪しげな笑いをする。・・・正直怖い。

ちなみに生徒会役員の全員が見に来ている。事情は説明済み。


「会長の戦う姿か・・・」


これは萩さん。


「この戦いもバッチリとビデオに・・・」


これは柊さん。てか、ビデオ撮られたら、使い手の存在が世に知れ渡るのでは・・・。


「何でこんな事に・・・?」


これは春樹君。状況に着いていけないようだ。


「う〜ん・・・このゲーム。今度ハルさんとやってみようかなぁ」


これは雫さん。こっちには興味の一欠けらも無さそうだ。


「あれ? ここどこだ? 張り紙の通りに来たらこんなとこに・・・」


よし、会長さんは予定通りに来た・・・。後は炎人と未来に連絡か。


ザザザ・・・


「おい、炎人、準備出来てんなら、出て来い」

『おぉ、会長さん、来たのか。んじゃぁ、俺達も出るぞ』

「あぁ。くれぐれも注意してかかれよ」

『了解、部長さん。んじゃぁ、行くか』


ブツッ


ここで交信終了。

俺はマイクで、会長さんに呼びかける。


「あーあー・・・会長さん? 聞こえますか?」

「ん・・・? この声・・・甲斬君か?」

「その通りです。これから貴方には炎人と未来に戦ってもらうことになります」

「炎人と未来・・・あぁ、竜崎君と栄光さんか」


やっぱり、こっち側(はけんぶサイド)の事はお見通しらしい。


「・・・なんでこんな事になったんだ?」

「えーと・・・」


俺は一旦、マイクから顔を離し、抄華さんに顔を向ける。


「抄華さん、いいですか? 喋っちゃって?」

「あ・・・いいですよ。どうせばれるでしょうし」


俺は改めて、マイクの方に向き直った。


「これは抄華さんからの依頼で、会長を痛めつけるか捕まえるかしてくれって依頼なんですよ」

「・・・・・・・」


やべぇ・・・無言でなんか殺気らしいものが・・・。

なんてやってたら、炎人と未来が来たようだ。ちなみに二人とも戦闘服だ。それほど警戒しているということらしい。


「来たか・・・。では・・・」

「始まるんですね・・・遂に・・・」

「早く会長が倒されるところを見たいです・・・♪」


二人が生唾を飲み込む音が聞こえた。


『これよりぃぃぃぃ! 夏樹竜介会長VS(バーサス)竜崎炎人副部長(アンドゥ)栄光未来のバトルを始めるゥ!!』


テンションUP(アァァァァップゥ)!!


『いつもよりテンションUPでお届けする! 解説はこの俺! 甲斬零牙だっ! 実況は、桜ヶ丘高校生徒会役員庶務雑務の桜田ハルさんだぁ!』

『は、はいっ! よろしくお願いします!』


何故か、周りが若干引き気味だが・・・。気のせいだろう。


『では、ゴングを鳴らしたら、試合開始! 準備が整ってない人は用意をしてくれぇ!』


会長さんは、いつの間にか秘刀孫の手を、色即是空に変えた。


ゴォォォォン!!


