番外編[派遣部の活動。 〜狼牙視点〜]
はい〜皆さんに投票していただいた結果、この結果となりました〜。投票有難う御座いました!!では、お楽しみ下さい!!
さて・・・・今回の番外編は、俺・・・狼牙視点で進めていく。・・・よろしく頼む。
今回の話は派遣部が設立してから数日後の話だ。・・・本編では零牙が交流旅行まで、悪霊絡みの依頼はまったくなかったと言っているが、実は一つだけあった。今回はその話だ。
〜番外編 派遣部の活動。〜
今日は依頼を受けて実行する日だというのに柄にもなく遅れてしまった。皆はまだ部室にいるだろうか?
ガチャ
俺はドアを開け、部室を見渡した。
「ん?狼牙か」
木戸先生だけがいる・・・ということは皆はすでに行ってしまったのだろうか?
「先生、皆は?」
「もう、出かけちまったよ。どうした?遅刻なんて珍しい」
「少し用事があったのだが、それが予想以上に長引いてしまって・・・」
「遅れちまったと」
「そういうことになります」
遅れた理由は・・・今は言えない。まだ、話す時期では無いのでな。
しかし・・・皆が行ってしまったとなると・・・俺は、どうすればいいのだろうか?やはり皆の後を追うべきか?
「狼牙、今すぐみんなを追いかけろ」
「・・・はい」
「と言いたいところなんだが・・・」
「?」
「実はついさっき依頼が届いてな。サイトに届いた依頼なんだが、行ってもらえるか?」
「・・・分かりました」
「じゃ、依頼の内容を話すぞ」
木戸先生が話した依頼内容はこういうものだった。
集円学園の生徒の一人が帰宅時、近道に廃ビルの敷地内を通っていたら、ビルの中から獣のような鳴き声が聞こえたらしい。その日だけどと思い、次の日に同じ場所を通ったら、同じような事が起きた。気味が悪くて安心して返れないとのこと。なのですこし調べてきてほしい。だそうだ。
「で、どう思う?」
「と言うと?」
「悪霊が絡んでるかどうかだ」
「はっきりとは言えないです・・・行ってみないと分かりません」
「そうか・・・んじゃ、そういうことだ。頼んだぞ」
(この先生、本当に投げやりだな・・・)
「・・・御意」
〜廃ビル〜
ここか・・・確かに何か潜んでいそうな感じがするな・・・気配は・・・無いな。とりあえず入ってみるか。
まずは一階からだな・・・とりあえず術式札を貼っておくか。
この術式札というのは様々な種類がある。俺が貼ったのは悪霊の気配を察知して札を貼った者に知らせるというものだ。まずはこれを一階から最上階まで貼り、悪霊を探す。
・・・よし。これで全部だな。後は現れるのを待つだけか・・・
俺は、屋上で待機し、悪霊が現れるのを待った。
「さて・・・何をしていようか・・・・」
暇なので、円周率を求めることにした。
(3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510 5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 3421170679 8214808651 3282306647 0938446095 5058223172 5359408128 4811174502 8410270193 8521105559 6446229489・・・・・)
そこまで求めた時、術式札に反応があった。
場所は・・・五階の階段付近・・・くそ!上に上がって来る!気付かれていたか!
「・・・転送術」
俺は、転送術で、【金の手甲】と【黄金のマント】を取り出し、手甲を装着し、【黄金のマント】を付けた。
〜廃ビル 六階〜
どこだ?・・・いた!
俺が見つけた悪霊は見た事も無い制服を着た、高校生(男子)だった。
「・・・!使い手!そこにいるのか!?出て来い!!」
・・・気付かれているようだな・・・仕方ない・・・一瞬で仕留める!!
「来ないのかぁぁ!?ならば、こちらから行くぞ!!」
高校生は姿を変え、ゾンビのような熊になった。各位は中位か・・・一人でも【開放】をすればなんとかなりそうだな。
「グォォォォ!!」
「開放!」
俺は力を解放した。まずは鳩尾に一発!
ドスッ!!
「うがぁぁ!」
次は首に!!
ドカッ!
「ウグッ!!」
次は・・・
「そうはさせるかぁぁぁぁ!!」
バキッ!
俺は顔を横に殴られた。
「グハッ!」
くそ・・・かなりのダメージだ・・・次で仕留めないとこっちがやられる・・・ならば!!
「これで終わらせる!!奥義【滅裂虎斬】!!」
【金の手甲】から、波状の爪が出、俺はその爪で悪霊に交差するように斬り付けた。
「グァァァァ!!」
仕留めた・・・!?まだ【生きて】いる!?何故だ!!
「くそ・・・このままでは・・・こうなったら【あの男】から貰った【術式札】で・・・」
「術式札だと!?お前、それをどこで!?」
「フハハハハ!!俺はこれから【別次元】に逃げる!!追えるものなら追ってみな!!ハハハハ!!」
「くそ!待て!!」
悪霊は術式札を使い、次元の裂け目を造り、その中に入っていってしまった・・・・
「逃がしたか・・・」
このことを木戸先生に知らせなければ・・・
〜集炎学園 派遣部〜
「そうか・・・逃がしたか」
「すまない・・・」
「気にするな。しかし、別次元か・・・もしかすると水月の世界に・・・」
「先生?」
「・・・すまない。今のは気にするな」
「はい・・・」
ガチャ
どうやら零牙達も帰ってきたようだ・・・
「お、狼牙じゃねぇか、どうしたんだ?今日は遅刻して」
「いや・・・実は・・・」
ピリリリリ・・・・
木戸先生の携帯がなった。
「すまん。ちょっと待っててくれ」
「あ、はい」
〜木戸先生視点〜
「もしもし・・・誰だ?」
「おお、オラだべ」
「影薄か?なんのようだ?よっぽどのことが無い限り、【こっちの世界】に連絡を入れるなと・・・」
「どうやら、こっちに悪霊が出たらしいんだべ」
「なに?・・・狼牙が逃がした奴か・・・分かった。コチラから二人を【そちらの世界】に送る」
「わかったべ。早めに頼むべ」
「わかっている」
〜視点は狼牙に戻り〜
「すまない、零牙と明、ちょっと来い。緊急の依頼だ。二人以外は留守番をしておけ」
「え?でも・・・」
「つべこべ言うな。さっさと行くぞ」
「「は、はい」」
二人は木戸先生と共に行ってしまった。
〜???視点〜
ふむ・・・・零牙達が戻ったら、記憶を消しておくか・・・だが、木戸や学園長の記憶は残しておかなくてはな・・・今後の俺の行動に支障が出る。さて・・・次はどれを仕向けようか・・・・
番外編、終わり。
はい〜。どうだったでしょうか?ちなみにこの話は続きます。水月五月雨先生の『桜々丘高校生徒会役員』にて続きが掲載されています。(より楽しむ為に第一話から読むことをお勧めします。)
え〜いきなりですが、派遣部への依頼を受け付けます。
依頼の例として・・・
(注:これは依頼内容の例です)
名前:甲斬零牙(ご自分が考えた姓名をお願い致します。ご自分の小説の登場人物でも構いません)
集円学園生徒(別の学校の生徒及び、教師や町民でも構いません)
一年三組(生徒の場合はここに年組をお願いします)
男(ここには性別をおねがいします)
依頼内容:(:の後に依頼内容をお願いします。それと登場人物になったつもりで登場人物の口調でお願いします。それを元に台詞を考えますので)
その他(ここには自由に書き込んでいただいて構いません。例:陸上部所属など。)
では、よろしくお願いします。次回は登場人物紹介です。