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平凡ではない日常。(無期限更新停止)  作者: 月影雅輝
第一章[いつもの日常。]
34/73

第二十四話[GW編 記憶喪失!?始まりは暗黒物質から?その1]

はい、今回でGW編は終了・・・といきたいところですが、一話に収まりきりませんでした!!というわけで、その一をどうぞ。

「なぁ・・・たまにはお前が飯を作ったらどうだ?」


俺はソファでくつろいでいる―――俺の家なのに―――明に言った。


「何よ、急に」

「いやなぁ・・・いつも俺が飯を作ってるから、感謝の気持ちを込めて、俺の為に飯を作れって言ってんだよ」

「何、その上から目線」

「明は誰のおかげで飯を食えてるんだろうなぁ・・・?」

「うっ・・・」


俺は『誰のおかげで』の部分を強調して言った。

どうやら痛い所を突いたようだ。


「なぁ?明?」

「わ、分かったわよ!!」


明は顔を真っ赤にしながらキッチンに向かって行った。


「ねぇ!零牙!!」

「何だ〜?」

「冷蔵庫の中にある物を勝手に使っていいのよね?」

「いいけどな、冷凍食品や作り置きしたやつは使うなよ?」

「使わないわよ!!」


さて・・・どんな料理ができるのやら・・・








〜数十分後〜


「できたわよ〜」


ん?もう出来たのか?


「はい、どうぞ」


そういって明が皿に入れて持って来たのは・・・真っ黒の物体だった。


「なぁ・・・この物体(エックス)・・・いや、暗黒物質(ダークマター)は何だ?」

「何よ、失礼ね。ハンバーグに決まってるでしょ」

「は、ハンバーグねぇ・・・」


自分が好きな物作って持ってきたんだろうが・・・絶対に作り方、知らなかったんだな。


「ねぇ、早く食べてよ」

「食べるのか?」

「勿論!」


そんな自信満々の顔で言われたら断りきれねぇ!!どうする!?俺!!

出ろ!選択肢!!




1:勇気を振り絞って食う!!

2:ゴメン、ヤッパ無理

3:まずは明に食わせてみる

4:小宇宙を燃やせ!!




え?出た!?ちなみに4番は速攻でカタカナに変換されました。

って!4番は何か場違いじゃね!?

・・・まぁ、ここは・・・


「どうしたの?ボーっとして」

「あ、いや、何でも無い。それじゃ・・・頂きます・・・」

「ど〜ぞ」


食う気にもならんのだが・・・

俺は、ハンバーグという名の暗黒物質(ダークマター)―――またの名を物体(エックス)―――を箸で一口サイズに分け、口に運んだ。


パクッ・・・


「うぐ・・・これは・・・」

「どう?美味しい?」

「く、口の中が・・・ブラックホールや〜・・・(意味不明」

「え・・・?」


暗黒物質(ダークマター)だけに・・・。あ・・・やべ・・・意識が・・・

俺は、朦朧(もうろう)とした意識の中、床に倒れていくのが見えた。








〜明視点〜


バタッ!!


急に零牙が倒れた。


「え・・・?零牙!?」


零牙は返事をしてくれない。


「零牙!零牙!!」


私は零牙の方を掴んでガクガクと揺さぶる。

それでも零牙は目を覚まさない。


「どうしよう・・・とりあえずソファに・・・」


私は零牙を引っ張って、ソファに寝せた。

・・・・何で倒れたんだろう・・・。まさかとは思うけど、私の料理のせいかな?


「ん・・・・・ここは・・・」


零牙が目を覚ました。

良かった・・・


「零牙、大丈夫!?」

「あ・・・?あんた、誰?」


はは〜ん、私をからかってるのね。その手には乗らないわよ。


「ふざけるのもいい加減にしなさいよ。ほら、早くお昼ご飯作ってよ」

「何言ってんだ?つか、ここはどこだよ。・・・てか、俺は誰?」

「はぁ・・・あんたねぇ・・・」


私は馬鹿馬鹿しいと思いながら、【読心術】――魔術による力――を使って、零牙の頭の【記憶】を見た。


「え・・・!?」


零牙の言っていた事は正しかった(・・・・・)。零牙は本当に記憶を失っている(・・・・・)のだった。


「そんな・・・どうしよう」


私は軽く、パニック状態になった。


「なぁ・・・あんた、俺の事、知ってんの?」


零牙に声をかけられ、我に返った。


「えぇ・・・知ってるわよ。あなたの名前は零牙。甲斬零牙」

「甲斬・・・・零牙?」

「そう。で、ここはあなたの家」

「俺の・・・家?」


私は頷く。本当に記憶喪失なんだわ・・・


「で・・・あんたは?」

「私?私は奏咲明。あなたの幼馴染みよ」

「俺の幼馴染みねぇ・・・」


・・・とりあえず、みんなを呼んだ方がいいわよね。












〜数十分後〜


「・・・本当に記憶喪失なんだな?」

「えぇ・・・【読心術】でちゃんと調べたわ」

「それは困った事になったな」


みんなを呼んで、一応零牙の家のリビングにいる。


「えっと・・・あんた達は?」

「とりあえず、名乗っとくか。俺は竜崎炎人。お前の親友ってとこかな?」

「・・・俺は甲斬狼牙。お前の従兄弟だ」

「私は栄光未来。炎人の彼女でぇ、明の親友だよぉ」

「僕は銃雷千。えと・・・同じ部活仲間ってとこかなぁ?」

「私は銃雷千里。そこにいる、千の双子の姉です」

「私は采蘭由美。千里の親友・・・同じ部活仲間の関係・・・」

「えと、一応覚えた・・・と思う」


零牙は困ったような顔をして、一人一人の顔を見ている。多分、顔と名前を一致させているんだと思う。

そんな時。


ビー!ビー!ビー!ビー!


という、機械音が響いた。


「う、うわっ!な、何だ!?」

悪霊(ナイトメア)出現!悪霊(ナイトメア)出現!各位(ランク)中位(ライング)!!」

「・・・行くぞ!」


もう!タイミング悪い!零牙がこんな時だってのに!!


「どうする?零牙一応、連れて行く?」

「そうした方がいい!戦ってるのを見れば、何か思い出すかもしれん!!」

「そうね」


私達は急いで零牙の家を出た。鍵は零牙が締め方が分からなかったみたいだから、私が締めておいた。

零牙の記憶が戻るといいんだけど・・・














その2に続く。

はい、今回は初の明視点でしたね〜。どうでしたか?

その2では、あの、謎だらけの(読者側からはそこまで謎じゃない)あの男が再び登場!?

こんな場所で次回予告してる俺って一体・・・

ではでは、次回もお楽しみに〜

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