5月4日:ツインテ侍に男の娘は俺の敵ということ。
5月4日(☁)
やあ、また会ったな諸君よ。今日この日記を書くのは2回目だ・・・。
はっきり言って、今俺はかなり脱力している。・・・勇者の名も忘れるほどにな・・・。
いやあ、まったくもって世の中にはいろんな奴がいるってことを思い知らされたよ。ほんとう、いろんな奴がいる!!!!くわっ
さっきの妹の部屋でのこと。
俺は、急にpcを開いて何やらキーボードをたたき始めた妹に呆気にとられていると、俺がきくより先に妹が得意げな顔で説明しはじめた。
「今から、私のお友達をお呼びします。そして、兄さまにじっくり観察していただき、ひきこもりの実態とやらを知っていただこうかと」
妹はそう言ってほほ笑んだ。
俺は相変わらずそんなふつくしすぎる妹に見とれていたが、わずかその10分後、家のチャイムが鳴り響いた。
「御用改めであるーー!!!」
「・・・早くあけるのです♡」
玄関から、同時に二つの声が。
「・・・あ、いらっしゃいました」
はえええええええええええええええええええ!!!
ええ!?はやくない!?pc開いてまだ時間全然立ってないよ!!?・・・てか、みんな家近所!!??
「いえ、みなさん名古屋に住んでおられます」
俺の心を読んだのか、妹はほほ笑んでそう答えた。・・って、ええええありえんだろぉおおお!?
だってここ岐阜だよ!?名古屋って愛知県だよね!10分で来れるわけないよね!!
俺は狂いまくる脳細胞をどうにかなだめ、妹の友達を迎えるために玄関のある1階へと階段を下りていく。
妹も俺に続いて階段をぴょこぴょこ降りてきた。
玄関の手前まで来ると、妹が俺の前にしゃしゃり出、ドアを開けた。
「これはこれはアキホさん!お久しぶりでございまする!!」
「お久しぶりですの♡」
「お二方とも、どうぞおいでくださいました。」
「ぶはっ!!」
俺はドアの向こうの生命体を目に、盛大に噴き出してしまった。
「・・・兄さま?どうしました?」
「い、いや!?なんでもないよ!!」
こ れ は い か ん w w w
てか、いいわけねぇえええええええ!!!
俺が目撃したのは、この世のものとは思えぬ2人組だった。
一人は、お侍さんのコスプレをして、どすの利いた声をしたツインテールの少女。
もう一人は、人形みたいなかわいらしいフリフリのドレスを着こみ、前髪を目の上で切りそろえた少年。
・・・・俺、今日くたばるな・・・・。
「いやぁ、急だったもんでぃ、ちょっとばかし遅れてしまいましたな!がははは!」
豪快に笑うツインテ侍。・・・これで遅れたとか神だな・・・。
「・・・さっきそこでカエルを踏みにじっていたところ、ちょうど乙侍さんと合流したので一緒に来ましたの♡」
その横で男の娘がほほ笑む。・・・乙侍ってのはたぶん、ツインテ侍のPNなのだろう。
いかん、もはや俺くたばる寸前なんだけど。
妹は、こんな会話日常茶番なのであろう、何ともないようにほほ笑んで、2人を自分の部屋へと招き入れた。
俺は妹に続く2人に続き、妹の部屋に入った。
と、ここで、妹が俺の方に視線をやった。
「今日は、お二方に頼みたい事をきいていただきたく」
「うぉお、アキホさんあろうものが拙者たちに頼みごととなぁあ!?」
乙侍が過剰に反応する。が、しかしアキホたんはクールにかわして見せる!
「否。頼みごとは、あちらに見える私の兄さまからのものであります。・・・兄さまは今、ひきこもりの実態を調べておられるのですが、そのためには私たちの助けが必要なのです。最初は私だけでもよいかと思っていましたが、より多くの情報を入手するには人数が多いほうがよろしいのではないかと考え、お二方をお呼びしたのです」
しばらく俺の方を見てぽかんとしていた2人は、妹の話を聞き終えるとニヤッと笑った。
・・・?
俺がそれを見てクエスチョンマークを頭に浮かべる。
すると、男の娘が口を開いた。
「了解しますのアキホさん♡・・・お兄様を、日が暮れるまで可愛がることにしますの♡・・・乙侍さん、行きますの♡」
男の娘の声を聞き、乙侍もニヤッと唇の端を釣り上げた。
「りょうかぃいい!!!」
・・・男の悲鳴が真昼間の空に鳴り響いた。
すぷらっしゅまうんてんー\(^p^)/
著者の矢姫です。元気です^◒^
このたび1000PVを突破し、もうすぐ2000PVを迎えることになりました!
ありがとうございます!感謝の気持ちでいっぱいです。
ちなみに今回登場のキャラはツインテ侍の乙侍さん、男の娘です。男の娘の方のPNは次回作品中で公開されると思われます。
次回もよろしくお願いしますー。