ブロローグ【途絶えた時間】
はい!私、狐子こと"ここ"の処女作となります記憶喪失異世界転生ファンタジー!
基本的に更新は不定期でお送りします!
プロフィールにもある通り、ためにならない罵倒とかはお断りですが、感想は良いもの悪いもの問わず大歓迎ですのでもしよかったら是非感想を書いてくだされば幸いです。
その少年、星神 白は生まれつき純白の髪に紅の瞳で生まれてきた。
白髪紅瞳と言ってもアルビノ──先天性白皮症──なわけでもなければハーフでもない 。
遺伝子検査でも親子であると証明された、ごく普通の黒髪黒目の両親から、生まれつきの白髪紅瞳で生まれたのだ。
だが、そんなちょっと変わった見た目をしながら も、幸いにも学校などでいじめに会うこともなく、至って平凡な日常の中で毎日を過ごしていた。
しかし、そんな平凡な日常は、ある日を境に非日常な日常へと大きく姿を変えることとなる。
その日、太陽が沈んだ夕方、茜色の空を次第に紺色が染めていく頃、白は友人たちと共に、よく遊び場にしている小さな森に来ていた。
いつもならとっくに家に帰っているような時間。
しかし、友人のひとりが森の中に忘れ物をしたためにみんなで一緒に取りに来ていた。
「白、早くいくぞ!急いで帰らなきゃ怒られる!」
前を走る友人たちは既に森に入っており、少し遅れている白の方を振り返って急かしてくる。
「分かってる!」
そんな友人たちを追って白が森に一歩足を踏み入れた瞬間、唐突に白の視界が暗くなっていく。
(え...、一体なにが...?)
白の視界が暗くなり始めた直後から、白の感覚は非常に奇妙な状態に陥っていた。
友人たちの声は遠くなったかと思えば急に近くなり、ノイズでもかかったかのように声が歪んだと思えばやがて声は徐々に遠ざかって聞こえなくなっていく。
視界はだんだんと暗くなり、見えている景色が急に近くなったかと思えば遠くなり、水に垂らした絵の具のようにぐにゃぐにゃと歪んでいく。
地面に触れているはずの足に伝わる感覚は非常に頼りなく、まるでなににも足が触れていないかのように感じるかと思えば、しっかりと地面の感触が足に伝わってくる。
そして、一瞬にも、また永遠にも感じるような奇妙な時間が過ぎ、白は意識を失った。
ちょっと短かったかなと心配なプロローグ。
さてさて白君はこれからどうなってしまうのか(わざとらしい)
次回更新をお楽しみに!