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5月4日:黒髪も捨てがたいということ。

5月4日(☁)



 今日の天気は曇りだが、俺の気分は晴天である。

 どうも。最近妹の影響で黒髪の女の子にも手を出し始めた、エロゲ界の勇者兼端々アキホの偉大なる兄貴・端々ナツヒである。

 金髪のおにゃのこに飽きたわけではない。・・・ただ、勇者たるもの、常にどんな相手でも瞬時に攻略するという技術を身につけなければならないと思ったのだ!

 ふふふふ・・・これで俺は新の勇者になれる・・・!!

 と、まあこんなことも言っているわけなのだが、俺、もうすぐ死ぬかもしれん。


 いやいや、そんなに深刻になるな諸君。俺もうすうす感ずいていたのだ・・・そう・・・、


 ゴールデンウィークに終わりが近づいているということを・・・


う、うるせぇぃい!! ゴールデンウィークの終わりイコール俺の人生の終わり ではないかぁあああ!!!

 あぁあああどうしようぅう~・・・まだやりたいこといっぱいあるのにぃいぃい・・・!!エロゲとかエロゲとかエロゲとか(略)


 ・・・と、そんなこんなで、俺は今大変忙しい。妹のことも気になるが、エロゲに勝るものはこの世にないと思っている。(※ここ重要)


 じゃ、俺はエロゲやるんでw

 新作エロゲの箱からソフトを出し、pcに入れ、いざ出陣―――・・・と、いうとき。

 俺の部屋のドアが鈍い音を立てた。

 キィイイーー・・・ぱたん。


 「・・・兄さま。」


 ―――妹だぁああ(´;ω;`)


 これからエロゲするところだったのぃいい!!

 俺は盛大にショックを受けながら、それでも目の前にいる浅葱色の羽織を翻して歩いてくる可憐な妹に見とれていた。

 ・・・実にふつくしい。


 「兄さま。わたくしを観察するのではなかったのでありますか・・・?」

 「え!?ま、そうなんだけどさぁ~・・・」

 上目づかいでそういう実の妹にひるみつつ、必死で”今日は遠慮しとくオーラ”を出しまくる。妹はさらに接近してきた。

 「 わたくし・・・昨日兄さまに観察させてくれと頼まれたので今日はいつも以上にめかし込んできたのですよ・・・?」


 ―――かわいかった。


 「何言ってるんだアキホよ。観察するに決まっているではないか」

 「・・・まあ、嬉しいですわ兄さま。それではさっそくわたくしのお部屋へ」

 アキホはそう言ってほほ笑むと、くるりと身を翻した。――髪が揺れる――――。


  ふ つ く し い


 妹に続いて部屋を出ると、相変わらず妹の部屋のドアのオーラはすごかった。東方のボス戦より緊張するぜ!

 「どうぞ」

 妹はドアを開け、先に俺を部屋の中に通した。

 部屋の中は前とさほど変わっておらず、強いて言うなら新撰組のアニメかなんかのポスターが2,3枚増えたような気が。

 俺はソファに腰を下ろすと、妹はその向かいにある椅子に正座した。・・・正座好きだなアキホたん。


 「ところで兄さま。観察とは、具体的に何を?」

 妹は唐突にそうつぶやいた。・・・が、俺は驚きもしなかった(フフン。)この程度の質問、エロゲマスターの俺には痛くもかゆくもねぇぜ!!

 「観察っていうか、俺はひきこもりの実態を知りたいだけだからなぁ。とりあえず、お前は普通に生活してればいいよ」

 ここで、俺はお前を縛りつけるつもりはない、気楽にしていろ、というアピールに出る!

 妹はきょとんとした。・・・ふははは!さすがだろう、すごいだろう!!兄ちゃんもう大人なんだぜぇえぃ! 

 「そうでございますか?・・・わたくしの生活は少し兄さまには過激化もしれませぬが・・・まぁ、兄さまのことですので大丈夫でしょう。」

妹はそう言ってほほ笑んだ。


 「ではまず、小手調べに私の友達でも呼んでみましょう」


 ぽかんとしている俺を横目に、妹はpcを開き、なにやらキーボードをたたき始めた。


 ・・・アキホたんって、友達いたんだ・・・


 俺はのんきにそんなことを考えていた。

ふぁいなるふらぁああっしゅ\(^o^)/

ちゃぁっす、恋楠でござい!

クリック39べりーまっちです。

妹が毒キャラからはなれていきます☆

5話は妹のユニークなお友達が登場するのでよろしく!

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