第九話[交流旅行編 船を漕ぐのも一苦労]
はい、今回も当然のように更新が遅れてしまいました・・・すいません。
「ふぅ・・・よく寝た・・・」
今日は変な夢を見ること無くぐっすり寝れたな・・・昨日、疲れてたこともあるんだが。
昨日、ウォークラリーの最後のチェックポイントの課題を終え、旅館に帰ったと同時に明が起きてヘッドバッドを背中にくらった。あれはかなり痛かった・・・まだ背中がズキズキする。
〜港〜
今日は船を漕ぐとか言ってたな・・・てか、港もあるのか・・・
俺達は説明を受け、オールを漕ぐ練習を終えてから、救命胴衣を着てから船に乗り込んだ。
船は、それぞれクラスごとに用意されており、船に乗り込んだ後、船(エンジン付き)で沖まで引っ張り縄を外した。これから、自力で先ほどの港まで戻らなければならない・・・・面倒くせぇ。
船頭さんの「1、2」の掛け声で、オールを漕いだ。ってか、また隣が明かよ・・・
オールを漕ぎながら、明が話し掛けてきた。
「なんで、またアンタが隣なのよ」
「俺も知らねぇよ」
「コラ!そこ、息が合ってない!」
「「すいません!」」
反射的に謝ってしまった・・・
オールは二人で一つを漕ぐようになっている。息が合ってないと上手く漕げない。(例:零牙と明)逆に息が合っていると早く漕げる。(例:炎人と未来、又は零牙と狼牙)だから、俺と明じゃ結構てこずる訳で・・・
「そこ!また息が合ってない!」
「「すいませ〜ん!!」」
かれこれ五回も怒られている。これ以上怒られたくないな・・・明の方を向いた。あちらも同じ事を考えてるようだな。俺は明とアイコンタクトをし、息ピッタシでアールを漕ぐ、漕ぐ、漕ぐ!!
なんで、こういう時だけ息ピッタシなんだろうなぁ・・・
三十分ほど漕いで休憩になった。
「ふぅ、結構疲れるな・・・」
俺は、首に巻いてジャージの中に入れていたタオルを取り出し、汗を拭いた。
「お〜、大丈夫か?」
前に座っている炎人に話し掛けられた。隣には未来も座っている。
「ああ、大丈夫だ」
「その割には汗びっしょりだな、ははっ!」
「うっせ〜やい!」
一度話を切り上げて、足元に置いてある水筒を取って麦茶を飲んだ。ちなみにこの麦茶は朝、朝食の時に用意されていたのを水筒に入れたものだ。
「ぷはぁ〜」
「れ、零牙・・・助けてくれ・・・」
「ん〜・・・?」
後ろに座っている狼牙に話し掛けられて、後ろを向いた時、俺は口に含んでいた麦茶を吹きそうになった。狼牙の隣に女子が座っている。それは座席の振り分けでそうなったから、あたり前のことなのだが・・・何と!その女子が狼牙にベタベタ(腕組んだりしてるってこと)しているのだ!!・・・羨ましい。だが、他の女子(明と未来以外)に殺気を感じる・・・女ってのは恐ろしい。
前にも言ったが、狼牙はかなりモテルのだ。だが、狼牙はそれに困っており(贅沢な悩みだ・・・)、女子に纏わりつかれている時、俺に助けを求めてくる。だが、今回は助けようもない。ふっ、いい気味だ。
「それは無理の相談だ。せいぜい満喫しな!はははははh(ドゴッ!)」
「イテェ!何すんだよ!」
「うるさい!!」
「んだとぉ!!」
「そこぉ!騒ぐな!」
「「すいませ〜ん!!」」
あ、また反射的に謝ってしまった。しかも明とハモって。皆から、笑われている・・・あぁ、今更だが、何で集円学園を選んだんだろ・・・
休憩も終わり、港へ戻るため、またオールを皆は漕ぎ始めた。
「1、2、1、2!」
もう、一時間ほど、オールを漕いだが・・・まだ付かねぇのかよ!思わずシャウトした。(勿論、心の中で)はぁ・・・はぁ・・・もういやだ!手が疲れた!腕が動かない〜!
「も、もう駄目・・・」
明もすっかりバテている。こっちの方が心配だわ・・・・
「よ〜し、そろそろ休憩だ〜!!」
先生の指示により、休憩に入った。
「も、もういや・・・」
「おい、大丈夫か?」
「み、見りゃ、分かるでしょ・・・大丈夫な分けないじゃない・・・・」
「ああ、だろうな・・・」
俺は、汗を拭いた。しっかし、汗がかなり出る・・・船を漕いでるせいもあるのだろうが、何と言っても気温が高い。まだ春だぞ・・・?地球温暖化にも程がある。・・・もうそろそろ水筒の麦茶が無くなるな・・・
「や、やっと付いた・・・・」
数時間して、港にやっと付いた。全員グッタリしている・・・勿論、炎人や未来も疲れている。狼牙は・・・別の事で疲れてるみたいだが・・・俺もかなり疲れた。明は・・・・倒れてる・・・って倒れてる!?
「おい、大丈夫か?おい、明!」
返事が無い・・・ただの屍のようだ・・・
「勝手に殺すなー!」
「おお!復活した!」
「アンタが勝手に殺すからよ!」
ドゴッ!という効果音がした後、俺は腹を抱えて崩れた。明に腹を殴られたのだ。俺、鍛えてる筈なのに、なんで明に殴られて痛いんだろ?明の力はそこまで無い筈なんだが・・・
(答えは簡単。殴る瞬間に一瞬だけ魔術で力を数倍に上げる+硬度を上げる魔術を手にかけたからである。by作者)
ん?今、何か聞こえたような・・・気のせいか?
「よし、次は写真を撮るぞ。皆〜こっちに集まってくれ」
集合写真を撮り、午前の活動は終わった。
次回、[交流旅行編 レクレーションは誰でも大好き]に続く。
また、更新が遅れそうです。ご了承下さい。
お知らせ:交流旅行編が終わった後、番外編を予定しております。時期はすべて交流旅行が始まる前の二週間です。数個アイディアがでたのですが、作者の都合上、一つしか書けません。なので、読者の皆さんから、どれを書いてほしいか、というの募集します!!以下の三項目からお選び下さい。
1:学園の日常。 内容は学園での日常を中心に書いていきます。戦闘シーンはありません。要望があれば書きますが。
2:休日の日常。 内容はキャラクター達が休日を過ごしている風景を中心に書いていきます。ラブコメ要素が入ります。
3:派遣部の活動。 内容は派遣部の活動を主に書いていきます。主にバトルシーンが多いです。数日分の話をまとめて書きます。
以上です。あと、誰視点で書いてほしい!というのも募集してます。以下の五項目の内からお選び下さい。
1:甲斬 零牙視点
2:奏咲 明視点
3:竜崎 炎人視点
4:栄光 未来視点
5:甲斬 狼牙視点
以上です。複数の組み合わせもOKです。ただし、休日の日常。の場合のみ、組み合わせは【零牙と明】と【炎人と未来】のみとさせていただきます。
残りの三人の使い手での視点ですが、話が進んでからまた番外編をしますので、その時に項目に含めさせていただきます。
締め切りは交流旅行編が終わるまでです。感想で送って下さい。番外編はあなたの意見で決まる!!