第二十一話[GW編 二日連続!!明とデート!?]
すいません!!
零牙「いきなり何、謝ってんだ?」
人気投票の締め切り日を書くのを忘れてました!
零牙「そういう事か・・・」
締め切りは新キャラが出る予定がないGW編が終わるまでです!ちなみに名前だけしか出てないキャラは受け付けておりません。
零牙「今回の場合は鈴空殊日だな」
その通り。では、本編をどうぞ〜
さて、今日は明と一緒に遊園地に行かなくてはならない。昨日も一緒に出かけたのによ・・・
始まりは昨日の買い物の時の事だ・・・。
〜昨日 とあるデパートにて〜
実はな、昨日、買い物に行った時に・・・
「現在、キャンペーン期間中ですので、一万円以上お買い上げのお客様にはこちらのくじを引いていただけます」
なんて事があった。勿論それは明が引いた。
「え〜と・・・おめでとうございます!!特賞の霊安遊園地のフリーパス券、ペアチケットです!」
明はくじ運が良いんだったな。そういや。なんて考えてたんだよなぁ。
で、翌朝の話なんだが・・・・
急に俺の携帯に明から電話がかかってきたんだ。
「もしもし?」
『もしもし、零牙?』
「ああ」
『今日も暇?暇だったら昨日貰ったペアチケットで遊園地行かない?』
「未来とか、友達と行くって言ってなかったか?」
『全員、都合が悪かった』
「・・・未来は?」
『炎人とデート』
「鈴空は?」
『・・・何か忙しいって』
ああ、鈴空というのは、明と未来の友達で、フルネームは鈴空殊日という。詳しい話はまた後日。
「・・・分かった。何時に迎えに行けばいい?」
『七時半ぐらいに来て』
「了解・・・」
プツッ・・・ツーツーツー
〜回想終了〜
てなわけで、今、遊園地に向かってるところなんだが・・・町内なのに電車で移動ってどうよ?
ん?何言ってんのか分かんないって?あぁ・・・実はこの霊安町、町と言ってはいるが、実際は市程の広さがある。そうだな・・・福岡県の福岡市ぐらいか?俺達の家や、学園があるのは中央区。俺達が向かっているのは工業などが発達した、北区だ。詳しい説明をしたいところだが、それはまた後日(本日二度目)。ちなみに今、駅に付いたところだ。
「じゃ、切符買って、早いとこ電車に乗るか」
「そうね」
〜30分後〜
・・・付いたのはいいんだがな。霊安遊園地って、こんなに広かったか?
霊安遊園地は小さい頃から何回も来てるはずなんだがな・・・
「なぁ、明」
「何よ?」
「ここってさぁ、こんなに広かったっけ?」
「最近、リニューアルオープンしたんだって」
「へぇ・・・って、何でそんな事しってんだ?」
「CMでやってたし、そこにも書いてあるわよ?」
・・・最近忙しいからTVなんて全然見てなかったな。
「とりあえず、入りましょ?」
「そうだな」
さてと、何から乗ろうかな・・・
「どれから乗るんだ?フリーパス券だから好きなだけ乗れるぞ?」
「そうね・・・あ!あれから乗りましょ!」
「あれって・・・コーヒーカップか?」
「うん」
「あぁ。いいぞ。いいんだが・・・」
嫌な予感がするのは俺だけか!?
・・・こういう時の俺の勘ってよく当たるんだよな。嬉しくないけど。
「・・・?どうしたの?」
「いや、何でもない。じゃ、行くか」
「うん!」
「これにするか」
俺と明は適当に選んだカップに乗った。で、後は動くのを待つだけなんだが・・・
「なぁ、何だ?その思いっきり回しそうな目と腕は」
「良いじゃない。別に」
「・・・・」
ビー! ガタン!
コーヒーカップが動き出した。少しずつ回る・・・筈なんだが・・・・
「何でこぉんなに回ってんのぉぉぉぉぉ!?」
「キャハハハハハ!!」
何で笑ってられんのぉ!?あ・・・ヤベ、軽く吐けそう。
「誰か止めてぇぇぇぇぇ!!」
「キャハハハハハハハ!」
使い手といえど、内臓は鍛えられんのです・・・
「零牙、大丈夫?」
明が背中をさすってくれている。こういう時は優しいんだよな。こういう時は。
そろそろ大丈夫だな。
「もう大丈夫だ。次はどれに行く?」
「次はジェットコースターに行きましょ」
「・・・・」
また絶叫系?いや、コーヒーカップは絶叫マシンじゃ無いんだが・・・
「どうしたの?」
「早く行こうか・・・」
「? う、うん」
〜ジェットコースター入り口〜
「楽しみね!」
「そうだな!」
移動してる内にすっかり体調が治って、テンションも元に戻った。こういう時は楽しまなきゃな!!