俺はゴングを思いっきり鳴らした。


「先手必勝・・・行くぞっ!」

『おっとぉ!? 開始早々、炎人君が勝負にでました!』


さすがハルさん。対応が早い。


『あれは・・・【春風・桜】! 一瞬の早技だ! 会長さんは避けきれるのか!?』


ここからは二人に聞こえてない。手の内が分かったわいけないからな。

炎人は鞘に収めた状態の【龍炎刀】を一気に引き抜いた。が、

会長さんが消えた。


『会長が消えましたっ!?』

『炎人のあの技を避けた!! 会長さんはどこに・・・』


辺りを見渡すと、会長さんは上空にいた。


『上にいました!』

「容赦はしないっ! 怪鳥斬り!」

『これはっ! 上空からの下段突きだ! 』


炎人はギリギリまで寄せ付けて、避けた。

それにしても・・・会長だけに怪鳥斬りなのか? にしてもなんで斬り? どうみても突きなのに。


『炎人君、避けましたっ!』

「未来っ!」

「オッケー!」


未来は降りてきた会長さんに一本の矢を放った。


『未来さんが矢を放ちました!』

「てやぁっ!」


だが、会長さんにその矢は切り払われた。


『分かり易い攻撃だな・・・。まさか・・・!?』

「うぉぉぉぉ!」

『炎人君が会長に切りかかっていきます! いつの間にあんなに近づいたんでしょうか!?』

『あれは囮だ! あれを切り払っている内に近づいていたんだ!!』


さっきまで距離はかなりあったのに、あんなに間を詰めるとは・・・。


ガキィン!


『会長、炎人君の攻撃を刀で受け止めました!』

『これは・・・先に隙を見せた方が負ける・・・』


今はどっちにも隙が無い。どちらかが離れるか、一気に押し込むかしないとこの状態はいつまでも続く・・・。


『それにしても、未来さんはなんで攻撃をしないんでしょうか?』

『それはだな。一応、未来と炎人対会長さんになってるけど、炎人はあくまでも一対一で戦いたい。未来は最低限のサポートをさせるだけ。と炎人が戦う前に言っていたような言ってなかったような』

『なんですか、そのうろ覚えの記憶は?』


そんな事をしている内に会長さんが炎人を押し込み始めている。


『おっと、炎人君が押され始めています!』

『このまま押し込まれたら炎人はピンチに陥る!!』

「でやぁっ!」


炎人は精一杯、力を込めて弾いた。


「くっ・・・」

『なんと炎人君、押し返しました!』

『あれは、魔術力を腕に溜めて、腕力を一時的に上げて押し返したんだ。考えたな・・・』

『炎人君はそのまま一気に後退して、距離を開けています』


炎人が考えも無しに距離を開けるとは思えない。未来に矢を撃たせる、というわけでも無さそうだし・・・。


『これは・・・【炎火千刀】?』

『【炎火千刀】ってなんですか?』

『見ていれば、分かる・・・』

『・・・?』


炎人は刀を空高く掲げた。


『おっと、炎人君が刀を空に掲げました! 何が起きるんでしょうか?』


炎人が刀を掲げた先には、数百、数千の刀が現れ、浮かんでいた。


『あ、あれは!! 刀が浮かんでいます!』

『あれは、【炎火千刀】。千本の刀を敵の真上に出現させて、一気に落とす奥義だ』

『ふえっ!? そんなの会長、避けきれるんでしょうか?』


ハルさん、声は驚いてるのに顔はなんでそんなに嬉しそうなの?


「【炎火千刀】・・・・」

『炎人君が会長に向けて刀を振り下ろしました!』

『さて、会長さんはどうやって避けるか・・・』


刀は会長さんに降り注いでいく。


「げっ!」


会長さんはそう言いつつも刀を一つ一つ避け、ある時は色即是空で弾いて避けきった。


『会長、全部避けきりました!!』

『さすがだなぁ・・・』


・・左斜め後ろに座っている筈の抄華さんから「チッ」って舌打ちが聞こえたのは気のせいだよね。そうだよね!? うん、絶対そうだ!!


『炎人の【炎火千刀】はこれから・・・ま、見ててください』

『は、はい』


会長さんは刀が落ちている中の中心に立って、炎人にこう言う。


「ふぅ・・・こんなもんか?」

「いいや・・・燃え盛れ!!」

「へ?」


すると、会長さんを中心に魔術陣が広がった。そして、火柱が立った。


『こっ、これは! さすがの会長も・・・』

『いや・・・それは・・・』


火柱と刀が消え、黒い煙がもうもうと立っている。・・・その中に一つの人影が見えた。


『あ・・・あれはっ!』

『会長でしょうか!?』


あれ? 左斜め後ろから「黒焦げになってればいいのに」って聞こえてくる・・・。気のせいだよね!? そうだと信じたい!!


