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1人ずつ

作者: MANA

前回の続き。


私(香織)とともちゃん(智江)はしばらく話しあったの。


時々おもらしして、お互いのおむつを替えながら。


ともちゃんが、「ねえ、1人ずつ出てみない?


2人いっしょでどこかに監禁とかされるとヤバいじゃん。


1人が無事に帰れたら、もう1人のほうがいいんじゃない?


撮影が済んで外に出たら、すぐ電話することにして」


私が、「あと、クルマで送迎してほしいわね。電車とかだと、おもらしがかなり心配だし。


いつもおむつだから、座席や通路までは汚さないとは思うけど」


ともちゃんが、「それで交渉してみようか」


数日後。


ともちゃんから電話が。


「クルマで送迎してもらえて、場所は出版社の中。


ここからは、片道約1時間だから、平日に休みをとれば時間はなんとかなると思うの。


どっちから出る?まず私でもいいかな?


あと、顔バレしないように対策してもらうことにしたの。


ウィッグと、お化粧で。

出版社のお姉さん、おばさんかな、


そういう担当の人がいるんだって。


ギャラは、この前の写真のときより、ひとけた多いの。


まだ返事はしてない。

『できれば1週間以内に連絡を』って言われたけど。


どうする?

2~3日考えてみて」

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