5月2日:妹がラスボスということ。
5月2日(☁)
今エロゲで金髪おにゃのこを攻略したところだ。・・・諸君、こんにちは。
今日は見事に曇っているな。まるで2年前エロゲを攻略することもままならなかった俺のようだ。
さて、今日から我が妹の観察を始めようというわけだが・・・。はっきり言って、俺はちょっと期待している!!!どどーん
と、いうのも、最近はやりはじめたラノベで「俺の妹がこ○なに可愛いわけがない」というのがあったじゃん?冷え切った関係にあった兄と妹が、あることをきっかけにドンドン仲が良くなっていくアレね、分かったかしら?
・・・そう。つまり俺はそういう状況になることを期待しているのだーー!!
まあなんだ、エロゲやってるとして、その対象を我が妹にしようという・・・って、そういうから変なふうに聞こえるかも知れんが、これはあくまで距離を縮めようと言うだけで、妹とのあんなことやこんなことを望んでいるわけではないので勘違いするなあああ!どーん
やばい、こんなかたくなに否定するから余計怪しくなっちゃったじゃん。
でも、この俺と妹の仲である。
聞いて驚け、俺らはここ3年、多分あっていない!!!
これはもう宣言する!!あっていない!!!
・・・確かに、すれ違っていたりはしていただろうがそれは”会う”という表現に値していない!・・・つまり、妹がこの俺の顔をみて兄と判断するかどうかさえ曖昧なのだぁあ・・・うん、泣きたいお兄ちゃん。
だが俺も漢である。
これしきのことでくじけていては名が廃るわぁああ!!
さあ、いざ妹の君臨する2階の一室へ!!!(俺の部屋の隣り!)
さあいつかの誰かのように、さっそうと階段をかけぬけろぉお!
どどどどどーーーーーーーーーーーん。
妹の部屋のドアは、そんな効果音が聞こえてくるようだった・・・。
なんか、魔王が棲んでいるかのようなオーラ♢♢がするのだぁ・・・。・・・これはRPGのボス戦の前、最後のセーブポイントに立っている時の気持ちと似ている・・・!
装備はきちんとつけられているか、レベルが未完全ではないか、HPなどは満タンか・・・そんなことを確認する。
何せ、自分の負け=世界の破滅という結末が待っているのだからぁああ!!!
・・・自分で言っといて何だが、そうなると怖いな・・・。
RPGに例えるなら妹がラスボスってわけか。・・・ラストにしては早すぎだと思うけど。
俺は意を決してドアノブに手を掛ける。・・・ドアが軋んだということは、鍵はしていないのだろう。
さぁ行け!!行くんだナツヒよ!!
がちゃっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・」
ぱたん。
しばしの沈黙の後、俺はそっとドアを閉めた―――。
て、ぶたないでぶたないで!!!おねがいぶたないで!!
俺は何も悪くない!!
ドアを開けた瞬間・・・。妹は、目を疑うような姿をしていた・・・!もはやあれは人間の姿などではなぁああぃい!!!
俺がドアを開けたっていうのに、まったく動じない。パソコンから真顔でドアのほうに振り向く妹。だが、俺を見ても何事もなかったように目をそらし、パソコンに向き直す。
そして着ていた服が・・・
こ れ は な ん だ ! !
・・・うん、わかってはいるよ・・・。新撰組のコスプレだ・・・!!
妹は、コスプレというものをしていたのだぁあ!!
・・・そんなのでまともに「あ、アキホお久☆」とか言えるかってのばっきゃろーー!!
・・・たぶん向こうも部屋間違えただけだろ、とか思ってると思うし・・・!・・・恨みますよ、アキホさん?
―――俺がしばらく妹の部屋の前で暴走していると、いきなり妹の部屋のドアが開いた―――――――。
そこには妹が。
「・・・あひゃ?」
俺はわけのわからん声をあげてしまった。
妹は、浅葱色の羽織を翻し、俺を見つめる。
・・・3年ぶりに見たけど・・・こいつきゃわええぞぅ・・・。
「兄さま・・・五月蠅いからちょっとお静かに」
これが、3年ぶりに俺と妹が交わした言葉であった・・・!!!
ぐんぐにるー!\(^o^)/
著者の矢姫でっす。
クリックさんきゅーそして愛してry
ナツヒのへたれっぷりが出てたら嬉しい限りです!
妹も次回から活躍するのでよろしくおねがいしますだ!