「ふう・・・危なかった」

『会長、無傷です! 何ででしょうか!?』

『さ、さぁ・・・俺にもさっぱりです!』


また舌打ちが・・・。


「ん〜・・・やったと思ったんだけどなぁ」

「ねぇ、炎人、『アレ』は?」

「まだまだ。最後の切り札だ。んじゃ、行ってくるっ!」

『炎人君、また会長に切りかかっていきます!』


ガキィン!


金属と金属がぶつかり合う音がする。連続で。

炎人は会長さんに連続で切りかかるが、会長さんも切って切って切りまくる。


『お互い、全く引きません!』

『こりゃあいい勝負だ』

「くっ・・・これじゃラチがあかない・・・」


会長さんはそう呟くと一歩下がった。


『会長、一歩下がりました!』

『何か技が来るぞ!』

「地すり下段!」

「うわっ!』

『会長、地面を切り上げて炎人君にかけました!』

『目くらましか・・・次になにか来るぞ!』

「獣王剣!!」


会長さんが叫んだ瞬間、砂ぼこりを通り抜けて、炎人に切りかかった。・・・そして獅子の幻影(イメージ)が見えた。


『れ、零牙君! ライオンが見えません!? オレンジ色の!!』

『あぁ、見える。あれは・・・覇気。多分、会長さんはとてつもない気合を込めて切りかかった。だから百獣の王・・・つまり獅子のイメージが見えたんだと思う』

『そ、そうなんですか?』

『そうだ。炎人や俺も似たような技を使うからな』


炎人はそれと同時に横に刀を思いっきり切った。もの凄い覇気と同時に。


「【龍帝剣】!!」


その技は龍の幻影(イメージ)を作った。


『零牙君、今度は龍です! 赤の!』

『・・・あぁ』


まぁ、リアクションは予想してたので軽くスルー。


『それにしても・・・凄いぶつかり合いだな』

『はい! 竜虎対決ならぬ龍獅子対決です!』


ギギギギ・・・


そんな音が聞こえる。が、それもつかの間。


ガキィン!


『二人共弾き飛ばされました!』

『お互いの覇気が同等・・・! 勝負がつかなかったんだ!』

「んなろ・・・未来っ!! 『アレ』だっ!」

「了解! 魔術、【瞬光速】!!」


すると、炎人の体が光り始めた。直視が出来るくらいだ。


「なんだ?」

『炎人君の体が輝き始めました! 零牙君、あれは?』

『あれは、未来の魔術で【瞬光速】。対象のものを光速で動けるようにする魔術だ』

『光速・・・ですかぁ!?』

『あぁ。だけど、会長さんに通じるかどうか・・・』

『? どういうことです?』

『この前、悪霊(ナイトメア)退治に来ただろう? その時もの凄く時間の進みが遅くて次元が違う空間にいたんだが、会長さんはそこに来たんだ。まぁ、端っこの方だけだがな』

