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regular//1

遂に刹クンが正k「うるせえよ作者ボケ」ひぃい!? せっ、刹君!?

「先にネタバレしようとすんじゃねえええ!!」え、ちょッ!? 

ぎゃああああ!!!


「第四話。regular//1始まるぜ」

「……アンタ、もう隠し事しないように。これ、中将命令」


「………………」


はい。

状況説明しようか。


俺は、仙石さんに案内され、中将の仕事場?のような場所にいった。

そこは、某生徒会室のように広く、綺麗で、

そして、それぞれの椅子に座る三人の美女美少女達に合っていた。


……どうやら、四中将は全員女らしい。それドコのエロゲ!?

それはともかく、その内の一人に、見たことある奴がいた。

それも、とびっきりな視線をぶつけてくれちゃってる美少女。


そう。あの時説明が途中で終わった、茶髪で短髪な気丈な性格の女子。なーなー言い過ぎた!

あの時は、全くといって気にかけてなかったから中将ということも分からなかったのだろう……多分。


そして、今は中の来賓用らしきソファに座らされ、

目の前のソファには四中将が全員・・座っている。


「あの? それで呼び出ししてくれちゃってた人は……?」


「誰か、心当たりある奴いないか?」


多分、まとめ役的な存在なのであろうか、仙石さんが切り出す。

すると、全員美人である四人の中で、一人手を挙げる。ソレが、あの茶短髪だった。


「私よなぎさ。私が無記名で呼び出したのよ。訓練兵をね」


まだ俺と面識の無いはずの一人が、『訓練兵』という言葉にピクッと反応する。

そして、その美人さんは綺麗に淀みの無い声で言葉をつむぐ。


「訓練兵……ですか? 流石にそれは戴けませんよ眞衣さん」


やはり中将ともあろう高い階級が、どんな理由があろうとも無記名で訓練兵を呼ぶのは例外すぎらしい。

ま、俺は知らんが。


「ちょっと待ってよ古都音! コイツと来た汀だって、会ったくうでも分かったでしょ!?

コイツはただの訓練兵とは違うわよ!」


「……それは確かに言える事ですが、根拠はどのように?」


などなど、俺の目の前で中将四人……正確には、気丈茶短髪と和風着物美人だけだが、言い争う。

まあ、それほどまで険悪なムードでは無いのが唯一の救いとでも言えよう。


しかし、ここで茶短髪が突拍子も無い事を言い始めた。


「大丈夫! 証拠ぐらい、今から作ればいいわ!」


ヤバイ。何か嫌な予感しかない。


「アンタ、ちゃちゃっと異能力出しちゃいなさい。そしたら古都音だってコイツがシフト4以上な事分かるわ!」


「嫌です」即答ッ!


一瞬唖然とするが、直ぐに怒りの表情を見せる茶短髪。


「なッ! ちょっと! アンタ、私達の事分かってる? 

四中将よ? よ・ん・ちゅ・う・じょ・う!」


それでも、こんな能力見せたら絶対めんどくさい事になるし、それ繋がりでアレがバレるだろ。

そして最後には結局、除籍されて仲良く元・人間と(ry ……orz

でもはっきり言って、ソレって職権乱用だよな?

