regular//2
いや、別に投稿時間遅くなったの、忘れてたわけじゃありませんよ?
ただ、その、AVAってゆーFPSやってて。
それでスナイパー持ってヒャッハァァァ俺YOEEEE!!!
してただけです。はい。
「なぜにこうなったし」
「まあまあ、鳳君も良いでしょ?」
今、俺は大将の執務室にあるもう一つの机。
つまりは大将補佐専用のモノなのだが、それに座っている。
そして両手にはいっぱいの資料。
そう。荷物を支給された部屋に移し終えた後、大将の部屋に行ったのだが、
そこでもう既に仕事用の資料など様々なものがあった。
「……大将。そのさ、鳳君って止めない?」
「……そうだね。何か僕から堅苦しくしてる気がしてきた。うん。
分かったよ。お互い、名前同士で呼ばない?」
冗談で言ったことにまさか真面目に反応するとは。
しかもソレちょっと俺が他の人に殺されそうだ。多分。
だが、はっきり言って、
「俺、大将の名前どころか苗字も知らんですけど?」
「…………」
「………………」
「そうだったね。じゃあ改めて。
僕は大将の、雹梓 斉東だよ。よろしくね、大将補佐の鳳 刹君」
「ああ、よろしくなサイト」
これではどこぞのガン○ールヴ君だが仕方ないだろ。名前なんだし。
それに、大将と友達感覚ってのもまた良い感じだ。主に気分が。
「うん! よろしく! 刹君!」
そうしてハハッと笑いあっていると……
コンコン
「大将。少将の早桐静冶です! 判定試験の事でお話があるのですが!」
何? 少将?
確か大将に直接会える権利を持つのは将官からだったな。
あ、俺は今、正規兵の制服着てるよ? 少しじゃなくとも着崩してるけど。
ネクタイ緩めて第二ボタンまで開けてるし。(お忘れかもしれないけど、ここ軍だけど学校!!)
だって暑いんだもの。
「はい。入って良いよ」
「失礼しま……す…………」
入ってきたのは、制服をちゃんと着ている(当たり前だが)髪を刈り上げてる
人目で分かるタイプのスポーツマン。真面目な分類だろう。少なくとも安曇よりは。(根に持つ)
めっちゃ驚いてるよ。なぜかって? 俺に決まってるだろ。
しかも驚きが段々睨みと警戒心に変わっていく。はっきりって視線が痛い。
「大将。こちらは……??」
へえ。やっぱ常識としてこちらとか言うんだ。
俺はてっきり、「大将、コイツは?」とか言うかと思ったよ。
「ああ。刹君は僕の補佐をしてくれる事になったんだ。本日付でね」
「!! そう、ですか」
一瞬凄い驚いてた。
それにしても、やっぱり俺みたいな、周りから見たら不真面目な奴が居ていいのか?
自分で言うとむなしさ倍だが。
「それで、用件は?」
「はい。今期の判定試験のことでお話が」
判定試験? ……ああ、アレね。
訓練兵の方でもやってたよ。一年に四回ずつやるもので、簡単に言えばシフト移行チェックだ。
通常、シフトが上がったりするのは異能力の使用量だとか、使用者の精神・肉体状態とかに左右され易いそうな。
だから皆さん必死で訓練してるわけですが。…………だってシフト上がると優遇されるもの。
シフト移行ってのは、その名の通りシフトが前回の記録よりも変化してるかどうかを確認する事。
これによって、結構な短い間隔で階級分けされる。勿論訓練兵は関係ないが。
そういえば俺は最後の記録…………なんだっけ? 興味も無かったし適当にやってたからな。
シフト……1? 2?
実際のトコは知らんが。
「……ですので、よろしくお願いします」
「はい。分かったよ。それに出れば良いんだね? 下がって良いよ」
「はっ!」
……あれ? あれれ?
もう既に話が………………これって既視感?
出て行く際、少将がこちらを睨んでいるのが感じられた。……どうにも、真面目な奴が多いな。
そんなに俺が不真面目なのが駄目なのか? そうなのか? 死ぬのか?
「刹君、話聞いてなかったでしょ。ダメだよ~、補佐なんだから」
「いや、少し哲学について考えてただけだ。それより、話の内容はなんだ?」
「はぁ、あのね、判定試験の事は知ってるよね」
「勿論」
「それで、僕ってやっぱりじゃなくても大将だからね。
全校生徒の前で挨拶しなきゃいけないんだよね。めんどくさい事だけど」
いかにも面倒で、もっと面白い事がしたいような
子供の顔をするサイト。……お前は何歳だっつんだ。
アレ? けど、まさか、まさかじゃない?
