5月3日:俺の選択肢は正しかったということ。
5月3日(☀)
やあ諸君。エロゲ界の勇者こと、端々ナツヒである。
さて、今の俺はと言うと、3年間まったく会っていなかった妹の部屋の前で暴走していたところ、妹に見つかりなんと会話してしまった!!!なーんて、あと2,3日もすれば濡れ場にまで持ち込めそうな(エロゲだったら)状況である。
しかも妹は、俺のことを「兄さま」などと呼んでいた――・・・これは、フラグが立ったとしか思えんーー(エロゲだったら)!!
そして、俺もびっくりしたが、久しぶりに見る妹の顔は、素晴らしく美しかったのだ・・・!・・・とても俺の妹とは思えないほどの容姿だ。
そうだなぁ、例えるならボカロのルカたんをもう少し貧乳にして、髪を藍色にした版かなぁ・・・うへへへ・・・。
鋭い眼光、長いまつげ。さらりとふつくしい髪に大人っぽいオーラ。・・・うぉおお、我が妹がこんなに美人さんだったとは知らなかった!!
しかもそいつが新撰組のコスプレだもんな。・・・かっこええよアキホたん\(^o^)/!
おっといけない。・・・俺はこんなことをしている場合ではなかった!!!
アキホたんに、観察の件についてご協力いただかなければ!!・・・だから、またあのドアノブに触れなければいけないぃい!!
「ごくり・・・」
俺は唾をのんだ。
再び魔の気配のするドアのノブに手を掛け、深呼吸。
――――がちゃ。
ドアを開けると、妹はまたパソコンから一瞬目をそらし、俺のほうに視線を向ける。・・・そしてまた何も見ていないとでもいいたげに、パソコンに向きなおす。
・・・くそぅ、アキホたんめぇ・・・何か言ったらどうなんだぃ?
「・・・っぁ」
「兄さま・・・。ここは兄さまの部屋ではありませぬ・・・はやく出て行った方が身のためだと思いますが」
俺が話を切り出そうとしたほぼ同時に、妹はパソコンに没頭しつつ切り出した。・・・アキホたんは一体どこの時代の人なんだろうか(´・ω・`)?
「いや、そうじゃなくてな?久しぶりに話すってのに何だが、俺はお前にある頼みがあって来た」
俺はなんとなくそう話しかけてみると、妹は以外にも喰いついてきた。
「・・・私のようなものに、頼み・・・とな?」
妹は、浅葱色の羽織を翻し、いったんパソコンから目を離して俺と向き合った。・・・ふつくしい・・・!
「それは、どういったことか?・・・何故 私に?」
妹は、口調は変わっていないものの、さっきとは全く違う表情を見せていた。・・で、どこの時代の人なんだろうか(´・ω・`)?塚、いきなり喰いついてくるなよwかわええな~。
俺がニヤニヤしていると、妹は不機嫌な表情になった。
「・・・兄さま、話す気はないと申す気ですか・・・?」
俺は言われてハッと我に返る。
「いやいや、実はだな・・・。俺は今、ひきこもりの実態について調べようとしているんだ。」
「・・・ひきこもりの、実態・・・とな?」
妹はそういうと、パソコンのそばにある椅子に座りながら、(正座!)俺にその向かいにあるソファに座れと言っているつもりか、ソファを指差した。
「ぁあ、悪いね」
俺は遠慮なくソファに腰かけると、話し始める。
「そう。ひきこもりの実態。・・・で、俺の身近にいるひきこもりといえばアキホ、お前しかいないだろう?おまえはこの道3年のエリートだ!・・・俺はひきこもりに関しては、お前を観察するほかないと考えたんだ。だからどうだ?俺に観察許可を出してほしいのだが」
・・・もうちょっと、言い方を考えた方が良かったと思った(--〆)・・・が、しかし!!!俺は決して過去を振り返ることはない!!!・・・なんていったって、俺は選択肢を一度間違えたくらいで落ちぶれるような奴ではないからだぁああ!!!
妹の返事は、予想外なものだった。
「了解しました。・・・この3年で兄さまになにがあったかは分かりかねますが、この端々アキホ、正々堂々兄さまに観察されてみせます」
そういって、妹は深々と|m(__)mお辞儀した。
きゅあさんしゃいんー\(^o^)/!
著者の矢姫たん参上でございます!
何気に下の名前は「こなん」であったりします。
3話にお付き合いくださりありがとうございました!
まだ妹のキャラが確定されませんが今後の妹の活躍にご期待くださいw
ちなみに名前はアキホといいます。