「次、どうぞ〜」
ん?どうやら俺達の番のようだ。
「どこに乗るんだ?」
「やっぱり、一番前でしょ!!」
言うと思った・・・
「では、バーを下げて下さい」
ガチャン ピー!
「そろそろ動くみたいね」
「そうだな・・・」
ガタン!
とうとう動きだした。コースターは上へ上へと上がって行き・・・とうとう頂上に付いた。
「高いな・・・」
「港が見えるわね・・・」
ガチャン!
「そ、そろそろ・・・だな」
「そうね・・・」
明がそういった瞬間、コースターは一気に下に落ちていく!!
「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺と明は同時に叫んだ。
それから俺と明はいろいろなアトラクションを楽しみ、あっという間にあと数時間で閉演という時間になった。
「なぁ、そろそろ閉演時間なんだが・・・」
「そうね。それがどうしたのよ?」
「今までずっと、お前の好きなアトラクションを散々回ったよな?」
「確かにそうね・・・」
「ならば、一回ぐらいは俺の行きたいアトラクションに行っても良いんじゃないか?」
俺は、試しに言ってみた。俺が行きたいと思っていたアトラクションは明が勝手に回ってくれたんだが・・・
「それもそうね・・・どこに行きたいの?」
「それはだな・・・・・・あそこだ!!」
「え・・・?あそこって・・・!」
俺が指差したのは・・・『お化け屋敷』。今まで明が避けて通っていた場所だ。覚えているよな?明は『お化けと暗い場所』が苦手ということを・・・。今まで振り回され続けた俺の恨みを思い知れ!!
「あ、あそこは止めましょう?」
「別にいいじゃないか。・・・もしかして怖いのか?」
「こ、怖くないわよ!!」
「よし、じゃあ行こう」
本当に扱いやすいな。明は。
「こ、怖くない、怖くない・・・」
明はそう言って、俺の腕にしがみついている。お化け屋敷に入ってからずっとこの調子だ。
「・・・大丈夫か?ここにあるのは全部作り物なんだぜ?」
「分かってる。分かってるんだけど・・・」
震えながら、しがみつく腕の力を強める。この時、不覚にも明が『可愛い』と思った俺がいた。
俺は勿論怖くない。どちらかと言うと悪霊の方が怖いと思うんだが・・・
・・・そろそろ出口だな。俺も気を抜いていた。そんな時・・・
デローン・・・・という効果音が聞こえそうな位の勢いで、上から生首(の模型)が振ってきた。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
俺と明の悲鳴が響いた。
俺達は走って出口に向かい、出口を出ても走り続けた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
「だ、大丈夫か?」
「う、うん・・・。あ・・・」
明が何かに気が付いたように声を上げた。
「どうした?」
「あ、あのね・・・手・・・」
「手?」
俺はそう言い、自分の手を見た。・・・いつの間にか俺達は手を繋いでいたようだ。
「わ、悪いっ!」
「・・・うん」
顔が熱くなっていくのが分かる。俺は顔が赤いのを隠す為、明とは反対側を向いた。
何で俺が明と手を繋いだ位でドキドキしなきゃならんのだ!?・・・・・・・・落ち着け、俺。
深呼吸だ、深呼吸・・・・
すぅぅぅぅ・・・
はぁぁぁぁ・・・
すぅぅぅぅ・・・
はぁぁぁぁ・・・
よし・・・落ち着いた。
「あ、明?」
「ねぇ・・・」
「何だ?」
「最後に、アレに乗らない?」
「アレって・・・?」
俺は明の方を向いた。そこには観覧車があった。・・・結構走ってきたみたいだな。
「・・・分かった。いいぞ」
「・・・・うん」
今、俺達が乗っているゴンドラは丁度、頂上にあった。
「綺麗ね・・・」
「そうだな・・・」
俺と明は景色を見ていた。町の方は夜景が綺麗だ。反対側は工業地帯なので綺麗もクソもない。
今更だが、遊園地は工業地帯と市街地を分けるように出来ている。これが偶然なのかは誰も知らないと思う。
「ねぇ、写真撮ろうよ」
「でも、カメラなんて持ってきてないぞ?」
「携帯があるじゃない」
「そうだな・・・俺のを使うか。後でメールで送ってやる」
「うん!」
俺は、携帯を構えた。
「もうちょと寄れ」
「うん」
「もうちょい」
「うん」
「よし、いいぞ。それじゃ、撮るからな・・・」
パシャ
「どれどれ・・・。よし、ちゃんと撮れてるな」
この後、観覧車を降りた俺達はそこら辺のレストランで夕食を取り、帰路に付いた。
この時、俺は思わなかった。この『出来事』が『最高で最後の思い出』になるなんて・・・・
次回、[GW編 別れは突然!!け、携帯がっ!?]に続く!!
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誰か送ってぇ〜!ネタに困ってる訳じゃないけど〜!
では・・・ほんっとうによろしくお願いします!!