よし、よく考えろ刹。
サイトが大将だから、試験判定に向けて頑張るようなかんじの、挨拶をする。
……誰に? 勿論それは全校生徒。…………全校・生徒。
『全校』生徒。つまりそれは、訓練兵もソレに参加する事となる。
なるほど。俺にボコられろと? 主に訓練兵主体で。
「それでさ、君がその激励?までの司会をしなきゃいけないんだよ?」
!!
まさかの強制イベント突入ッ!
しかもデッドエンドまっしぐらの。ヤバイな。何がヤバイって、
「……雛○沢症候群LEVEL5にかかった真似しようかな……」
「ダメだよ刹君。これ、大将命令。それに、破ったら敵のど真ん中に送る罰」
……逃走ルートが塞がれた。言うなれば目の前にアレがいるような。
あれ? アレなんだ? ……羽入……?? オヤシロさま?
これって……まさか、感染した? 空気感染!?
「変な妄想にふけってないで、さっさと仕事仕事!」
「あ、ああ。分かったよ」
後ろから足音が聞こえる気がするが無視。
机の上にある大量の仕事の資料を片っ端から片付ける事にした。
……軍事校内サークル?
それと、異能力頂点決定戦?
「……何コレ?」
「ああ、ソレは今年から導入されたことでね。
サークルは勿論前からあったけどね。とりあえず簡潔に言えば、訓練ばっかりじゃ、くら自由でもストレス溜まるし。
だから、せめて部活みたいなモノで青春を謳歌?って感じだよ。
異能力頂上決定戦っていうのは、一言で言えば賞金が出る運動会だよ」
なんとも簡潔かつ分かりやすい説明で。
それにしても……サークルなんてモンあんのか。俺が知らないのが異常か? 訓練兵にもあったろうし……。
ま、もしあったとしても入らんけど。だってゲームに使う時間が無くなる。青春? 何ソレおいしいの?
「ふーん……とりあえず、サークルの活動報告、ねえ」
「ま、支給された部費を無駄遣いしてたり、部室を溜まり場とか遊び場とかにしてないかの調査だね。
もしそういうのがあった場合、部活解体なんて事にはならないけどね、滅多には」
なるほど。しかし随分と沢山あるもんで。ざっと100あると見た。
「残念。正解は126だね」
心を読まないでほしいサイト。
それにしても、126か……うん、多すぎだし面倒くさい。
だが、仕事しないで補佐名乗っても、その内大変になりそうだしな。色々とありけるのよ、色々とな。
「なになに? ……軽音部? 野球部? バスケ?
…………ラグビー? ………………体術研究会……??」
何か最後のやつ変だったよ。
だが、意外と普通な部活らしい。因みに、ここには中学生から大人までいるので、皆合同でやってるのだろう。
それにしても、ラクロス部なんてのもある。…………ここ本当に軍事校? 絶対普通の学校だよな?
「色々あるし、一応全部見た後、どこかに仮入部でもしたら?」
「は? だって俺大将補佐だし、こういう展開って普通無理とかじゃないのか?」
「ははははは。そんなことないもん。現に大将の僕自身だって、部活入ってしね」
何!? 何なんだソレ。最早普通の学校じゃねーか。
緊急の時どうすんだよ。甘すぎだろ!! おーい上層部ー、大丈夫ですかー?
「で、何入ってるわけ?」
「拷問研究会」
……え…………いやああああ!!!
た、たす、助けてええ!! 殺される! 少なくとも刺されるか沈められる!
という冗談はおいとけ。
「…………冗談だよ。本当は『異能力相互訓練会』だよ。因みに部員は僕だけ」
滅多に活動しないけどねと笑いながら言うサイト。
「なぜに一人? というか何でそんな会を?」
「いやさ、普通にもっと皆のいろんな異能力を見てみたい!って作ったんだけどね。
誰も入ってくれなくて…………」
ああ、そゆこと。
ま、こういうことだ。つまり、この部活の目的は、異能力によるバトルでもっと個人個人で強くなろう!
って感じで作られたモノ。だけど、それに入っているたった一人の部員が、最強のシフト7。
そりゃ無理。
普通に考えろよ。入った一番目の人が絶対に『最強』と戦うなんて、誰もやらないに決まってるだろ?