『んなっ! ・・・炎人君、会長に勝てるんでしょうか?』

『さぁ? まぁ、負けても気にしないな。炎人は』

『そんなぁ・・・』


さて、そんな事を話しているうちに炎人は一気に会長さんまで詰め寄る。


『零牙君!? 残像が見えますよ!!』

『そりゃ、光速で動いてるからなぁ・・・』


炎人は連続で切りかかる。


「げっ!? 残像が見えてるだけで厄介なのに残像からも攻撃がっ!?」

『へへっ・・・まだまだぁ!!』

『零牙君、声もステレオで聞こえます・・・』

『一応、残像には質量があるからな。声も聞こえるし、攻撃もできる』

『ちょ、それ、ネタ的にヤバくないですか!?』

『あぁ・・・ガン○ムのF○1な』

『ちょ、言っちゃ駄目ですから!!』

『あぁ、分かった』

『あぁ!! そんな事話してる内に、炎人君の残像が消えていきますよ!?』

『あぁ、名前が【瞬光速】なだけに効果が消えるのも早いからな』

『えぇ!? それ、あんまり効果無いんじゃないですか!?』

『いや、未来の魔術力が低いだけな』

『あ、そうですか・・・』


そんな事言ってる内にも炎人の残像は消えた。


『あっ! 炎人君の残像が消えました!!』

「くっ・・・次で決めなきゃヤバイな・・・」

『だが、会長さんには結構なダメージを与えたみたいだ! だが・・・』

「そろそろ、こっちも・・・次で・・・」

『炎人も相当消費してるみたいだな・・・。次で決まるぞ!』

「先手必勝!! 行くぞ!!」


そう叫ぶと会長さんは空高くまで飛び上がった。


『会長が飛び上がりました!』

『技が出るぞ!』

「黒狼剣!」


会長さんは刀の先端を地面(エント)に向け、回転しながら落下してきた。


『これは! 会長・・・もとい、怪鳥斬りの強化版だ! しかも黒い狼のイメージだっ!』

『炎人君はどうでるんでしょうか!?』

「さっきは避けたけど・・・俺も勝負だっ!」


炎人は刀の先端を上空(カイチョー)に向け、飛んだ。


「【龍帝昇】!」

『あれは・・・! 敵を上空に上げ、膨大な魔術力を込めて貫く奥義・・・!』

『しかも、炎人君のは純白の龍が見えます!!』


黒狼と白龍はぶつかり合う。


『凄いです! ど、どっちが勝つんでしょうか!?』

『威力は互角・・・どっちが・・・・』


ドガァァァァン!


いきなり、爆発した。


『な、なにが起こったんでしょうか!?』

『互いの技の威力・・・つまりエネルギーが二人の間で一気に凝縮されて、容量が増えすぎて、爆発・・・そんなところだろう』

『しょ、勝敗は・・・!?』


煙は晴れていき・・・二人の姿が見えた。二人共、倒れていた。互いに頭を向けて。


『二人共倒れています!』

『こりゃ、二人共気絶してるな・・・。勝敗は・・・引き分け。ドローだ!!』


・・・なんでだろう? 左斜め後ろから、なんとも言えない邪気を感じるのは。


『と、とりあえず、二人のところへ・・・!』

『あ、あぁ、そうだな・・・!』


俺たちは急いで二人のところへ向かった。










俺達がそこに着くと同時に炎人達は目を覚ました。未来は俺達を待っていたようだ。


「アハハハハ!」

「ハハハハハ!」


二人共笑ってた。互いの全力を出し切って、互いの実力を認めたのかのように。


「こりゃ・・・奇妙な友情が生まれたわね・・・」

「明、奇妙はないと思うぞ」


とにかく、俺は炎人を立たせる為に手を差し出した。


「立てっか? 炎人」

「あぁ・・・よいしょ・・・っと」

「・・・嬉しそうだな」

「あぁ。開放は無かったけど、全力で戦えたし、面白かった」


炎人は笑いながら言った。


「ま、依頼は失敗したけどな」

「う、それを言うな・・・」


炎人は、会長さんの方に向かって、手を差し伸べた。


「立てるか?」


おい、お前に敬語という思考は無いのか。


「あぁ・・・強いな」

「アンタも強かったよ・・・んしょっと」


炎人はそう言って、会長さんを立たせた。

・・・それにしても、会長さんに対して、アンタって・・・それと敬語を使え、敬語を!!


「でも、俺は依頼された事はできるだけ、完済させる主義でね・・・未来!」

「了解! 【呪縛術・光紐】!」

「+雷流!」


俺と未来がそう叫んだ瞬間、会長さんは身動きできないように光の紐で縛られた。


「何だ!? コレ!!」


慌てふためく会長さんに俺がかるーく、説明をした。


「すいません、会長さん。これは引き分けるか負けた時にする作戦で・・・。ちなみにその紐は地球上・・・いや、宇宙で一番硬いんで、ちぎれませんよ? 更にちぎろうとしても俺の魔術がちょびっとだけ付加してあるんで、まぁ、人間が死なない程度の電流が流れますんで、あしからず」