しかも、仙石さんも「またか……」とか言ってるし。一度や二度ではないようだ……。


「……アンタ、もう隠し事しないように。これ、中将命令」


「………………」


そして今に続く。という感じだ。

なので、今切り抜け方法を考え中なんだよ。


「アンタ? 中将命令よ?」


「…………なあ、もし、仮にさ、俺が異能力見せたとしてお前らは何がしたい訳?」


いきなりの喋り方改変に、昨日までの俺を知っている茶短髪以外は顔を驚きにしている。

まあ、位階が上の奴に対する(偽)礼儀で俺の右に出る者などいないのだから当然と言えば当然。


「そりゃ決まってるわよ! 私直属の部下にして扱き使ってやるから!!」


…………なんだ、そんな事か。くだらない。

もし、これで俺が気に入るか、またはちゃんとした真剣な頼みだったなら、まだ考える余地はあったのだが。


「がっかりだ」


「……はぁ!? 何言ってんのよ!」


「……もし、ここで俺が異能力を見せずに帰ったらどうなる?」


今度は、茶短髪でなく、仙石さんから問いに対する答えが返ってくる。

まだ俺の喋り方に対して多少驚いているようだが。


「君がここを今すぐ出て行ったなら、多分眞衣は君を除籍すると思うが?」


やっぱりそうなるよな。

誰だって検討つくだろなそりゃ。……だとしたら、やることはいくつかあるな。

そして、それに応じて決める行動。

さて、まずは異能力を見せるかどうか。……これは…………


「無理、だな。てめえらには死んでも見せたくない」


「「「「!!!」」」」


四人の美人が同時に驚く。シュールだが、画にもなる。

うん。最高だ。


「お前、本気なのか?」


「アンタ、後悔するわよ?」


「君さ~、もうちっと賢いかと思ってたよ~」


「まさかここまで自分の意思を貫く者がいるとは……」


四人が四人、それぞれが思い思いの発言をする。

だって人に振り回されるの好きじゃないし? それにずっとエロゲしながらゴロゴロしてたいしね。

と、その瞬間、




『あっはっはっはっはっはっはっは!!!

ひぃ、はっっはっはひいいはははははははははは!!!』


…………??


「は?」


いきなり重い空気の中、空気の読めない笑い声が部屋に響き渡る。

何だよこれ。どっかのオモチャ?

それはもう、子供のように純粋で、けれどどこか自重している笑い声だ。

四人は四人とも、「またか……」な空気だ。


「あ~、え~~と……仙石さん? これって……」


とりあえず、こんな空気でも一番話しかけやすそうな人に声をかける。


「……これは、大将だよ。


…………我らが頂点に立つ、この『D.T.M.S』最強のシフト7」


…………………………


え゛……マジですか?

っつーかなんでここに大将の声が? つーか大将は男なのね。

放送?から聞こえる、仙石さん曰く大将の声は、やっと笑うのを止める。


『えー、四中将と鳳君。少し失礼したよ。

いやー、今の話全部聞かせてもらったけど、最高! あんな最高に面白い人、初めて見た!

最高だよッ! 鳳君!!

そこでさ、君とはサシで話したいんだよ! 四中将の皆さん、今すぐコッチに鳳君よこしてー!」


「「「「…………は、ハッ!!」」」」


は? よこして? サシで話したい?

誰と? え? 俺と、大将が? ……嘘だろ!?


「よし、アンタ、さっさと大将のトコ行くわよ」


「え? は? あい?」


縄で縛られた。

誰にって、四人全員にだよ。っておい! 仙石さんまでノってんじゃねええええ!!!


「よし。行こっか~~」


「ってえ、ちょッ! 止めろォォォ!!!」


痛い。だって、引き摺られてるんだもの。まるでモノのように。

あっ。摩擦で熱い熱い! 尻が焼ける!!


で、色々あった訳だ。


今、目の前には大将一人。

もうそれは、ずっとニコニコしてて、でも威圧感が(多分な感じ)凄い青年ですよ、はい。

俺とあんまり変わらない歳だと思うが、それで大将なんてよくやってけるな。

イメージ的には、めだか○ックスの球磨川君です、はい。でも、何かマイナスな面は無さそうな気がする。


「君が鳳君だよね。はい四中将の皆~、ここは僕に任せて。

君達は仕事に戻るように」


まあ、そんな無茶な事を言いやがったから、


「そんな! コイツは!「……安曇ちゃん?」……了解しました」


おおう……流石大将。言葉一つであの茶短髪を沈めるとは。

しかし、アイツ安曇っつーのか。よし覚えた。(復讐的な意味で)


「しかし大将。いくらなんでも訓練兵を一人で居させる訳には……」


あの和風美人(名前を唯一知らない。安曇から古都音と呼ばれていた)が、大将に進言する。しかし……


「ああ、なら良いよ! 鳳君、面白いし、大将補佐に任命ってことで!」


明るい雰囲気で唐突に意見を言う大将。って、俺の意見や自由意志ないんか。

しかしそれにしても急すぎだろ。いくらなんでも。


「っ!!!!???? 嘘ぉォォおおおお!!???」


「大将! ソレはいくらなんでも無茶です!」


「そうですそうです~! それに、大将だって補佐は可愛い女の子が良いって言ってた!」


「それは関係無いとしても、少々強引すぎるのでは?」


勿論上から、安曇、仙石さん、美少女、和風美人。

やはり皆さん驚いてる。そんなに凄い役職なのか? 一応『補佐』だし、俺も知らなかったし。

やっぱり補佐と言うからには、それぞれの階級にいるのか?