後はそれの連鎖。別名・永久ループ。
「あ、そうだ」
な! まさか俺を誘うつもりか!?
多分誘うなら、権力使いまくりで強制だな。……さて、対応を考えるか。
「ねえ刹君。今何時?」
は? ……なんだ、違うのかい!
唯の俺一人の突っ走り、格好よく言うと『杞憂』。
「今か? 今は……18時27分41秒」
左手につけている腕時計を見る。
腕時計ぐらい持ってるんだよ。
「こ、細かいね刹君。まあ良いけどさ。……それより、もうそんな時間なんだね。
そうだ、刹君も来る?」
「……何が?」
するとあからさまに瞳をキラキラと輝かせて、
まるでプレゼントを前にした子供(ry
「言ってなかったっけ? 会食だよ。か・い・しょ・く」
…………はい? 解職って、あの解職?
ああ、やっぱり訓練兵がいきなり大将補佐に任命されたら色んなトコから苦情くるだろうな。
きっと仕方なく辞めさせる事になったのか。……結構楽しかったんだけど、な。
ちょっと待て、主人公くおりていはどうした?
「……会食って、所謂パーチィ?」
「うん。とは言っても、二ヶ月に一度ぐらいしか無いんだけどね。
実は今日、ちょうどその日なんだ! 運が良いよね刹君! 大将補佐任命直後に会食にでれるなんて!」
何か嫌な予感がする。……だって普通、会食っつーのはお偉いさんがするモノだと思ってたが。
……多分、エンカウントするな。奴らと。…………四中将と少将が。
「……なあサイト」
「何?」
俺も一緒に行くという事を前提として想像しているのか、サイトはもうトリップしてた。
……お前、マジで子供か!
「異能力は見せない、よな?」
「……当たり前だよ。会食だよ? 皆来るのに、そこで異能力を持ち出すおバカさんなんて居ないって。
もしいても、相当なアホか命知らずだよ」
俺の問いに対する答えの前に間があったのは気にしないとして、皆来るって?
まさか、まさか……だよな?
「皆って?」
「ああ。皆っていうのは、勿論君が苦手な四中将の皆を始めとして、伍長以上の階級の人が、全員来るんだよ!」
ああ、予想の斜め右上だ。いや、それよりも酷い。
何かありそうな気がする。ってか伍長以上って、『兵』より階級が高い人が皆来るってのか。
多分、絶対絡まれる。……いや、よく考えてみろよ。昨日まで訓練兵だった俺が、いきなり大将補佐だぜ?
……自分で訓練兵とか、低シフトとかに拘ってる訳じゃねえけどさ、何か気になる。
! そういえば……
「サイト。俺の、『大将補佐』って階級、訓練兵の時は聞いたこと無かったけど、
位階の上下的にはどこらへんに位置するわけ?」
そう。これ重要。
……もし上だったら、そんなに絡まれる事も無くなる。そして、低ければまた別の策を見出すしかない。
さて、どうでる!?
「大将補佐っていうのは、定義としては、大将の仕事……実戦でも事務でも、ソレらをサポートできる人がなるんだよ。
…………だから、反対に言えば、大将をサポートできる程の人しかなれないってこと。戦闘でも書類でもね。
実際、権力的には色んな基地によって上下差が激しい役職なんだけど、ここでは中将と同等ってトコかな。
ま、実質的には中将が上。大将に関する事や、自分に対するある程度の事なら刹君が上。っていう感じだと思ったけど?」
………………マジかよ。
驚きすぎて声も出せねえよ。そこまで凄い役職とは思わなかった。
はっきり言って、俺はせいぜい准将と同等以下ぐらいが良いトコだと思ってたんだが。
……またまた予想の斜め上をスルッといった。今度は良い意味で。
「で、やっぱり行くよね?」
「ま、それしかねーだろ。それに、良い事聞けたし。
大将補佐として、大将の参加する今夜の会食に同行させてもらう。……ただの親友としても、だけどな」
……それにしても、会食でサイトを呼び捨てにしたり、敬語使った方が良いのか?
いや、そうしなければ大体予想はつくな。……少将あたりがメンドそう。
もう何話かしたら、バトりそうです。
戦闘狂な方々(私のような。特にあげれば私)にとってはつまらんかもしれないですが、はい。