勿論、黒い笑顔(ブラックスマイル)付きで。


「嘘ぉ!?」

「ホントです。では・・・」


俺はトランシーバーに向かって、言った。


「先生。こちら依頼完了。コロッセオの撤去及び帰還準備求ム」

「了解、校門のバスのドアを開けておくので、乗車し待機。撤去はこちらで済ませる」

「了解した」


ブチッ


俺はそこで通信を切った。


「抄華さん」

「は、はいっ!」

「あの紐は丸々一日解けないようになってるんで、後は好きにしてください。煮るなり焼くなり」

「はい〜、分かりましたぁ〜・・・♪」


うん、やっぱ怖いな。


「じゃ、俺達は帰ります。あのコロッセオは先生が片付けるんで」

「あ、はい。有難う御座いました!」

「どういたしまして・・・じゃ、帰るぞ、みんなぁ」












〜桜ヶ丘市 某所(※描写無しです。ご了承ください)〜


「へへ・・・データは取れましたぜ、ボス」

「よし。そろそろ撤収だ」

「そうはさせんよ?」

「何者っ!?」

「くっ・・・(ミスト)か・・・。逃げるぞ!」

「あっ、まってくだせぇ!!」


ダダダダダッ!


「・・・奴は(クラウディ)・・・?」

(大体は予想が付いたが・・・。何故だ!? 何故お前が・・・!)













〜ライトバス内 移動中〜


さて・・・と。時刻はすでに五時とちょっと。炎人は疲れたんだろう。すっかり熟睡してる。未来はそんな炎人にの隣に座って、炎人の肩に頭を預けている。

明は・・・まぁ、なにか不機嫌そうだ。いつもの事だが。

それにしても・・・桜ヶ丘高校の生徒会役員。これからも依頼が来るだろうなぁ。予想だけど。『繋がり』、が出来そうだな。これから。














次回、[派遣部の日常編【後編】 由美の好きな人?]に続く!!

次回は・・・またまた読んで時の如く。最近サブタイ付けるのが下手になってるような・・・。

それと、改めて企画の説明を!(コピーですが)


第一企画:依頼受付

この企画は他の学園モノなどの小説から依頼を受け付け、実行していくというものです。簡単に言えば、コラボ。

書いてもらう内容は次の通りです。


名前:ここには小説の登場人物の名前を入れてください。

○○学校(学園)生徒 ここにはどの学校に所属しているかなどをお願いします。

○年○組 ここには年組をお願いします。

○○部所属 ここには所属している部活、または委員(生徒会や風紀委員など)を入れて下さい。

性別

依頼内容:(:の後に内容を入れてください。読者様の場合は話し方などの口調を入れて下さい。他の作品からの依頼も同様です。)


以上の通りです。実行すると決定された依頼の作品はこちらから読ませに行かせていただきます。

更にミストの登場により異世界(ようするにファンタジーモノなどの現実とは遠く離れた作品など)からも依頼を受け付けることができるようになりました!! それと、作者ではない読者様からも依頼を受け付けております。霊安町の町民や学生などに扮して依頼を送って下さい! 口調は依頼内容に書いてあるものを元に書いていきます。


第二企画:派遣部メンバー達の質問コーナー

この企画は零牙達派遣部メンバーに質問をしていくコーナーです。素朴な疑問から物語の核心を突くような質問でも構いません!!どんどん質問してください!派遣部メンバーがお答えします!!


第三企画:どの話数をどの人物の視点で見たいか

この企画はまぁ、読んで字の如くです。

まずはどの人物でどの話数か(ようするに今まで投稿された話です)。これを書いてもらわないとどうにもなりません。チョイ役でも構いませんので。

例外として、これは面白い!!と思ったチョイスには特別番外編として話数に関係なく書かせていただきます。


以上です。それと、四十話になったら第二回人気投票を開催いたします! これから二十話ごとに人気投票をしていきたいと思います。

では、また次回。


お知らせ:データベースに【奏咲 明】の項目を追加しました。また、【甲斬 零牙】【甲斬 狼牙】にある程度の追加をいたしました。是非、ご拝見ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