「ははは。確かに僕は補佐は要らないし、もし強引に入れようとするなら、可愛い女の子が良いって言ったけど、

それよりも僕は面白い人が良いんだよね! うん、これ決定事項! というわけで、鳳君ここに残って。皆は戻って」


最後の言葉のみ、威圧感たっぷりで放たれる(だから多分。俺そんなの知らん)。

そしてそれにたじろいたらしい四中将は、皆が皆沈んで帰っていった。

そんな簡単に諦めないで四人とも! もっと粘らないと俺の人権がぁ!!


しかし、時既に遅く、ドアがパタンと閉まった。


「………………」


き、気まずいッ!! 大将はずっとニコニコしてるし、俺は何したら良いか分からんし。


「あ、あの~」


「ん? 何、鳳君? 

あ、後、僕って無駄な事嫌いだし、普通の君が面白いんだから、いつも通りで良いよ」


「……あ、そう。ならいいけど。

…………それで、何の狙いが?」


そう。まず聴くのは、ソレ。

まさか本当に大将補佐に任命する為に一人残した訳じゃないだろ。

それに、俺の異能力についても……何らかの接し方をすると思う。


「狙い? ははは、君は本当に面白いね。

普通、そんなこと大将に聞かないのに。それに、本当に私語使うとはね。ははははは」


「誤魔化すなよ?」


「……う~ん……大将補佐になって欲しいのは本当なんだけど、それより先に、話したかっただけだよ?

まず、君の異能力について。……見せたくないのは、『アレ』でしょ?」


ニコニコと笑いながら弱点をグサグサと……。

こういう見た目に限ってSだな。(やっぱ球磨川か)

それにしても、やはり大将だから『鳳』だけで分かるもんか……、さて、どう出る?


「何の事「とぼけなくても良いよ~。『アレ』については口に出さない方が良いでしょ? お互い」……チッ」


「ま、そういう事だから。…………君の異能力の詳細なんかは勿論知らないよ?

けど、実力ぐらいは分かってるつもりだから。だからさ、改めて『交渉』しよう?」


なんとも……、付け入る隙を微塵も与えず交渉まで持ってくか。

流石と言うべきか大将さん・・。だが……この人なら下についても良いかもな。……所詮は戯言だけどな。


「交渉……か。やはり、『真実』+基地の安全を俺が差し出し、大将さんが俺を補佐にする。

こんな感じか?」


「う~ん……それじゃ交渉になんないよね。主な理由として、僕が悪者みたいだ。

そんなの嫌だし、鳳君とは仲良くしたいし。

やっぱり、『アレ』については良ーよ? 言わなくても。

つまり、僕は君を補佐にしたい。そして君は異能力をバラしたくない。

だから、大将補佐に君がなれば、異能力について他の人は一切関知できなくさせる事ができるけど……どうする?」


「それって唯の脅しだよな……」


だが、同時に良い案でもある。さて、どうするか?

もし、ここで断ったら多分、異能力が公になって大混乱。という事は、もう一つしか道は無い訳だ。


「はぁ……仕方ないし、別にこれでも良いんだけどな。


……鳳訓練兵! 本日をもって、大将補佐に着任しました! ……これで良い、よな?」


するとまだ名も知らぬ大将は、右手をあげて、

グッとサムズアップする。


「ばっちりじゃん!」


滅茶苦茶な昇進成……功なのか?




さて、こんな大事な事決まったら、訓練兵の方が大混乱するだろうからさっさと荷物運ぶか。

因みに、補佐はこの、シフト6・7駐留場の建物に住むらしい。

部屋は訓練兵の狭い部屋よりも何倍も広いらしい。嗚呼、上級位階万歳!


…………さて、今自分の部屋にいるのだが。

ベッドやクローゼットなどは全部、備え付けなので問題ない。

自分の物と言えば、エロゲーと様々なゲーム機・PCぐらいだ。制服も変わるから問題ない。それに、元々食料など買っていないので。


もう空となった自分の部屋……とは言っても、元々そこまで荷物を置いていた訳ではないのだが。

最後の確認をした後、部屋を出た。手に持つカバンに大量のエロゲーが詰め込んである。

外の空気を吸って、


「さよならだな、我が怠惰な学園生活。そしてかかって来い、多忙な補佐生活。

…………さて、行きますかね」


改めて訓練兵用の住居区画に別れをした。

そして向かうは正規兵区画のシフト6・7駐留場。

週一投稿完了。

次はまた来週。ってか自分で言っといて意外と一週間暇だったりする。

なぜに溜り溜まってる次話。


ではまた。

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