見学
神童と呼ばれ、誰も勝つことが出来なかった、一人の少年がいた。その少年は全国大会優勝すると姿を消した。この物語は神童と呼ばれた一人の少年とその仲間達の物語である。
『朝だよ起きて、朝だよ起きて・・・』
目覚まし時計を止めた。
「う、うん、はぁーよく寝た。ん?やばい!!遅刻する!!」
「かーさんなんで起こしてくれなかったの!!」
「目覚まし時計ずっと鳴ってたけど!」
「まっいいや飯は?」
「もー、さっさと食べてまって〜。」
〜むしゃむしゃむしゃ〜
「ごちそうさま!!行ってきまーす。」
家を飛び出し急いで学校に向かうのだった。
「はぁーはぁー、全然つかねー!!」
「どいてどいて!!」
という声が後ろから聞こえてきた。
〜ドッカーン〜
「ぐはっ」
自転車とぶつかってしまった。
「大丈夫でしたか?」
「だ、大丈夫だと思う。」
〜ん?これは卓球のラケット?〜
「これ落ちましたよ。」
「あ、ありがとうございます!!」
「卓球やられているんですか?」
「うん、5年前のね全国大会の寺尾和人 対 藍井 翔の試合で藍井くんのプレーに惚れちゃってね!」
〜マジっすか俺っすか!〜
「へー、そうなんですね。」
「本人に会ってみたいんですけどね!」
そういうことを話していると学校についた。
「そうだ、今日は部活見学に来てみてよ!」
「気が向いたらね。」
「うん、見に来てよー!!」
〜ま、見に行ってみますか。〜
放課後、翔が部活を見学に来た。
「えーっと、ここかな?」
「来てくれたんだ!!」
「誘われたからな。」
「あ、忘れてた、私の名前は当佐賀みちるだよ!」
「俺は翔、藍井 翔」
「翔君ねって、え、藍井?えぇぇぇ!!本物!!」
「ヒトチガイデス」
「絶対本物!!その顔忘れないもん!」
「あっ左様ですか…」
高校に入学してすぐ、バレてしまった。