第三十話[派遣部の日常編【後編】 会長捕獲計画その1]
はい、今回から『サクコー』とのコラボです!
名前はチラホラ出てます。
そういえば、この小説、ようやく三十話までいきました。いやぁ、頑張った。
では、本編をどうぞ〜。
悪霊達との乱闘騒ぎから数日後・・・。
〜集円学園 派遣部部室 休憩室〜
・・・平和だな。この前の悪霊との戦いが嘘のようだ。てか、休憩室とかあったんだ・・・。
「新しい依頼ってのは・・・無いよな」
「あるんだな、これが」
「そうか、やっぱり無いよな・・・ってあるのか!?」
「あぁ、ってなわけで、みんなを呼んで来てくれ」
「へ〜い・・・」
えっと・・・明はこの部屋で小説読んでるな。炎人は・・・隣の部屋で狼牙と剣道してて、由美はそれを見学中。千は向かいの部屋で射撃の練習中で、未来も同じ部屋で練習中・・・。千里は裏口から出たらある、庭で植物を育ててる。よく考えてみると、この部室、広いよな。剣道場もあるし、射撃所もあるし、トレーニングジムもあるし・・・奥の方には顧問部屋。図書室もあるよな、確か。・・・部員達への配慮?
まぁ、いいか。さっさと呼んでこよう・・・。
〜派遣部部室 会議室(仮)〜
まだ、この会議室、(仮)付きなのかよ・・・。
「よし、全員集まったな。こんかいの依頼は桜ヶ丘高校からだ」
「え? 桜ヶ丘高校っていうと、ハルさん達がいる?」
「あぁ、そうだ。しかも、その依頼は生徒会役員の生徒からだ」
「・・・で、依頼内容というのは、どういうものなんだ?」
狼牙が本題を聞き出す。
「えっと、だな・・・零牙、生徒会長の夏樹竜介を覚えているな?」
「あぁ、空間術をものともせずに、俺達に話し掛けてきた、あの人だろ?」
「あぁ、その会長を痛めつけるか、捕獲してくれっていう依頼だ」
・・・またトンデモナイ依頼を・・・。
「できるのか? それ」
「さあな。ちなみに派遣する部員を指名してある。炎人に来て欲しいそうだ」
「ん? 俺か?」
「あぁ、それにサポートとして、未来。立会人として、零牙と明だ」
「了解」
「分かりました」
「依頼実行時刻は明日の放課後」
ん? 確か明日は・・・
「明日って、確か・・・」
「ん? あぁ、三時間授業だな」
「先生達の会議・・・か。確か一ヶ月に一回だな」
狼牙の脅威の分析力・・・がなくても知ってるけどな。
「じゃあ、明日の放課後、竜崎炎人、栄光未来、奏咲明、甲斬零牙の四名は部室に集合。それ以外の部員は自宅で待機。以上だ。では、六時三十分まで、好きにしていろ」
この部活、基本自由だよな・・・。
俺は特にやることも無く、トレーニングジムで少し運動していた時・・・。
ドンドンドン!!
部室のドアをノックする音が聞こえた。・・・俺が対応する役目なので、俺が出なければならない。
俺は部屋を出て、ドアを開けた。
「よぉ! 零牙!」
「涼兄!?」
俺は一応、会議室に・・・もとい、会議室(仮)に通した。
「にしても、なんでジャージなんだ?」
「ちょっとな・・・とにかく、今日はなんの用?」
「あぁ、この前、メールで送った格ゲーが完成したんだよ」
・・・はい?
「はぁ? もう出来たのか!?」
「まぁな。一応、モデルになる人達がいたし、その情報を送ってくれた人もいたし、後はプログラミングするだけだったからな」
「・・・そうか」
「これが、そのソフトだ」
俺はソフトを手渡された。
「やっぱり無題なんだな・・・」
「あぁ」
「そういや、次の依頼、決まったか? いっつも暇だ暇だって、言ってるじゃないか」
「あぁ、決まったよ。桜ヶ丘高校に行くんだ」
「桜ヶ丘高校?」
「うん、そこの生徒会役員の人に頼まれたんだ」
「生徒会役員? あっ! そうだ、このソフトを乍乃雫って子に渡してくれないか?」
「ん? このソフトって、俺にも渡した・・・?」
「あぁ、その子にも試作を頼んでるんだよ」
「分かったよ・・・って、その雫って子、役員なのか?」
「あぁ、そうだ。ってなわけで頼むぜ。俺は帰るからな」
「じゃあな・・・」
涼兄に知り合いがいたとは・・・。しかも桜ヶ丘高校の生徒会役員に。
〜一方その頃〜(描写無しです。ご了承下さい)
「というわけだ。頼んだぞ、霧」
「言うのは簡単だがな、次元を合わせるのは難しいのだぞ? 今は、先代と先々代のおかげで、隣同士の場所にはなっているがな・・・」
「分かっている。だからこそ、あちらの者にも協力を求めたんだろう?」
「あぁ・・・少し無理を言ったが、承諾してくれた。今度、時雨にレイピアか刀、それか拳銃でも送ろうかと思っているのだが・・・」
「・・・それは止めておけ。五月雨にも止められている」
「おっと、そうだったな。では、この仮面でも送るとするか・・・」
「悪趣味じゃないか? それ」
「そうか? 私は気に入っているんだがな」
「お前は顔を隠さないといけないからな。あっちは別に顔を隠してなかったと思うんだが?」
「フッ・・・まぁいいさ。とりあえず、仮面を送っておこう。気に入ってくれるといいんだが・・・」
「とにかく、頼んだぞ」
「あぁ、分かっているさ」
その2に続く。
次回、ついに桜ヶ丘高校へ!
炎人と会長、どちらが勝つのか!?
その答えは次回の次回に!!(ややこしいな、ヲイ
では、また次回。