第二十三話[GW編 摩訶不思議?謎の男、霧現る!!]
はい、今回は新キャラかどうかすら、怪しい霧が登場します!!
一応、コイツも人気投票の対象になります。
さて、今日はGWに入って初めての普通の日常。どこに出かける予定も無いし、する事も無い。
俺は今、縁側に座って緑茶をすすっている。
「はぁ〜・・・平和って、良いなぁ・・・」
何て、呟く程何もない。ここんとこ、悪霊も全然出てこないし。丁度良い休みになったな。
な〜んて、考えていた時。
ビー!ビー!ビー!ビー!
機械音が家中に響き渡った。
「どうした!?」
「悪霊、出現!悪霊出現!各位、上位!!」
「何!?」
・・・・!!
神経を集中させると、すぐにも上位の霊気を感じ取った。
俺達使い手は、基本、集中して霊気などを察知する。例外もある。霊気を垂れ流しにしていれば別だ。それが、単に考えも無しに流しているのか、罠なのかは分からないが。
「涼兄・・・役立つ物をアリガトな!!」
俺は、涼兄に感謝をしながら家を出た。鍵を閉めてな。
俺は、走りながら明と連絡を取った。
「おい、明!悪霊が出たぞ!!」
『分かってる!!』
「俺は男子部員に連絡を回すから、お前は女子に連絡を回してくれ!!」
『うん!場所はみんな、霊気を辿ってくるだろうから、そこで合流ね!』
「了解!!」
俺は通話を切り、目的の場所へと急いだ。
「・・・一番最初に付いたのは俺だけか」
俺は、ある廃ビルにいる。
(思ったたんだけど、この小説って廃ビルが多いな・・・byガルー)
「お〜い!」
どうやら皆も付いたようだ。
「零牙君、結構早いですね」
「まぁな・・・」
「ここは・・・あの悪霊を逃がした場所か・・・?」
・・・?狼牙が何か呟いてるみたいだな。
「全員が揃ったみたいだし、早くいきましょ」
「そうだな」
俺達は霊気を頼りに上へと上がっていった。そして屋上に付いた。そこには既に斬られた鷹の姿をした悪霊が立っていた。
「ば、馬鹿な・・・この、私が、上位の私が・・・!!使い手でもない人間にたった一撃で倒されるなんて・・・」
俺達は黙って見ている事しか出来なかった。・・・いや、皆驚いて言葉や行動が出ないだけだ。
「クソォォォォォ!!」
悪霊は叫び、体は消え、魂だけが残った。悪霊を斬ったと思われる人物は悪霊が消えたと同時に見えた。
そいつは、中世の西洋貴族が着るような紫色の服を着ており、装飾が全く無い低めの黒のシルクハットをかぶっていた。手には白い手袋を付けている。そして、目の辺りだけが隠れた鉄の仮面を付けていた。マントも羽織っており、外面は黒、内面は赤といった物だ。手にはレイピアを握っており、腰にそのレイピアの鞘が差してあった。見た目の性別は男で、俺達と同じぐらいの歳のようだ。
「・・・お前は何者だ」
不意に狼牙がそいつに話しかけた。
「ふむ・・・まぁ、使い手ではないな。ましてや悪霊でもない」
そいつは驚いた様子も無く、平然とした態度で答えた。
何で使い手でもない人間が悪霊を知っているんだ・・・?
「何で、お前に悪霊が倒せるんだ?」
炎人がいつにもなく、真面目な表情をして聞いた。
「特殊な存在だから・・・とでも言っておこう」
俺も含めて、皆はわけが分からないといった表情をした。
すると、突然、そいつが笑った。
「フフフ・・・」
「何が可笑しい!!」
俺は頭にきて、つい叫んでしまった。
「いや、それが普通の反応だよ。零牙君。そして、派遣部の部員諸君」
「何故、俺の名前を知っている!?」
「特殊な存在だと言っただろう?・・・・・・そうだな、君達の名前を知っているのに君達が私の名前を知らないというのは不便だな・・・。『霧』・・・そうだな『ミスト』とでも呼んでもらおうか」
「『ミスト』・・・?」
「そう、霧だ。・・・では私はそろそろ行かなくてはな。その魂は私に不必要だ。君達に差し上げるよ」
霧がそう言った直後、霧の周りに霧が立ちこめ、姿が見えなくなった。
「なんだ!?この霧は!」
「目くらまし・・・」
由美がボソッと呟いた。・・・確かに目くらましっぽいよな。
「・・・霧が晴れてきたみたいだよ」
霧が晴れて、霧がいた場所には誰もおらず、残っているのは魂だけだった。
「・・・誰もいないね」
気配すら感じないとは・・・本当に何者なんだ・・・?
〜集円学園 学園長室〜
「どうだったね?ガルー・ブレスト君。いや、今は霧と呼ぶべきかね?」
西洋貴族風の服を着て、ソファに座っている男に学園長は尋ねる。
「どちらでも構わん」
「そうか。で、派遣部の部員はどうだったね?」
「そうだな・・・まだまだ強くなってもらう必要がある」
霧と呼ばれた男は口元を緩めながら言う。
「そうか・・・」
「それより本題だ。今回呼び出したのは訳があるのだろう?」
「・・・最近、悪霊の活動が活発になっているのは知っているな?」
「あぁ・・・おかげで押さえ込むのが大変だよ」
「私の部下が掴んだ情報なんだが・・・どうやら【デモン・グレイズ】が眠りから覚めたらしいのだ」
「やはりな・・・」
男はやっぱりな、という表情をした。
「決戦は近いのか?霧」
「早くても数ヵ月後、遅くて一年後といったところだな。それまでに派遣部部員達の【強化】を済ませておいてほしい。こちらからも手を打っておく」
「分かった。こちらは必要と感じた時に【強化】を済ませるが、それで良いかな?」
「あぁ、そうしてくれ。それと近々、木戸の力が必要となる。【開放】をできるようにしておけ」
「・・・部員達には力を失ったと言っているんだが」
「あの性格だ。軽く受け流すだろう」
「確かにそうか・・・」
「フフ・・・さて、俺はそろそろ帰るとするか」
男がそう言った直後、霧が立ちこめ、その中に消えていった。
次回、[GW編 記憶喪失!始まりは暗黒物質から?]
・・・もしかして正体分かっちゃいましたかね?
え?もしかしなくても分かるって?・・・はい、そうですね・・・